作成日
:2018.10.03
2022.05.30 10:50
大手海外FXブローカーであるFXCM Group, LLC(本社:20 Gresham Street, 4th Floor, London EC2V 7JE, United Kingdom
)【以下、FXCMと称す】は、傘下の英国法人(Forex Capital Markets Limited, FXCM UK)とオーストラリア法人(FXCM Australia Pty Limited, FXCM AU)の顧客向けに、FXCM初の仮想通貨CFDとなるビットコインCFDの提供開始を発表した。2016年11月にオフィスを開設した南アフリカ法人(FXCM South Africa(PTY) LTD, FXCM ZA)の業績が軌道に乗ったこと、また顧客からの強い要望から、この度業容拡大を図りビットコインCFDの取引を開始する運びとなったようだ。FXCMは、今後数か月の内に新たな仮想通貨CFDを追加提供する予定となっている。
FXCMが提供するビットコインCFDの特徴は、ディレクショナル・トレーディングが可能となっており、相場が上昇するか下落するかを予測し、予測と同じ方向にポジションを形成できるほか、仮想通貨ウォレット(仮想通貨を保管しておく場所)やコールドストレージ(インターネットに接続していない環境で管理する仮想通貨ウォレット)が無く、損益は即時に顧客の口座に反映されるようになっている。また、ビットコインの100分の1相当の小さな取引を行うことができるため、低コストにて取引が始められるようになっている。
release date 2018.10.3
業界大手のFXCMは、2015年1月に起きたスイスフラン・ショックによって2.25億ドルの損失を被り、Leucadiaから3億ドルの緊急財政支援を受けるなど、事業経営の苦しい時期があった。さらには顧客に対し虚偽の宣伝を行っていたことで、全米先物協会(NFA)や米商品先物取引委員会(CFTC)から700万ドル(約7.8億円)の罰金を科せられた他、米国内における営業の停止を命ぜられ、2017年2月に米国市場からの撤退を発表している。 しかしながら、その後FXCMはマーケットデータシグナルのリリースを発表、また今年6月にはFXCMがウェブ版トレーディングステーションを欧州に拡大したことを発表するなど、ヨーロッパやアジアでのサービスを拡大している。 さらに、今年4月にはFXCMの主要株主であるLeucadiaを傘下とするジェフリーズとFXCMが提携を発表(プライムブローカー事業にて提携)し、スイスフラン・ショックの後、主要なプライムブローカーとの間のクレジットライン(回転信用供与枠)の確保に苦戦してきたFXCMにとって、自社の存続を確実なものとしている。今回新たに発表のあったビットコインCFD取引の開始によって、今後FXCMの業績はどのような変化を見せるのか、非常に楽しみである。
作成日
:2018.10.03
最終更新
:2022.05.30
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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