Select Language

Spotware、cTrader Copyの開発を発表

Spotware、cTrader Copyの開発を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
Spotware、cTrader Copyの開発を発表

update 2021.08.31 15:22

コピートレードを取り入れ顧客獲得増を図る

cTraderプラットフォームを開発するSpotware(本社:19 Stratigou Timagia, 3rd Floor 3107 Limassol, Cyprus[1])は、コピートレードプラットフォームであるcMirrorを改良したcTrader Copyを開発したことを発表した。cTrader Copyは、cTraderプラットフォームに完全に統合されており、投資プログラムもシンプルで柔軟な設計となっている。

cTrader Copyはより自動化が推し進められており、新しく生まれ変わったインターフェースによりパフォーマンス分析をビジュアル形式で効果的に表示させることができる。cTrader Copyのフォロワーは、アクティブトレード戦略を即座に選択または変更することが可能で、ストラテジープロバイダーや投資家の有効証拠金に応じてコピーした取引量の再計算や調整が行われるようになっている。また、両者の入金や出金に伴う投資配分の変更も考慮されるように設計されている。

フォローした全ての投資戦略は、コピートレーディングアカウント上にて確認することができ、投資家は投資戦略ごとにストップロス設定(有効証拠金に一定水準以上の損失が生じた際にコピーを止める設定)を事前に行うことが可能となっている。また、投資戦略ごとに資産の増減を一目で確認することができるほか、手数料はコピートレード口座ごとに計算されるようになったため、より明瞭な手数料表示が可能となった。

一方で、システムプロバイダーは取引量に応じた報酬とは別に、一定の利益水準を確保した際の成果報酬が与えられるほか、最低投資金額を設定することでフォロワーの投資金額に応じたマネジメント報酬を受け取ることができるという。cTrader Copyはストラテジープロバイダーと投資家両者にとってより魅力的なものに改良されたといえそうだ。

Spotwareのコミュニティ管理責任者であるPanagiotis Charalampous氏は、以下のようにコメントしている。

顧客ニーズにマッチしたソリューションを柔軟に提供することと、モデルを改良していくことにより、様々なタイプのトレーダーがしっかりと成功をおさめられると確信しております。

Panagiotis Charalamapous, Head of Community Management at Spotware - Finance Magnatesより引用

Spotwareがコピートレードを推進する背景には、欧州証券市場監督局ESMAの新規制の影響が大きく関係している。ESMAは、8月より個人投資家保護を目的にブローカー各社に対し利益/損失発生口座の割合に関するデータの開示を義務付けている。これに伴い、大手30社の海外FXブローカーが損益割合のデータ開示を行ったが、ブローカーの開示内容によって個人投資家の収益性に違いが出ていることが明らかとなった。

中でも、コピートレードを手掛けるeToro(本社:24th floor, One Canada Square Canary Wharf E14 5AB London, United Kingdom[2])やDarwinex(本社:Level39, 1 Canada Square, Canary Wharf, London E14 5AB, United Kingdom[3])が、顧客の利益発生口座の割合が比較的高く、これらの投資手法を用いることが個人投資家にとって有効であることを裏付ける結果となった。これを受け、コピートレードを取り入れたサービスへの需要が高まってきており、Spotwareは個人投資家のニーズをうまく捉えたと言えるだろう。

release date 2018.10.3

出典元:

ニュースコメント

需要が高まるコピートレード

コピートレード(ソーシャルトレード)とは、投資家がプロトレーダーの取引手法をコピーし自身の口座で取引や決済を行う手法であり、主に知識や経験が浅い初心者トレーダーに適したトレード方法である。シストレのように諸条件を組み合わせて構築された自動売買システムや、MT4のエキスパートアドバイザーのような自動売買プログラムを使用するなどの、予め開発されたロジックに基づき売買するのではなく、プロのトレーダーの取引をそのままコピーすることで利益を出すことを目的としており、プロトレーダーには応分の報酬が支払われる仕組みとなっている。経験を積み上げてきたプロトレーダーの取引をコピーした場合、自動売買システムを使用した取引を行うよりも利益を生む確率が高く、海外では一般的なトレード方法として浸透している。ズールトレードやeToroが業界ではパイオニア的な存在であるが、今後はますます需要が高まっていくと予想される。


Date

作成日

2018.10.03

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

Vantage Tradingが入出金額の上限を変更、100万円以上の出金は自動分割

海外FX業者のVantage Tradingが、銀行振込の入出金額の上限を変更しました。今後は銀行振込で一度に出金できる額が100万円に制限されます。本記事では、変更された条件や高額送金時の注意点などを説明します。
update2025.11.11 19:00

Bybit P2P利用で銀行口座凍結・詐欺容疑者に?海外FXユーザーが知るべき巻き込まれリスクとは

Bybit P2Pを利用したユーザーが銀行口座凍結されたことに加え、詐欺容疑者として取り調べを受けたというSNS投稿が話題になっています。本記事では、話題となった投稿の内容や、海外FXユーザーがP2P取引の利用を避けるべき理由などを解説します。
update2025.11.12 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

FXGT破綻の噂がSNSで再浮上、CEOは「完全なデマ」と否定

海外FX業者のFXGT(エフエックスジーティー)が「経営破綻の危機にある」との噂が一部で広がっています。噂が流れているのは主にX(旧Twitter)で、FXGT公式はこれを否定しています。当サイトではFXGTにこれらの噂について、事実確認を行いました。
update2025.11.04 19:30

メタマスク等の利用が規制対象に?金融庁がDEXの規制を議論

暗号資産WGでの議論を発端に、SNS上で「DEX利用が非合法化されるのでは?」といった投稿が話題になっています。本記事では、金融庁で議論されたDEX規制の現状や、SNSで広まる情報の真偽、海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.10.28 19:00

Money Charger(マネチャ)情報流出で問われるキャッシュバックサイトの運営体制と安全性

Money Chargerは2025年10月25日、ユーザーの個人情報が外部に流出したことを公表しました。キャッシュバックサイトはうまく活用すれば取引コストを抑えられる一方で、個人情報を扱う性質上、安全管理体制が極めて重要です。本記事では、安全性や透明性の観点から主要なキャッシュバックサイトを比較します。
update2025.11.17 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Bybitが日本ユーザーの新規登録を停止!日本撤退で海外FXユーザーにも影響大か?

Bybitが2025年10月31日をもって日本ユーザーの新規登録停止を発表しました。既存ユーザーは継続利用できるものの、締め出しも時間の問題と予想する声も少なくありません。本記事では、Bybitの発表内容や海外FXユーザーへの影響などを解説します。
update2025.11.06 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル