Select Language

インド、大手仮想通貨取引所が仮想通貨ATMの導入を計画

インド、大手仮想通貨取引所が仮想通貨ATMの導入を計画

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
インド、大手仮想通貨取引所が仮想通貨ATMの導入を計画

update 2021.08.31 15:22

対応通貨はビットコイン、リップルなど5通貨か

SNS上で拡散された画像がきっかけとなり、インド大手の仮想通貨取引所を運営するUnocoin Technologies Pvt. Ltd.(#1041/12, 1st floor, 1st main, 4th Block, Rajajinagar, Dr. Rajkumar Road, Above State Bank of India, Bangalore - 560010, India[1])【以下、Unocoinと称す】が、少なくとも5つの仮想通貨に対応したATMの導入を計画していることが明らかになった。

拡散されたATM画像には、「Unocoin口座から即時入出金」、「Unocoinユーザー専用」、「クレジットカード、デビットカードは受け付けていません」などの文言が記載されており、SNS上で話題を集めた。

ATMがSNSで話題を集めたことに関しUnocoinのCEOであるSathvik Vishwanath氏は、同社が仮想通貨ATMをローンチする計画がある事実を認めており、運用開始まであと1週間程度必要であることをコメントしている。また、画像のATMには、ビットコイン(Bitcoin)、リップル(Ripple)、イーサリアム(Etherum)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、ライトコイン(Litecoin)など、5つの仮想通貨のロゴが見られることから、これらの仮想通貨に対応することも予測されている。

インドでは、インド政府が仮想通貨取引を全面禁止しており、銀行などの金融機関は、仮想通貨取引所との送受金ができなくなっている。そのため、Unocoinはインドルピーでの取引が完全に停止してしまった仮想通貨取引所の回避策として、仮想通貨同士の交換に限定した仮想通貨ATMの他に、仮想通貨同士で取引を行うUnodaxというプラットフォームの利用を促進している。

5月に立上げられたUnodaxは、4つの主要通貨のもと、60種類以上の仮想通貨ペアを取り扱っており、120万人のUnocoinユーザーを順調に取り込んでいるように映っている。しかし、Vishwanath氏は、インドの仮想通貨市場は、短期的な利益を求めて仮想通貨に投機投資を行なうよりも、長期的な投資商品として仮想通貨を購入している割合が多いため、インドルピーの代替として仮想通貨を利用したり保有するということは考えにくく、仮想通貨同士の取引を導入するには時期尚早であるとの見解を示している。このような状況下で、インドでは、もうひとつの大手取引所であるZebpayが業務停止に追い込まれているが、Unocoinがインド市場で活路を見出すことができるのか、今後の展開に注目していきたい。

release date 2018.10.11

出典元:

ニュースコメント

新興国にも展開が始まった仮想通貨ATM

世界的にビットコインや他の仮想通貨に対応したATMの需要が爆発的に増えているが、今までは、盛んに仮想通貨投資を行ってきた欧米中心に導入が進んできた。しかし、今月初めには、経済危機で急激なインフレーションが進むアルゼンチンで仮想通貨ATMの導入が計画されていることが伝えられ、いよいよ新興国への展開が本格化してきている。アルゼンチン同様、巨大なインド市場では仮想通貨が活発化しており、今回のUnocoinのニュースは、その流れを後押しする形となりSNSを賑わせた。インドでは、インド準備銀行(Reserve Bank of India,RBI)が真っ向から仮想通貨を否定していることが懸念として挙げられているが、仮想通貨経済の流れは止めることはできないだろう。事実、インド国内の仮想通貨取引所は、P2P取引や第三者の外部サービスを利用して、金融機関を介さない取引スキームを確立し、運営を継続している。現在では、このような取引を違法として扱っているものの、基本的に打つ手がないのが現状であろう。インド政府は仮想通貨への対応を改めるほかないのかもしれない。


Date

作成日

2018.10.11

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル