Select Language

インフルエンサー頂上決戦

アマギフ3,000円が当たる

経済危機のアルゼンチンでビットコインATM30台設置の動き

経済危機のアルゼンチンでビットコインATM30台設置の動き

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
経済危機のアルゼンチンでビットコインATM30台設置の動き

update 2021.08.31 15:22

40%に達する高いインフレ率がビットコインの需要高を誘導

経済危機の渦中にあるアルゼンチンで、今年末までに最大30台に及ぶビットコインATMが順次導入される見通しであることが明らかになった。

アルゼンチンは現在経済危機の渦中にあり、自国通貨のペソが今年に入り対米ドルで50%以上も急落し、インフレ率は年末までに40%に達するとも予測されている。こうした状況の中、米国の仮想通貨事業大手のAthena Bitcoin, Inc.(本社:440 South LaSalle Street Suite 2101, Chicago, IL, 60605, United States[1])【以下、Athena Bitcoinと称す】は先月、首都ブエノスアイレスのショッピングモールで、アルゼンチンでは初となるビットコインATMを設置している。Athena Bitcoinは、仮想通貨対応のATMへの需要が世界中で飛躍的な伸びを見せていることから、アルゼンチンに最初にビットコインATMを設置することで、アルゼンチン市場の主導権を握るという狙いがあるようだ。また、Athena Bitcoinは、すでにコロンビアにて12台のATMを稼働させており、南米での実績や経験がある。

一方、同じくATM事業を展開する、米国のOdysseyグループ(本社:753 Shotgun Rd, Sunrise, Florida, 33326, United States[2])も、年内に150台のATMをアルゼンチン国内に導入することを目指しており、そのうち80%は、2019年1月までにビットコインATMとして稼働する見通しとなっている。

Athena BitcoinのアルゼンチンオペレーションマネージャーであるDante Galeazzi氏は、 この状況について以下のようにコメントしている。

法定通貨の価値の低下に伴い、ビットコインによる取引が急増しています。ビットコインは、資産価値を減少させ続けるペソの資金逃避通貨として使われており、市場に投資する好機と考えています。弊社ATMは、ビットコインのみに対応していますが、段階的にライトコイン(Litecoin)やイーサリアム(Etherium)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)などにも対応していく予定です。

Dante Galeazzi, Argentina Operation Manager at Athena Bitcoin - Reutersより引用

Athena Bitcoinが提供する仮想通貨ATMは、仮想通貨を売買して現金化することに特化しているが、OdysseyグループのATMは、従来のATMと同様に金融機関の口座から現金を引き出したり、入金することもできるようだ。Odysseyグループ傘下の子会社Octagonは、アルゼンチンでのATM稼働の実現に向けた取り組みを開始しており、同グループは1年間で仮想通貨ATMを1600台導入する意向を明らかにしている。

仮想通貨ATMを扱う企業はアルゼンチンのような経済危機に直面した国においてマーケットシェアを拡大させるチャンスを見出していることが伺える。また、Athena Bitcoinはチリ、ブラジル、メキシコなどにも参入のチャンスを模索している他、Odysseyグループも、参入可能な地域を検討するなど、南アメリカ地域でのビジネス拡大を目論んでいる。今後も両社の競争が激化していくことが予想される。

release date 2018.10.4

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨ATMが世界規模で増加

世界各国で仮想通貨ATMの設置設置台数が増加の一途をたどっている。現在世界の73カ国に設置されており、現時点で3827台が稼働している。最も設置数が多いのは米国になるが、日本でも11台の仮想通貨ATMが設置されている。仮想通貨ATMにおいては、2018年末までに5,000台を突破するとも言われており、今後も急速に導入が進むことが予想される。こうした状況から、ビットコインATMメーカーの間で競争が激化していることは想像に難くないが、Athena BitcoinやOdysseyのように経済危機にある国でシェア拡大を目指す企業が現れるのも当然のことであるように思われる。実際、経済危機が深刻化し、ハイパーインフレに悩むベネズエラでも、ビットコインの取引量が記録的水準で増加していることからも、仮想通貨ビジネスへの参入は企業戦略にかかせない要素であることが伺える。仮想通貨ユーザーにとって新たな利便性を提供し、仮想通貨産業への資本流入をもたらす仮想通貨ATM業者が新たな大きな市場を生み出すことは間違いない。


Date

作成日

2018.10.04

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Bitgetが代替手段に?Bybitが日本撤退で日本ユーザーの新規登録禁止

Bybitが日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。Bybitの代替取引所としてはBitgetが挙げられ、Bybitと遜色ないサービスを利用できます。本記事では、Bitgetの特徴や海外取引所への規制動向などを解説します。
update2025.11.25 19:00

豪華なのに難しい?XMTradingが開催中のクリスマス入金ボーナスプロモーションは「アリ」なのか?

XMTradingで最大$25,000を獲得できる入金ボーナスキャンペーンが開催され注目を集めています。一見すると豪華なキャンペーンにみえますが、一般的な入金ボーナスとは条件が異なり、一部では条件が厳しいとの声もあります。本記事では、参加する価値のあるイベントなのかを説明します。
update2025.11.26 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

Vantage Tradingが年末トレード大会を開催!ランク外でも賞金獲得のチャンスあり

Vantage Tradingが、年末恒例となる大型トレード大会「年末ミリオンジャンボ2025」の開催を発表しました。今回のイベントでは副賞も用意されているので、ランク外でも賞金獲得のチャンスがあります。この記事では、参戦を検討しているユーザー向けに、各種条件やルールを説明します。
update2025.11.28 19:00

Exnessの乗り換え先としてXSはアリ?スペックを比較

取引環境の良さから玄人にも人気のExnessですが、最近は出金トラブルなどが発生しており、今後の取引環境に不安を抱くユーザーも増えています。本記事では、有力な乗り換え先であるXS.comと取引環境・条件を比較し、乗り換え先として相応しいかどうかを検討します。
update2025.11.20 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

Funded7で出金が認められない事例が増加?ルールの不透明さが原因か

Funded7で出金拒否に関する投稿がSNS上で増加しており、利用者の間で不安が広がっています。「利益が取り消された」「短時間取引が理由で無効になった」などの報告が投稿されています。当記事では出金拒否の原因を整理し、他のプロップファームとFunded7のルールを比較します。
update2025.11.21 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

仮想通貨送金対応のBXONEは「使える」eウォレットなのか?海外FXユーザー目線で比較

仮想通貨対応オンラインウォレットとしてBXONEが一部の海外FXユーザーの間で注目されています。本記事では、BXONEが「使える」オンラインウォレットなのか海外FXユーザー目線で他社と比較します。
update2025.12.09 19:00
promotion promotion

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル