作成日
:2018.10.19
2021.08.31 15:22
金融庁に登録された16の企業で構成される、日本仮想通貨交換業協会【以下、JVCEAと称す】が、今年9月に起きたZaifのハッキング被害を重く受け止め、仮想通貨取引所に補填のための安全資産保有を義務付ける自主規制を検討していることが先日の報道で明らかになった。
今回の自主規制の内容は、仮想通貨取引所がオンライン環境でユーザーの資産を管理する場合、リスク評価を行なった上で、その規模に見合っただけの預金、国債、地方債などの安全資産を保有することを義務化するというものだ。仮想通貨取引所のリスク評価は、コールドウォレットやホットウォレットなど、どのような環境で顧客資産を管理するかなども考慮されるようだが、詳細はまだ詰まっていないという。
仮想通貨取引所のZaifを運営するテックビューロ株式会社(本社:大阪市西区靱本町1-5-18ミフネ本町ビル10FZaifの事業をフィスコへ譲渡することとなった。金融庁がこの事態を問題視していることも背景にあり、JVCEAは自主規制に動き出したと見られる。
)は、合計で約70億円のハッキング被害を出しており、その後顧客資産分の約45億円を補填できずJVCEAは、まだ決定には至っていないとしているが、今回の自主規制は、既存の金融業界と同様に、顧客資産の保全を優先させる方向で検討を進めているようだ。
release date 2018.10.19
JVCEAは、仮想通貨交換事業等に関する研究会などで、定期的に金融庁と意見交換をする場が設けられており、自主規制案に関して議論を実施している。その中で、大きな議題となっているのが、仮想通貨取引所のレバレッジの上限だ。効率良い取引が可能となるレバレッジ取引は、少ない証拠金で大きな利益を上げることもできるため、投資家にとってメリットもある。しかし、非熟練者などにとっては、個人の返済能力を越える負債を抱える原因になるなど、まさに諸刃の剣と言える。今の国内市場の状況は、仮想通貨取引所によって異なるが、証拠金の5倍から10倍、先物を利用すれば20倍など、もっと高い倍率での取引が可能となっている。これに対して、JVCEAは、仮想通貨取引のレバレッジ上限を4倍に統一することを自主規制案で検討している。規制強化は取引所にとっては負担増加となるが、仮想通貨業界を健全に発展させるためにも早急に規制が設けられることが重要となるだろう。
作成日
:2018.10.19
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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