Select Language

LINE、今年中のLINKトークン発行とエコシステム構築を計画

LINE、今年中のLINKトークン発行とエコシステム構築を計画

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:22
LINE、今年中のLINKトークン発行とエコシステム構築を計画

update 2021.08.31 15:22

インセンティブと開発の促進でdAppsの日常的な利用を目指す

メッセンジャーアプリケーションで有名なLINE株式会社(本社:東京都新宿区新宿四丁目1番6号 JR新宿ミライナタワー23階[1])【以下、LINEと称す】は、今月20日に開催されたコンセンサスシンガポール2018のイベント[2]で、独自に発行するLINKトークンを軸としたリニアネットワークと呼ばれるエコシステムを今年中に開発することを明らかにした。

LINEが掲げるリニアネットワークとは、LINKトークンが流通することで成立するエコシステムで、トークンをインセンティブとして配布することにより、同社のLINKブロックチェーン上で運用されるdApps(分散型アプリケーション)の利用を促すことをコンセプトとしている。

LINKトークンは、スマートコントラクトを介すことで、異なるブロックチェーンへ移動することが可能なことから、柔軟に利用できることが予測される。デベロッパーに対しては、自社のブロックチェーン環境をブロックチェーン・アズ・ア・サービスで提供することで、サードパーティーによるdApps開発促進を意図している。

さらに、LINEは、LINKトークンとdAppsの使い勝手の良さを追求することがリニアネットワークの最終到達点であり、そのために幅広いトークンやブロックチェーン技術を積極的に採用する方針であることをイベント内で明らかにしているほか、将来的にはペイメントソリューション分野での貢献も視野に入れていることも言及している。なお、このプロジェクトは、LINEのベンチャーファンドから1000万ドルを投じられており、今年6月に設立したシンガポールのBitbox(仮想通貨取引所)のサポートのもと推進されているとのことだ。

LINEのCEOである出澤剛氏は、LINKブロックチェーンプロジェクト発表の際にdAppsの開発について以下のようにコメントしている。

ここ7年でラインは、ユーザーの貢献により世界的なサービスへと成長することができました。これからは、LINKプロジェクトでユーザーフレンドリーなリワードシステムを採用することでユーザーに還元していきたいと思います。我々は、今後もユーザー参加型のプラットフォームを構築し、日常的に利用できるdAppsの開発を目指します。

Takes Idezawa, CEO at Line Corporation - LINEより引用

LINKトークンとリニアネットワークの具体的なローンチ時期は、今年12月頃になる予定で、ローンチに先駆けデベロッパーのサポートを開始していることを公言していることから、ローンチ時にはいくつかのdAppsサービス提供が予測される。

コンセンサスシンガポール2018は、CoinDeskが主催し、9月19日と20日の2日間開催された仮想通貨並びにブロックチェーンに関する会議である。大手仮想通貨取引所であるOKExをはじめ50社を超える企業がスポンサーを務めており、シンガポール金融管理局のテクノロジーインフラストラクチャ部門の責任者であるDamien Pang氏もスピーカーとして参加し、シンガポールのトークン規制に関して見解を示している。

release date 2018.9.21

出典元:

ニュースコメント

LINEの仮想通貨市場参入に業界発展へ期待

日本で最大級のメッセージアプリを提供するLINEは、現在国内で「LINE Pay」という送金サービスを展開しており、最近では、LINE銀行設立の話題が上るなど金融事業の領域をさらに広げている。 LINEの独自トークンは「LINK(リンク)」と呼ばれ、同社の運営する仮想通貨交換所「BITBOX」での取扱いを予定している。また、ユーザーが獲得したLINKはBITBOXにて他の仮想通貨との交換、取引が可能となる。現在のところ、日本では仮想通貨交換業者としての登録許可申請中の段階であるため、LINKトークンは当分海外で展開されていく予定だが、日本国内では分散型アプリケーション(dApps)などのコンテンツを利用し、LINKトークンの代わりにLINKポイントが発行される。獲得したLINKポイントは既に利用されているLINEポイントに還元できる。 日本では先日起きた仮想通貨取引所Zaifのハッキングや、今年1月に日本中を震撼させた大手仮想通貨取引所であったコインチェックのハッキング事件によって、仮想通貨業界にはいまだに払拭できない影があり、一時の仮想通貨市場の盛り上がりも冷え込んでしまっているが、LINEや楽天、メルカリなど誰もが知る大手企業が続々と仮想通貨業界への参入を発表したことで、仮想通貨市場を取り巻く環境を変えていくことができるか、今後の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2018.09.21

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル