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FlexTrade、IHSマークイットのthinkFolioと機能統合

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update 2021.08.31 15:30
FlexTrade、IHSマークイットのthinkFolioと機能統合

update 2021.08.31 15:30

共通インターフェースを利用した最高水準の取引環境を提供

米国・ニューヨークを拠点とするテクノロジープロバイダーであるFlexTrade(本社:111 Great Neck Road Suite 314 Great Neck, NY 11021[1])は、自社の執行管理システムであるFlexTRADER EMSを、英国・ロンドンを拠点とする情報提供会社であるIHS Markit(本社:4th floor Ropemaker Place 25 Ropemaker Street London EC2Y 9LY[2])【以下、IHSマークイットと称す】が開発した投資管理プラットフォームのthinkFolioと機能統合を行ったことを発表した。

今回の機能統合により、thinkFolioを利用する顧客は、FlexTRADERの執行管理システムや、マルチアセットクラスのポートフォリオ構築及び個別株式のトレーディングに役立つストラテジーにアクセスすることが可能になるとのことだ。また両社の顧客は、スケーラビリティ向上とコスト削減に寄与する共通のインターフェースを活用することができるようになるという。今回のニュースに関して、英国・ロンドンを拠点とする資産運用会社であるベアリングアセットマネジメント(Baring Asset Management)の株式ディーリング部門ヘッドを務めるLouisa Paul氏は、thinkFolioとFlexTRADERのインターフェース統合により、シームレスで最高水準の取引環境を利用することができるとコメントしている。

FlexTradeでは、自社製品をFIXやAPI経由であらゆる注文管理システム(Order Management System)【以下、OMSと称す】へ容易に統合させることができると共に、市場データ提供業者へのアクセスを可能にするソリューションを提供している。また同社のOMSは、グローバルベースでアルゴリズムプログラムを提供するブローカーへのアクセスに加え、独自のアルゴリズム開発も可能である。現在、FlexTRADERは、株式やFX、上場オプション、先物などの商品を同一プラットフォームでスムーズに取引できる点から、グローバルに投資を手掛けるアセットマネージャーから選好されている。一方で、IHSマークイットが提供するthinkFolioは、マルチアセットクラスのOMSであると共に、ポートフォリオモデリングシステムとしても機能しており、キャッシュマネジメントの他に、FXや債券、金利のモデリングに活用することが可能である。

両社の機能統合に際し、FlexTrade UKセールス部門ヘッドを務めるAndy Mahoney氏とIHSマークイットのマネージングディレクターであるKeith Viverito氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

既に多くのお客様がIHSマークイットのthinkFolioを利用している中、我が社にとっても、高い運用成果やマルチアセットクラスの執行サービス、継続的な業務フロー管理ソリューションの活用を図るべく、同社と機能を統合したことは合理的な決断であると考えております。

Andy Mahoney, head of sales at FlexTrade UK - FlexTrade より引用

我が社が開発したthinkFolioの提供先にFlexTradeが加わったことを喜ばしく思っております。今回の機能統合をきっかけとして、両社のお客様に対し、シームレスな取引環境と、高度な柔軟性とスケーラビリティを発揮する投資管理プラットフォームを提供できるようになります。

Keith Viverito, managing director at IHS Markit - FlexTrade より引用

FlexTradeにとっては、IHSマークイットとの機能統合を通じてより快適な取引環境を整備することにより、更なる顧客取引の拡大が期待できそうだ。

release date 2019.07.25

出典元:

ニュースコメント

金融業界にも導入が進むOMS

OMSとは一般的に、サプライチェーン等の在庫管理や注文処理を効率的な業務プロセスで運営するためのソフトウェアシステムである。金融業界においては、トレーディングやディーリングの効率化に加え、モニタリングやリスクマネジメントも行うことができるツールとして導入が進んでおり、過去にはCMC MarketsがIRESSと提携してOMSの合理化を図っている。今年2月にはESMAがプロ顧客の動向調査を開始するほか、7月にはFCAによりCFD規制策の最終版が公表されており、複雑化する規制への対応とコンプライアンスチェックは取引をする上で必須となっている。各金融機関やトレーダーにとって、多様な金融商品による取引の一元管理が可能になるOMSは、魅力的なシステムであると言えるだろう。


Date

作成日

2019.07.25

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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