作成日
:2018.10.11
2021.08.31 15:22
仮想通貨取引所Zaifを運営するテックビューロ株式会社(本社:大阪市西区靱本町1-5-18ミフネ本町ビル10F
)【以下、テックビューロと称す】は、9月中旬に発生したハッキングで流出したZaif顧客資産を補填するため、株式会社フィスコ(本社:東京都港区南青山五丁目4番30号 )【以下、フィスコと称す】傘下のグループ企業から金融支援を受ける方向で交渉を続けてきたが、この度、同社に事業譲渡する結論に至ったことが明らかになった。先月発生したZaifハッキング被害では、Zaifのホットウォレットで管理されていた顧客資産約45億円とZaifの固有資産となる25億円の合計約70億円相当のビットコイン(Bitcoin)、モナコイン(Monacoin)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)が不正に流出した。テックビューロは、この顧客資産に当たる約45億円分について、財源確保のためフィスコとの金融支援に関する基本契約を結んでいた。しかし、フィスコ側のリスク回避と顧客への迅速な対応を考慮し、ビューロテックは10月10日付で株式会社フィスコ仮想通貨取引所(本社:大阪府岸和田市荒木町二丁目18番15号 )へZaifの仮想通貨取引所事業を譲渡することを決断した。
フィスコは、すでに不正流出した分量に相当するビットコインとビットコインキャッシュを調達していることを明らかにしているが、モナコインに関しては、市場での流通量が低く調達が難しいことから、対象の4割を日本円に換算して補填する方針だ。現在、停止されているZaifの入出金サービスは、事業譲渡が完了し準備が整い次第再開するとしているが、具体的な日程は発表されていない。また、この発表と同日に、Zaifでのモナコインの取引を停止しており、この再開についても譲渡後に検討するようだ。
事業譲渡は、11月22日に完了する予定で、ハッキング被害から免れた保有資産と顧客資産の返済義務をフィスコがテックビューロより継承する。尚、テックビューロは、事業譲渡の後に、法人の解散手続きを進めるということだ。
release date 2018.10.11
日本の大手3大仮想通貨取引所でもあったZaifおよびテックビューロの解散は、仮想通貨トレーダーにとっては残念なニュースとなった。事業を継承するフィスコにとっては事業拡大の好機となり、11日の株式市場では同社の銘柄が一時25%上昇し、5ヶ月ぶりの高値更新となった。フィスコグループは、仮想通貨事業への投資に積極的で、2017年ごろからフィスココインやネクスコイン、カイカコインなどの独自通貨も発行している。これらのトークンは、先日マイニングプールViaBTCがICOを行なって話題となったインセンティブトークンの類で、フィスコグループ企業が提供する商品やサービスを割引価格で購入できる。仮想通貨市場で事業拡大を狙うフィスコだが、今回のZaifの事業譲渡が追い風となることは間違いないだろう。
作成日
:2018.10.11
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Milton Marketsが夏トク15%入金ボーナスキャンペーンを開催!
2023.06.21 19:30
XMTradingがF1チームスクーデリア・アルファタウリとスポンサーシップを締結
2023.03.28 20:00
海外FX業者で取引できるエネルギー銘柄は?取引の種類やメリットを解説
2023.02.27 20:00
仮想通貨HOOKとは?将来性は?Hooked Protocolが提供するWild Cashも解説
2022.12.13 21:00
Huobi(旧Huobi Global)は日本居住者向けサービスを停止していない?
2022.12.08 19:30
分散型取引所dYdXの使い方をイチから解説!注意点も紹介
2022.12.01 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー