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IG Groupが2018年半期報告書を発表、売上高は5%減

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update 2022.07.04 17:00
IG Groupが2018年半期報告書を発表、売上高は5%減

update 2022.07.04 17:00

ESMA新規制の影響が色濃く映る

英国・ロンドンを拠点とするFX・CFDブローカーであるIG Group(本社:Worting House, Church Lane, Basingstoke, Hampshire, RG23 8PX, UK[1])は9月20日、2018年半期報告書を発表した。2019年第1四半期の売上高(営業収益)はEUと英国の収入が減少して、前年同期比5%減の1億2,890万ポンド(1億6,940万ドル)となっている。

ロンドン証券取引所経由で発表されたIG Groupの報告書は、欧州証券市場監督局(The European Securities and Markets Authority)【以下、ESMAと称す】による新規制導入後、最初のブローカーの財務報告として注目が集まっており、重要業績評価指標(Key Performance Indicators,KPI)が公表されている。

報告書によると、IG Groupの英国とEMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)地域の売上高はそれぞれ、8%減の5,390万ポンド、12%減の3,440万ポンドの減収であった。一方で、APAC(アジア太平洋)地域は売上高が7%増の3,550万ポンドとなっている。地域別の顧客数推移をみてみると、英国の顧客数は2018年第1四半期の39,200人超から13%減の34,000人に、EMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ)地域は10%減の27,200人にそれぞれ減少している。APAC(アジア太平洋)地域はESMAによる新規制の影響を受けておらず、顧客数は5%増の26,300人となった。すなわち、ESMAによる新規制の導入からわずか1カ月ではあるが、規制の影響は大きく、英国とEMEA地域の減収を幾分相殺した形だ。なお、業績の明るい側面に目を向けると、顧客一人当たりの売上高が英国とAPAC地域それぞれ6%増、3%増となっている。しかしながら、EMEA地域は2%減となっている。

また、売上高を分析すると、IG Groupの予想通り、売上高の50%以上をプロフェッショナル階層の顧客から得ていることが分かる。同社は昨年11月に、基準を満たす経験豊富な顧客をプロフェッショナル顧客として分類していた。[2]ESMAによる新規制導入後の8月には、トレーディングの出来高が大きく落ち込んでいるが、IG Groupは、レバレッジ制限による1か月間の影響を考慮しても、会社見通しは維持することとしている。従来、IG GroupはESMAの規制の影響から売上高は約10%減少すると見込んでいた。

加えて、IG Groupは英国のブレグジット(EU離脱)関連の進捗状況を報告しており、それによるとIG Groupのドイツ法人はドイツ連邦金融監督庁(Die Bundesanstalt für Finanzdien stleistungsaufsicht, BaFin)からライセンスを取得したことが明らかとなった。これにより、IG GroupはEU圏内の顧客に対し金融サービスを提供することができるようになる。ESMAは今年7月に、英国の企業に対して、ライセンスの取得を求める声明(英国のEU離脱後もEU内におけるサービス提供を希望する場合、EU加盟国内にてライセンスの取得を求める声明)を発表していたことから、その流れに沿う形でのライセンス取得となった。

IG Groupは設立から40年以上の歴史を持ちロンドン証券取引所にも上場しているFX・CFDのリーディングカンパニーだ。日本拠点を含む世界15か国にオフィスを張り巡らせ、19万人以上もの顧客を有し、一万銘柄以上の金融商品が取引可能である。そして、FXを除くCFDの収益は世界NO1の実績を誇り、Online Personal Wealth AwardsのBest Spread Betting Provider 2018をはじめ、世界各国で数多くの賞を受賞している安心と信頼のおけるブローカーといえよう。[3]

release date 2018.9.20

出典元:

ニュースコメント

IG Groupの業績に大きな影響を与えたESMA規制とは

今回のIG Groupの業績報告において、EUの金融監督庁であるESMAの規制がヨーロッパや中東及びアフリカ地域の売り上げや顧客数減少の大きな要因となり、収益の減少に影響したことが明らかになった。その規制を行ったESMAであるが、欧州金融市場の機能を改善するために法規制・監査などを行い、投資家の保護を強化し、安定した秩序のある金融市場を促進することを目的とした組織である。ESMAは、今年3月23日にCFD取引とバイナリーオプション取引の契約を個人投資家に適用するための新しい措置を正式に決議採択している。バイナリーオプション取引の禁止は7月2日からの適用となっていたが、その後、ESMAよりバイナリーオプション禁止の延長が発表されている。ESMAは他に、レバレッジ規制のほか、強制ロスカットの割合を50%以上に制限、急激な為替変動により口座がマイナス残高になった場合の追証ゼロ、個人投資家の口座に対する損失の割合を含むリスクの警告などの規制を行っている。今後も、ESMAの規制がIG Groupの業績に影響を及ぼす可能性が高いだろう。


Date

作成日

2018.09.20

Update

最終更新

2022.07.04

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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