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金融政策発表は据え置き予想も利下げ支持の変化に注目!現役トレーダーポンドマンが5月のポンド相場を予想!

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update 2024.06.13 08:10
金融政策発表は据え置き予想も利下げ支持の変化に注目!現役トレーダーポンドマンが5月のポンド相場を予想!

update 2024.06.13 08:10

2024年5月のポンド相場は、英中銀の金融政策発表に注目!

5月のポンド円予想

comment

円安圧力でポンド円は上昇予想だが、介入には警戒

ポンド円予想

円安はどこまで進むのか!?

5月のポンド円は、どこまで円安が進むのかチキンレースの展開が続くと予想しています。

円安が進む中で4月に開催された日銀金融政策決定会合では、国債買い入れを含めた緩和政策を維持することが決定されました。植田日銀総裁は記者会見で「円安によるインフレへの影響は一時的」と円安を容認するような発言をしたことが、さらに円安を後押ししています。

鈴木財務相は「介入の環境が整ったと捉えられてもいい」とマーケットに警告を出していますが、ドル円が155円を超えて、160円にタッチしても介入が実施されていない状況です。円安の影響によりポンド円も上昇し、一時200円を記録しており、このまま円安が進めば200円台に乗せてさらに上昇する可能性があります。

ただし、円買い介入はいつ実施されてもおかしくない状況です。もし介入が実施されればポンド円も急落するため、介入を警戒しながらのチキンレース展開が予想されます。

一方で、円買い介入で一時的に下落したとしても円安基調は変わらないため、長期的には介入で下げた分は戻す展開を予想しています。したがって、円買い介入に注意しながらポンド円買いを考えています。

介入に関してはドル円の水準と鈴木財務相や神田財務官、植田日銀総裁などの要人による発言に注意しています。ドル円に関しては、4月29日に介入(の疑いのある動き)のキッカケになった160円が一旦のポイントだと考えています。160円が近付いた時点で介入が疑わしい動きをしないかチェック、かつ口先介入のレベル感にも注意しておきたいと思います。

comment

円買い介入とのチキンレースの中でポンド円買い

ポンド円のチャート分析

4月末時点の、ポンド円日足チャートです。4月のポンド円は上昇トレンドを描いています。

ポンド円の押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

押し目の第1ターゲット:196.1円押し目の第2ターゲット:192.4円

押し目の第3ターゲット:189.8円

ポンド円の戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

戻りの第1ターゲット:200.6円戻りの第2ターゲット:205.3円

戻りの第3ターゲット:212.7円

5月のポンドドル予想

comment

上値が重いポンドと底堅いドルでポンドドルはレンジまたは下落予想!

ポンドドル予想

FRBの利下げ先送り、来年に持ち越しでドル買い!

5月のポンドドル相場は、上値の重いポンドと底堅い米ドルの組み合わせで、ジリジリ下げていく展開を予想しています。

米国は強い経済と根強い物価高で利下げ先送り観測が出てきています。3月の時点では6月利下げが濃厚でしたが、4月29日時点では、7月FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ確率は約3割、9月FOMCでの利下げ確率は約6割となっています。また一部エコノミストの間では、年内利下げ1回もしくは来年に先送りされるのではないかと噂されています。

仮に噂通り利下げが1回もしくは来年に先送りされた場合、米金利は高いまま欧州や英国が利下げを進めることで金利差が拡大し、米ドル買いが進むと考えられます。

利下げの先送りに関して、FRB(米連邦準備制度理事会)は物価以外にも強い雇用市場について触れています。雇用市場に緩みが見えてくるようであれば利下げ観測が出てくると思います。したがって、5月第1週に発表される雇用指標(JOLTS求人件数、ADP雇用統計、NFP雇用統計)の結果に注目しています。

雇用指標の結果が強いものであれば米金利は上昇し、利下げの先送り観測がさらに高まると考えています。また雇用指標の結果を受けて、FOMCメンバーの発言がどのように変化するのかにも注目です。利下げ先送りに関する発言が出てくるようであれば、ドル買いが進むと思われます。

加えて、中東リスクなどによるエネルギー価格の上昇にも注意しておきたいと思います。エネルギー価格の上昇は米国のインフレ要因となります。リスクオフが進み、原油価格の上昇などが進んだ場合はドル買いが進む可能性があるので注意しておきたいと考えています。

comment

利下げ先送り観測とリスクオフによるドル買いに注目です。

ポンドドルのチャート分析

4月末時点での、ポンドドルの日足チャートです。4月のポンドドルは、下落トレンドを描いたものの、反騰しています。

ポンドドルの押し目買いターゲット

画像引用:Tradingview

押し目の第1ターゲット:1.246

押し目の第2ターゲット:1.227

ポンドドルの戻り売りターゲット

画像引用:Tradingview

戻りの第1ターゲット:1.272戻りの第2ターゲット:1.288

ポンドのファンダメンタルズ分析

5月のポンド相場は、ポンドの上値が重くなってくると予想しています。注目ポイントは英中銀(BOE)金融政策発表と、同時に発表されるインフレーションレポート、4月CPI(消費者物価指数)の結果です。

5月9日に英中銀の金融政策発表が予定されており、据え置きが予想されています。3月の金融政策発表では英国中央銀行金融政策委員会(MPC)メンバー9名のうち8名が据え置き支持、1名が0.25%の利下げを支持していました。5月の金融政策発表でどこまで利下げ支持が増えているのかが注目されています。

利下げ支持が順調に増えていれば、6月利下げの可能性が高まります。声明文や記者会見で6月利下げが示唆されるのではないかと注目されていることもあり、6月利下げが濃厚となればポンド売りが加速すると思われます。

また5月9日の金融政策発表では、四半期に一度のインフレーションレポート(物価・経済見通し)が同時に発表されます。2月に発表されたインフレーションレポートと比べて下方修正されていると利下げ時期の前倒し、利下げ回数の増加などにつながりポンド売りが加速すると考えられます。

マーケットの予想では6月利下げの可能性が高まってきており、ポンドの上値が重くなってきている中で、5月の金融政策発表次第で6月利下げが既定路線となると見られています。最終的には5月に発表される4月CPIの結果で物価低下が確認できれば、利下げが確定的になると考え、ポンドは上値の重い展開が続くと予想しています。

comment

金融政策発表で6月利下げの可能性に注目しています。


Date

作成日

2024.05.14

Update

最終更新

2024.06.13

ポンドマン | Pond Man

現役大学生トレーダー

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ポンドマン

英ポンドを中心にトレードを行う大学生トレーダーで、2021年の合計利益は4,000万円にのぼる。公式Twitterでもテクニカル分析等の情報発信を行い、フォロワー数は5,000人以上。ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせた手法を用い、Myforexでは月初にポンド通貨ペアの戦略を連載している。

【運営メディア】
https://www.easthillfx.co.jp/column/

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