Select Language

FCA、CFD規制策の最終版を公表

FCA、CFD規制策の最終版を公表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.01.26 13:04
FCA、CFD規制策の最終版を公表

update 2022.01.26 13:04

CFDレバレッジ制限は8月1日から適用開始

英国金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)【以下、FCAと称す】は1日、個人投資家保護を目的としたCFD取引のレバレッジ制限及びマーケティング規制策の最終版を公表した。[1]

FCAが公表したCFD規制策の最終版においては、欧州証券市場監督局(European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】が2018年8月に導入したCFD規制策と同様に、アセットクラスに応じて最大レバレッジを2倍から30倍に制限する策を8月1日から適用させる方針だ。また、ブローカーは顧客の証拠金維持率が50%を下回った場合はロスカットの対象とし、預入証拠金以上に損失が拡大することを防ぐゼロカットシステムを導入する必要がある。更に、自社サイト内にリスク警告や顧客の損失割合の掲載が求められる他、金銭的であるか否かを問わず全てのインセンティブ供与が禁止されることになる。なお、ブレグジットの影響を鑑み、2019年4月にFCAは最終版となるCFD規制策の発表を延期していたが、今回の公表を受け英国当局のCFD規制方針も明確になったといえよう。加えて、ESMAが規制対象から除外している証券化商品(CFD-Like Options)に関しても、CFD同様の規制策を9月1日から適用させる意向であり、EEA(European Economic Area、欧州経済地域)諸国を拠点とする企業は、英国の個人投資家に対する該当の証券化商品の提供を禁止されることになる。

CFD規制策の最終版の公表に際し、FCAのストラテジー・コンペティション部門でエグゼクティブディレクターを務めるChristopher Woolard氏は、以下のようにコメントしている。

我々は、複数の企業が個人投資家の意向や実情に合致しないハイレバレッジのCFDを積極的に販売することにより、多くの投資家が損失を被っているという事実を確認した上で規制を行っております。EUの規制策は一時的なものでありますが、我々は恒久的に個人投資家を保護していく考えであります。

Christopher Woolard, executive director of strategy and competition at FCA - FCAより引用

伊国家証券委員会がCFD規制策を恒久化した他、ESMAが中東欧3か国の新規制策に同意するなど、欧州全域で規制強化の波が押し寄せている。欧州地域でサービス展開するブローカーにとっては、レグテック(フィンテックを活用して規制対応に関する課題解決を図る技術)の利用も含め、様々な規制に対応する社内体制の構築が急務になっているといえそうだ。

release date 2019.07.02

出典元:

ニュースコメント

CFD規制策を受けたブローカー各社の対応策に注目

CFD取引は、1つの口座で現物株や指数、外国為替、コモディティ等をほぼ24時間取引することができるほか、注文を受けたCFD業者は他の金融機関でのカバー取引によってリスク回避を行うため、トレーダーは通常のオプション取引におけるプレミアム価格等を考慮する必要がなく、シンプルで利便性の高いデリバティブ商品であると言える。しかしながら、相対取引の利益相反を回避するカバー取引はCFD業者の判断に委ねられており、この仕組みを悪用し、カバー取引で損失が出たと見せかけ預託証拠金を騙し取る詐欺行為も多く報告されているようだ。規制強化によって市場の健全化が推し進められる一方、投資環境は縮小傾向にあり、ESMAやFCA等の規制当局はオフショア市場へ流れた投資家を呼び戻すために並行して規制緩和も行っているが、依然として魅力的な投資環境とは言えない。今回CFD規制策の最終版が具体的に公表されたことで、今後活発になることが予想されるブローカー各社の顧客維持策にも注目していきたい。


Date

作成日

2019.07.02

Update

最終更新

2022.01.26

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXにおける国内銀行送金のリスクが高まっており、海外FXユーザーは入出金手段の見直しを迫られています。そんな中、代替手段として注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXとの仮想通貨入出金の方法や送金ルート、注意点などを解説します。
update2026.06.02 19:00

【朗報】XMが国内銀行送金の「負け越し出金問題」についに対応!入金履歴リセットを実施

XMTradingが国内銀行送金などの入金履歴をリセットする特別措置の実施を発表しました。これにより、過去の銀行入金分も仮想通貨(暗号資産)など別ルートでの出金が可能になりました。本記事では、今回のリセット措置について解説するとともに、7月1日以降の入出金に関する注意点をお伝えします。
update2026.07.02 19:00

「海外FXは終わり」は誤解!規制後もトレードを続けるには

海外FXが終わりといわれている背景には法改正によるクロスボーダー収納代行規制があります。たしかに規制によって国内銀行送金による入出金は難しくなるとみられていますが、海外FXというサービス自体が終わるわけではありません。本記事では、今後も海外FXを使い続けるために最低限やっておくべき準備について解説します。
update2026.06.01 19:00

HFMへ仮想通貨入金してみた!早い・安い・簡単の三拍子ルートを検証

HFMへ早く・安く・簡単に仮想通貨入金するならXRPがおすすめです。実際の操作画面の画像付きで最短1分・手数料数十円の入金方法を分かりやすく解説します。リアルな感想もぜひ参考にしてください。
update2026.04.16 19:00

【噂通り狭い?】HFM KATANA(カタナ)口座のスプレッドを徹底計測

HFM(エイチエフエム)のKATANA(カタナ)口座は噂通り低スプレッドなのか徹底的に調査しました。キャッシュバックやスリッページ込みの実質コストまでを考慮して、20以上の銘柄や海外FXブローカーと比較しています。
update2026.07.07 19:00

XMTradingのアプリがなくなった!?独自アプリが利用不可に

XMTradingのスマートフォン向け独自アプリが、4月15日から利用できなくなりました。本記事では、今回のXMTradingの独自アプリ廃止に関する詳細のほか、代替手段について説明します。
update2026.04.17 19:00

HFMが仮想通貨入金で最大45,000円をキャッシュバック|KATANA口座も対象

HFM(エイチエフエム)が、仮想通貨入金を対象に最大45,000円を還元するキャンペーンを開催しています。この記事では、受け取るための詳細や参加方法を解説します。
update2026.07.03 19:00

PeskaがUSDTでの入出金に対応!仮想通貨取引所・個人ウォレットへの送金が可能に

PeskaがUSDTによる入出金に対応しました。2026年6月に改正資金決済法が施行されたことで、海外FXユーザーの間では規制によって、「国内銀行送金を利用できなくなるのでは」という懸念が広がっていました。PeskaがUSDTに対応した背景には、こうしたユーザーの懸念を払拭する狙いがあるとみられます。本記事では、PeskaでUSDT送金を利用する際の条件や注意点を解説します。
update2026.06.15 19:00

【SNSで話題】海外FXへのウォレット経由での仮想通貨送金で口座凍結に?国内取引所からの直接送金も焦点に

SNS上では「国内取引所からウォレットを経由して海外FXに送金すると、国内取引所が凍結される」という投稿が話題です。また、ウォレット経由の送金で口座凍結される現状から、一部のユーザーが国内取引所から海外FXに直接送金するルートにも言及しています。
update2026.06.26 19:30

XMTradingが夏の100%入金ボーナスキャンペーンを開催!

海外FX業者XMTrading(エックスエムトレーディング)が、2026年7月1日より500ドルの100%入金ボーナスを受け取れる「夏の100%入金ボーナス」を開催しています。本キャンペーンは、既存の100%・20%入金ボーナスとの併用も可能です。この記事ではキャンペーンの条件や参加方法などを解説します。
update2026.07.10 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

当社コンテンツの著作権は当社に帰属します。当社が提供する共有機能や、SNSシェアや引用など、適切な範囲でのご利用は歓迎しております。ただし、商用利用や内容改変を伴う転載、当社と競合するサイトへの転載等、不正な再使用はご遠慮ください。なお、当社が不適切または不正な利用と判断した場合、当該コンテンツの削除その他必要な措置を講じる場合があります。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル