Select Language

ビットコインSV、ブロックサイズを拡張するハードフォークに成功

ビットコインSV、ブロックサイズを拡張するハードフォークに成功

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:30
ビットコインSV、ブロックサイズを拡張するハードフォークに成功

update 2021.08.31 15:30

処理能力を向上させ効率的なシステム構築を目指す

ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)の派生通貨であるビットコインSV(Bitcoin SV)が、今月24日にハードフォークを実施し、ブロックサイズを128MB(メガバイト)から2GB(ギガバイト)に拡張することに成功した。

今回、Bitcoin Associationの公式ウェブサイトでは、ビットコインSVのハードフォークを24日の13時から開始すると伝えていたが、大手仮想通貨取引所が運営するBitMEX Researchは、開始は同日の14時からの誤りであることを指摘しており、コミュニティでは開始時刻に関して混乱が生じていたという。[1]マイナーやノードのソフトウェアが時刻通りにアップデートされなかった場合、ビットコインSVにおけるシステム全体の効率性やセキュリティ性能の低下を招くリスクもあったが、BitMEX Resarchは14時にハードフォークが完了したことを確認し、ブロックチェーンも正常に稼働していると報告した。

ビットコインキャッシュはビットコインのハードフォークで誕生し、ビットコインSVはビットコインキャッシュが分裂して誕生している。もともとビットコイン(Bitcoin)のブロックサイズは1MBに設定されていたが、ビットコインSVは処理能力の向上を狙い、効率的なシステムを構築するためにブロックサイズを拡大する方向で開発を進めているようだ。しかしながら、現在、ビットコインSVにおける1ブロックの平均的なデータ量は400KB(キロバイト)に及ばず、必要以上に大きいブロックサイズはネットワークへの負荷を高めるだけだとの指摘もある。今後、ブロックチェーン上のデータ量が増加すれば、有用なソリューションになり得るが、まずは仮想通貨やブロックチェーン技術の利用拡大が必須になると言えるだろう。

ビットコインSVのネットワークは主に気象予報アプリのデータ書き込みに利用されており、それが過去30日間におけるトランザクション量の98%以上を占有しているという。このようなdApp(分散型アプリケーション)開発は将来的に活発になっていくと予想されるが、今後、ビットコインSVがそのプラットフォームとして需要を拡大することに期待したい。

release date 2019.07.25

出典元:

ニュースコメント

次期ハードフォークでブロックサイズ上限撤廃へ

ビットコインSVは今後の開発計画を示すロードマップを公開しており、それによると今回の件を含めて計2回のハードフォークによって、ビットコインの考案者とされているサトシ・ナカモト氏が思い描いたコンセプトに完全回帰することを表明している。具体的に2020年2月初旬に実施が予定されているジェネシスアップデートと呼ばれる次期ハードフォークでは、ブロックサイズの上限を撤廃し、更なるスケーラビリティの改善を試みるという。しかしながら、ブロックサイズの肥大化は、ノード間のブロック引き渡しにタイムラグが発生する要因となるのに加えて、非中央集権型のネットワーク構造に支障をきたす可能性があることから、この変更を懸念する声も上がっているようだ。一方、システムの公平性を重視するビットコインは、このような理由からブロックサイズを1MBに固定しているが、トランザクションの増加に伴い処理効率が低下してきているのも事実であり、最適なブロックサイズに関しては検証が必要だと言えるだろう。今回のビットコインSVにおけるブロックサイズの変更は、その重要なサンプルになると考えられるだけに、どのような結果を生むのかその経過を見守っていきたい。


Date

作成日

2019.07.25

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

メタマスク(MetaMask)のエアドロップ確認機能とは?特徴や使い方を解説

分散型ウォレットのメタマスク(MetaMask)に、エアドロップ確認機能が追加されました。これにより、エアドロップの受け取り資格の有無を、メタマスク上で簡単にチェックすることが可能になっています。当記事では、エアドロップ確認機能の特徴や、対応しているブロックチェーン、使い方を解説します。
New
update2024.04.26 21:00

仮想通貨BBの将来性は?ビットコイン向けリステーキングチェーンBounceBitについて解説

仮想通貨(暗号資産)BBは、レイヤー1ブロックチェーンBounceBitのネイティブトークンです。BounceBitは、ビットコイン(BTC)をリステーキングできるインフラとして機能します。
update2024.04.25 20:00

セービングとステーキングの違いとは?仕組みや利率・やり方を解説

仮想通貨(暗号資産)を運用する代表的なサービスとして「セービング」と「ステーキング」があります。よく似た両者には、どのような違いがあるのでしょうか。当記事では、セービングとステーキングの違いや仕組み、利率、やり方などを解説します。
update2024.04.25 19:30

Zoomexがプレイ金額杯を開催!To The Moonをプレイして総額17万円相当の賞金・特典を獲得

Zoomex(ズーメックス)が、プレイ金額杯の開催を発表しました。To The Moonをプレイしてランキングに入賞すると、総額17万円相当の賞金・特典を獲得できます。キャンペーンは、2024年4月30日午前9時(日本時間)までです。
update2024.04.23 20:00

BigBossが新規ユーザー向けの入金ボーナスを提供!最大1万3,700ドルを付与

海外FX業者のBigBossが入金ボーナスの提供を開始します。今回のボーナスプログラムでは累積入金額によって付与率が変化し、最大1万3,700ドルが付与されます。入金ボーナスの付与条件や対象、注意点などをまとめました。
update2024.04.22 20:30

ThreeTraderが3周年を記念したキャンペーンを開催!

海外FX業者のThreeTraderが、3周年を記念したキャンペーンの第一弾を開催しています。キャンペーン期間中に本人確認審査を完了、または初回入金を行うと合計20ドルのキャッシュバックを受け取れます。
update2024.04.19 21:00

Bybitの新ローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場!参加方法やPlaybuxの独自トークンについて解説

Bybitのローンチパッドに仮想通貨PBUXが登場します。PBUXは、エンターテインメントWeb3.0プラットフォーム「Playbux」の独自トークンです。計測開始日時は2024年4月18日午前9時からです。
update2024.04.18 21:00

XS.comが賞金総額100万円のデモトレード大会「Lucky Contest」を開催!

海外FX業者のXS.comが、2024年4月29日よりデモトレード大会「Lucky Contest」を開催します。上位5名などには総額100万円の賞金が贈られます。
update2024.04.17 20:00

仮想通貨OMNIの将来性は?ロールアップを統合するレイヤー1ブロックチェーンについて解説

仮想通貨OMNIは、イーサリアムのロールアップを統合するブロックチェーン、Omni Networkのネイティブトークンです。Omni Networkを使用すると、イーサリアムの流動性とユーザーにアクセスできるグローバルアプリケーションを構築できます。
update2024.04.16 21:00

メタマスクにリップル(XRP)は送金できる?メタマスクの対応ブロックチェーンについて解説

メタマスク(MetaMask)は、複数の仮想通貨(暗号資産)を管理できる人気の高い仮想通貨ウォレットですが、メタマスクにリップル(XRP)は送金できるのでしょうか。
update2024.04.16 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル