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EU規制下ブローカーの顧客の損失の割合が明らかに

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update 2022.11.10 14:06
EU規制下ブローカーの顧客の損失の割合が明らかに

update 2022.11.10 14:06

ESMAの新規制により損益割合のデータ開示が義務付けられる

欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】は、8月より個人投資家保護を目的としたレバレッジや広告掲載に関する新しい規制を実施しているが、その中で、利益/損失発生口座の割合に関するデータを開示することもブローカーに義務付けている。

この度、大手海外FXブローカー30社において、利益/損失発生口座の割合に関するデータが開示されたが、これらのデータが規制強化の下、ハイレバレッジを提供するブローカー探しに躍起になるトレーダーにとって有益な情報であることは間違いなく、同時にブローカーにとっても今後の顧客獲得に向けた戦略を立てる上で貴重なデータであるといえる。

下記データが示す通り、利益発生口座の割合が多い上位5社は、AETOS、eToro、GBE Brokers、Darwinex、XMであることがわかるが、ソーシャルトレードやコピートレードを提供しているeToro(35%)やDarwinex(31%)が上位に位置付けていることから、ソーシャルトレードやコピートレードのようなトレード手法が顧客にとって有効であることを裏付けているといえる。なお、これらの数値は、各社が提供するサービスの質に比例するものではない点に注意していただきたい。

ブローカー名利益率損失率
AETOS36.3%63.7%
eToro35%65%
GBE brokers32.2%67.8%
Darwinex31%69%
XM Markets30.6%69.4%
Saxo Bank29%71%
HotForex29%71%
Teletrade28%71%
Markets.com27%72%
City Credit Capital26.9%73%
UFX.com25.3%73.1%
Think Markets25.3%74.7%
JFDBrokers25%75%
FXDD25%75%
FX Primus24.2%75.8%
CMC Markets22%78%
AVA Trade22%78%
IG Group21%79%
FxPro21%79%
Tickmill20.8%79.2%
FXCM20.2%79.8%
GAIN Capital20%80%
ActivTrades20%80%
Admiral Markets20%80%
Plus50019.4%80.6%
XTB18%82%
GKFX18%82%
EasyMarkets15%85%
HYCM15%85%
Vestle(previously iFORX)14%86%

このように取引実績がデータ化されれば、この情報をもとに誰もが勝率の高いブローカーを選択したいと考えるのは当然のことであろう。しかしながら、同時に損失になる割合が高いことにも留意すべきであり、グラフを見ての通り、70〜80%の顧客において損失が発生していることがわかる。

一方、これらのデータがブローカーにとって、今後のマーケティング戦略を立てる上で、非常に有用なデータとなる。かつては、FXの取引をすることによってお金を稼ぐことができるという魅力的なメッセージを表示させることが、ブローカーにとって非常に訴求率の高い宣伝方法であったが、それは過去のものとなったといえよう。

取引というのは顧客の意思決定で行われるため、ブローカーが顧客の損失を阻止することはできないものの、顧客の勝率を高めるための情報提供や、教育、またツールの提供といったサービスを充実させることが今後のブローカーの課題となることが見えてくる。取引に関する知識が不十分な顧客を持つブローカーは、損失を出す顧客数を増加させ、ひいては顧客獲得において不利な状況となることは明らかである。ブローカーは、このことを念頭に置き、今後のマーケティング戦略に注力していく必要があるだろう。

この度の取引実績のデータ開示により、今後、顧客とブローカーの双方にとって有益な情報に基づいた透明性の高い関係が築かれていくことに期待したい。

release date 2018.8.17


Date

作成日

2018.08.17

Update

最終更新

2022.11.10

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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