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決済サービス業者PayU、同業Wibmoを買収

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update 2021.08.31 15:26
決済サービス業者PayU、同業Wibmoを買収

update 2021.08.31 15:26

需要拡大が続くオンライン決済市場の深耕を模索

オランダを拠点とするオンライン決済サービス企業であるPayUは、米国・カリフォルニア州を拠点とする、オンライン決済処理サービスに特化したWibmo(本社:19925 Stevens Creek Blvd, Suite 100 Cupertino, CA 95014[1])を買収する契約を締結した。

PayUはWibmoの買収を通じ、高い成長が見込まれるオンライン決済市場の需要を積極的に取り込む意向だ。今回の買収によって、PayUは様々な決済サービスを補完すると共に、オンライン決済取引を利用する顧客向けに更に付加価値の高い決済ソリューションを提供できる見込みである。またWibmoは、インターネット及びエンターテインメント関連サービスをグローバルに展開し、ヨハネスブルグ証券取引所とロンドン証券取引所に同時上場するNaspersの傘下として引き続きコーポレートブランドを維持したまま決済サービスを提供する見通しだ。

PayUによれば、インドのシリコンバレーと呼ばれるカルナタカ州バンガロールにも拠点を設けているWibmoの買収には7,000万ドルを要しており、2016年から続く金融テクノロジー関連会社への合計投資金額は5億ドルを超えると言う。PayUではインドの巨大決済市場の開拓に向け10億ドル以上の投資を見込んでいるとのことだ。なお同社は2018年7月にイスラエルの決済テクノロジープロバイダーであるZoozを買収し、詐欺防止やスマートルーティング(決済処理の最適化を図る)機能を付帯した決済インフラの構築も試みている。

PayUは18カ国に亘る市場において、PC、タブレット、モバイル、Eウォレット、オフライン(実店舗)といった様々なチャネルを通じた250通り以上の決済サービスを提供するグローバル決済プロバイダーだ。一方のWibmoは、VISAやマスターカードといった国際ブランド付きカードやモバイル、インド国内で利用可能な決済サービスRuPayを活用した多様な決済処理サービスを展開している他、デジタルコマースを推進する3Dセキュア(クレジットカードを用いた本人認証)関連テクノロジーソリューションも提供している。なおWibmoは従来Enstageとして知られ、ベンチャーキャピタルのAccel Partnersより資金援助を受けているともいわれている。今後、2社の協働によって開発、提供される革新的なサービスには注目が集まるだろう。

release date 2019.04.12

出典元:

ニュースコメント

事業規模の拡大を狙うPayU

PayUは、中央および東ヨーロッパ、アジア、南米、中東、アフリカなどの地域にオンライン決済サービスを展開しており、毎日約120万件の決済処理を行っている。同社は、伝統的な決済手法ではカバーしきれない市場において、クレジットカードおよび金融関連サービスへのアクセスが改善できる革新的な決済技術を提供しており、PayUの迅速かつシンプルなオンライン決済サービスは、顧客満足度が非常に高いといわれている。またPayUは、世界でも有数のフィンテック企業になるべく、他社の専門知識と自社のノウハウおよび技術を組み合わせることで、顧客の金融サービスへの確実なアクセスを可能にすることを目指している。今回買収するWibmoは決済処理サービスだけでなく、KYC関連ソリューションも提供しているため、PayUはその技術を活かすことで金融関連企業としての情報管理の健全性も向上させることができるだろう。今後、PayUが企業のM&Aや最新技術への投資を通して、市場拡大が見込まれるオンライン決済業界において、付加価値の高いサービスを提供することで、顧客の利用拡大に繋がることを期待したい。


Date

作成日

2019.04.12

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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