Select Language

コインチェック、ハッキングにより5億2300万XEMが不正流出

コインチェック、ハッキングにより5億2300万XEMが不正流出

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:23
コインチェック、ハッキングにより5億2300万XEMが不正流出

update 2021.08.31 15:23

セキュリティ対策の甘さが要因

1月26日、日本の大手仮想通貨取引所であるコインチェックは、ハッキングにより5億2300万XEM(NEM,ネム)が不正流出し、日本円にしておよそ580億円相当が盗まれたことを明らかにした。

コインチェックによると、この度のハッキング被害はセキュリティ対策が不十分であったことが要因であり、NEM以外の仮想通貨に関してはネットワークから隔離された環境で秘密鍵を保存した「コールドウォレット」で管理していたものの、NEMに関してはネットワークに接続された安全性の低い「ホットウォレット」で管理していた上に、マルチシグも実装していなかったことから、NEMのウォレットの秘密鍵だけがハッキングの被害を受け不正流出につながったという。

マルチシグとは、秘密鍵が一つではなく複数に分割することで、アクセスに一定数以上の鍵を合わせることが必要となり、セキュリティを高めることができる技術である。

コインチェックは、NEMを保有していた顧客に対し、自己資金での払い戻し補償を行うことを発表しているが、手続き方法や補償時期に関しては検討中だとしている。

現在、コインチェックは、ビットコインを除く全ての通貨の入金や出金、取引サービスを一時停止している。

NEMは、時価総額90億ドルを超える、時価総額トップ10に入るメジャーな仮想通貨であり、シンガポールに拠点をおくNEM財団によって管理されている。完全なP2Pネットワークであり、決済、資産作成、ネーミングシステムやメッセージングなどのサービスを提供しているほか、優れたコアブロックチェーン技術を備えており、今後さらに多くの機能の提供が予定されている。

今回のハッキングに関し、NEM財団の代表であるLon Wong氏は次のようにコメントしている。

NEMには技術的な欠陥はなく、本質的な価値にも全く影響がありません。また、我々はハードフォークも行いません。我々は、全ての取引所に対し、セキュリティ機能の1つであるマルチシングを推奨してきましたが、コインチェックはその機能を使用していませんでした。セキュリティ対策の甘さが、今回のハッキング被害を引き起こしたと言えるでしょう。

Lon Wong, President of NEM.io Foundation

昨今、ハッキング被害は世界中で頻発しているが、この度の事件では、コインチェックとNEM財団両社の迅速な対応が際立っており、この点においては賞賛すべきであろう。

コインチェックは、ハッキング被害が発覚後速やかに取引を停止し、金融庁ならびに警視庁へ報告した上で記者会見を開いている。また、NEM財団は、今回の事件発覚から数日足らずで、盗まれた通貨にタグをつけるシステムを開発し追跡を開始しており、流出した通貨の取引が行われないよう各取引所にも協力を要請しているという。

NEMの時価総額は、コインチェックのハッキング被害が発覚後、約20億ドル減少したが、コインチェックが顧客への払い戻し補償を決定後すぐに回復傾向を見せ、現時点では約93億6377万ドルとなっている。

release date 2018.1.28


Date

作成日

2018.01.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

海外FX業者のXアカウントが凍結?金融庁による働きかけの可能性も

複数の海外FX業者の公式Xアカウントが凍結されました。凍結されたのは日本向けのアカウントで、同じブローカーの英語アカウントは現在も閲覧できる状態です。海外FX業者の公式Xアカウントが凍結された背景を解説します。
update2025.04.01 19:30

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

MTF-MAでトレードのレベルを上げる。MT4/MT5で使えるインディケータを比較

MTF分析は複数の時間足を組み合わせて相場全体を把握する手法です。MTF分析を使いこなすことでエントリーの方向やタイミングを掴みやすくなります。本記事ではMTF分析を簡単にするインディケータや、エントリー精度を上げる方法を解説します。
update2025.01.21 19:15

FXONのスプレッドは狭い?他社との比較で分かった意外な結果

Myforex編集部でFXONのスプレッドについて調査した結果、特にビットコインのスプレッドが他社と比べても安定して低い水準であることが分かりました。またEUR/USDやGBP/USDなどのドルストレート銘柄のスプレッドも優秀な水準でした。
update2025.03.28 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル