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機関投資家の仮想通貨保有量は全体の7%未満

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update 2021.08.31 15:26
機関投資家の仮想通貨保有量は全体の7%未満

update 2021.08.31 15:26

個人投資家がトレンドの形成に大きな影響を及ぼす

世界最大の仮想通貨取引所が運営するBinance Research【以下、バイナンスリサーチと称す】は、機関投資家が保有する仮想通貨の割合が全流通量の7%に満たないとの調査結果を示す報告書を公開した。[1]

これまで、仮想通貨市場では、機関投資家の資本が流入することが、価格上昇の要因になると考えられていたが、バイナンスリサーチの報告によれば、現時点で機関投資家の参入は、予想よりも進んでいないことが明らかになった。事実、機関投資家による仮想通貨市場への投資額は、株式市場の13分の1程度だが、このことは、仮想通貨市場に成長の余地が大いにあることを示唆している。

加えて、機関投資家による投資が、比較的低い割合を示したことから、逆説的に仮想通貨市場のトレンドは、個人投資家の影響により形成される傾向があることがわかった。例えば、ビットコイン(Bitcoin)が、他のアルトコインとの相関係数が非常に高い水準(0.8から1.0の値)に達した際、個人投資家の非合理な判断などが要因となり、ドル建てのビットコイン価格は、反転または停滞することが確認されている。しかしながら、バイナンスリサーチは、仮想通貨市場の歴史が浅いことを考えると、このような相関性が普遍的なものなのかどうか結論付けるのは時期尚早とし、投資戦略に採用すべきではないと警告した。

実際に仮想通貨市場は、長く続いたこの相関関係を無視する動きを見せており、これについてバイナンスリサーチは、低迷期を脱した仮想通貨市場が、新しい局面を迎えた可能性があると説明している。今年3月14日、ビットコインとアルトコインの相関性はピークを記録し、同時に市場センチメントも極大値に到達したと予想されるため、バイナンスリサーチは、仮想通貨市場が転換期に近いと見通しているようだ。

release date 2019.04.15

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨市場における相関係数の有効性

2つの資産の相関性を表す相関係数は、より安定的な利益を生むポートフォリオの構築に役立てられ、既存の金融業界では、その有効性が広く認識されており、特に顧客の資産運用を任されるファンドマネージャーなどは、リスク分散を行うための重要な指標として活用しているという。例えば、経済動向ひいては政策金利の上下に全く逆の動きを見せる株式と債券は、構造的に相関係数が低く推移することが確認されているため、投資戦略上、合わせてポートフォリオに組み込まれることが多い。しかしながら、この相関係数は、テクニカル分析として、特殊なイベントによる変動や急激な環境の変化には弱く、短期的な利用には適していない側面もあり、新興市場である仮想通貨においては、その有効性に疑問が残ると言わざるを得ないだろう。これまで、ビットコインとアルトコインは、お互いの価格に干渉し合う動きを見せてきたが、今後、市場の成熟や構造の変化により、また違った関係へと偏移することが予想される。


Date

作成日

2019.04.15

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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