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米国証券取引委員会、ビットコインETF承認の審査へ入る

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update 2021.08.31 15:22
米国証券取引委員会、ビットコインETF承認の審査へ入る

update 2021.08.31 15:22

決断を先延ばしにするSEC、公からも意見を求める

米国証券取引委員会(Securities and Exchange Commission)【以下、SECと称す】は、9月20日、Cboe Global Marketsの子会社であるCboe BZX Exchange, Inc.(本社:400 South LaSalle Street, Chicago, IL, 60605, United States[1])【以下、Cboeと称す】が提案したビットコインETF承認の審査を開始したことを発表した。

Cboeの提案が承認されれば、米資産管理会社であるVanEckと、ブロックチェーンテクノロジー企業であるSolidXによって今年初めに考案されたビットコインETFを、自社の取引所にて取り扱いを開始することが可能となる。SECは、今回の審査のプロセスの一環として、各方面から提案に対する意見を求めており、現在までになんと1,400以上ものコメントが寄せられているという。

SECの事務官であるBrent Fields氏は、ビットコインETFの審査について書面で以下のように表明している。

今回の提案によるルールの変更は、法律や政策に関する問題となるため、現時点において審査に進むことは妥当と考えます。審査に進むということは、当委員会がこれらの問題に対して何らかの結論に至ったことを意味するわけではありません。むしろ、当委員会はこの提案によるルール変更に対して、公からのコメントを求めています。

Brent Fields, Secretary at SEC - SECより引用

Cboeの提案では、VanEckとSolidXはビットコインETFを形成し、SolidXの株式を上場させることになっている。SECは、既にCBOEのビットコインETFの上場可否決定を先送りしているが、最終的な判断をさらに2月まで遅らせる可能性があるほか、先月も9つのビットコインETF却下の決定をした後に再度審査を行うことを発表するなど、波風を立てている。次々と湧いてくる仮想通貨を組み込んだ新しい金融商品の需要に、SECは身の振り方を決めかねているようだ。

release date 2018.9.21

出典元:

ニュースコメント

ビットコインETF承認に期待が高まる

SECは、これまでビットコインETF申請を全て承認しておらず、依然として慎重な姿勢を貫いてきた。却下理由については、仮想通貨のハッキング事件などが相次いだことを懸念し、セキュリティ面での不安や投資家保護への対策が不十分であることを繰り返し強調して述べていた。SECがウィンクルボス兄弟のビットコインETF申請を2度目に却下した際には、ビットコイン価格に多大な影響を与え、SECの発表後、ビットコイン価格は大幅な下落を見せた。CboeのビットコインETF承認可否判断は再延期となる可能性が高いものの、公に向け提案に対する意見を求めたことはSECが承認へと前向きになっていると捉えることもできる。もしもビットコインETFが承認となった場合には証券取引所にて投資が可能となり、現在の個人投資家中心の仮想通貨市場へ機関投資家が参入してくることから市場がさらに拡大し価格が高騰することが考えられる。SECの今後の動向に大いに期待が高まっている。


Date

作成日

2018.09.21

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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