作成日
:2024.05.16
2024.07.09 12:14
仮想通貨(暗号資産)HSKは、仮想通貨取引所HashKey Exchangeのプラットフォームトークンです。HashKey Exchangeは香港における最大級の取引所で、SNS上でも注目が集まっています。
当記事執筆現在(2024年5月14日)、HashKey Exchangeでは一定の取引高を達成すると、HSKを獲得できる「Trade to Earn」キャンペーンを実施しています。当記事では、仮想通貨HSKの将来性やX(旧Twitter)での評判、トークンの使い道などを解説します。
仮想通貨(暗号資産)HSKは、香港最大級の取引所HashKey Exchangeが発行するERC-20トークンです。HSKは、HashKeyエコシステムのユーザーにインセンティブを与え、エコシステムの成長を促進させるために誕生しました。
画像引用:HashKey Exchange
ERC-20とは、イーサリアムブロックチェーン上で開発される仮想通貨(トークン)の規格です。ERC-20トークンは多くの種類が存在しますが、それぞれ互換性があることから、イーサリアムブロックチェーン上で自由に送金したり取引したりできます。
HSKホルダーには、HashKey Exchangeでの取引手数料の割引や、トークンプレセールへの参加権、ガバナンス投票権などのユーティリティが付与されるようです。HashKeyエコシステムにおける、ユーティリティトークンおよびガバナンストークンとして機能するといえるでしょう。
ユーティリティトークンは何らかの実用性を持った仮想通貨を指します。具体的には、特定のサービスへアクセスしたり決済に利用したりできます。
ガバナンストークンとは、DeFi(分散型金融)のサービスにおいて、プロジェクトの新しい機能の追加・削除・変更や、開発などの方針の提案(投票)を行う権利を持つトークンのことです。ガバナンストークンを多くの利用者に配ることは、プロジェクトの分散化を目的としており、保有者はDeFiサービスの運用に関わることができます。
HashKey Exchangeでは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など複数の仮想通貨の現物取引に対応しています。当記事執筆時点(2024年5月14日)では、22種類の仮想通貨がリスティングされています。
画像引用:HashKey Exchange
例えば、レイヤー1ブロックチェーンのアバランチ(AVAX)や、イーサリアムレイヤー2のオプティミズム(OP)、ミームコインのドージ(DOGE)などが上場しています。
多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。
ミームコインはインターネットミーム(主にSNSで流行したネタなど)を元にしており、ジョークや遊びとして作られた仮想通貨全般を指します。
HashKey Exchangeは、アジア各国で金融事業を展開するHashKey Groupの傘下です。HashKey Groupは、香港証券先物取引委員会(SFC)、シンガポール金融管理局(MAS)、日本金融庁(FSA)の認可を取得しており、コンプライアンスに準拠した運営を行っています。
画像引用:HashKey Group
HashKey Exchangeも、ユーザー資産の保護を優先事項として、厳格なコンプライアンス管理を行っているようです。ユーザー資産は分別管理口座に保管されており、機関投資家グレードの保険によって守られています。
HashKey Exchangeは、将来的にローンチパッド・先物取引・ステーキングなどのサービスを提供する予定です。
ローンチパッドとは、仮想通貨(暗号資産)プロジェクトが資金を集める仕組みであり、新規発行の仮想通貨を広く流通させる手段でもあります。投資家にとっては、新規上場トークンを割安で買える機会となります。
ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。
特にローンチパッドは、大手取引所のBinance(バイナンス)やBybit(バイビット)でも人気のサービスです。これらのサービスが提供開始すれば、HashKey Exchangeのユーザー獲得が加速するかもしれません。
画像引用:HashKey Exchange
当記事執筆現在(2024年5月14日)、HashKey Exchangeは「Trade to Earn」キャンペーンを実施中です。ユーザーはHashKey Exchangeで一定の取引高を達成すると、仮想通貨(暗号資産)HSKを獲得できます。
「Trade to Earn」キャンペーンは、HashKey Exchangeで口座開設とKYC(本人確認)を完了し、キャンペーンへの登録を行うことで参加できます。
KYCとは、「Know Your Customer」の略で、取引者が本人であることを確認する手続きを指します。一般的には身分証明書、銀行取引明細書、公共料金請求書など公的な書類の提出が必要で、場合によっては身元確認なども行われます。
「Trade to Earn」キャンペーンに登録後、1,000USDTの取引を行う毎に0.9HSKを獲得できます。報酬のHSKは、対象となる取引量を完了した後、24時間以内に配布されるようです。
「Trade to Earn」キャンペーンでは、毎日の報酬獲得上限が設定されています。当記事執筆現在(2024年5月14日)、一人当たりのデイリー報酬上限額は最大390HSKとなっています。
1日で390HSKを獲得した場合、それ以上の報酬は付与されないため、その点は注意してキャンペーンに参加するようにしましょう。
画像引用:HashKey Exchange
「Trade to Earn」キャンペーンの注意点として、APIやステーブルコインペア(USDC/USDT)の取引はカウントされないことも挙げられます。
ただし、「API Trading Campaign」に参加すると、APIでの取引がカウント対象となります。詳細は、HashKey Exchangeの公式サイトで確認可能です。
仮想通貨(暗号資産)HSKは、「Trade to Earn」キャンペーンが実施されていることもあり、SNS上で注目が集まっています。
特に、HashKey Groupが有名VCのHashKey Capitalを手掛けていることもあり、HSKやHashKey Exchangeに期待する声も上がっているようです。
仮想通貨(暗号資産)HSKの将来性に関して、以下の点が挙げられます。
HashKey Groupは、2024年1月にOKX Venturesから約1億ドルもの資金調達に成功しています。同社の発表によると、今回の投資ラウンドで企業評価額が10億ドルを超えたとのことです。
こういった点から、HashKey Exchangeの親会社であるHashKey Groupは、潤沢な資金を持っていることがわかります。
資金調達ラウンドとも呼ばれ、プロジェクト開始直後のベンチャー企業などによる資金調達を指します。規模が年々拡大し、1回の投資ラウンドで100億円を超える資金調達をする例もあります。ベンチャーキャピタルなどが資金提供に応じています。
HashKey Groupの会長兼CEOのXiao Feng氏は、証券・資産運用業界で25年以上の経験を持つベテランです。以前は中国最大級の資産運用会社であるBosera Asset Managementの共同創業者兼副会長を務めていました。
画像引用:HashKey Group
また、HashKey ExchangeのCEOであるLivio Weng氏は、大手仮想通貨取引所HTXでCEOを務めた経験もあるようです。
HashKey Groupは香港を拠点に金融事業を展開しており、数多くの中国企業とパートナーシップを締結しています。
画像引用:hashKey Group
具体的には、アリババグループのAlibaba Cloudや、Hong Kong Securities and Investment Institute(HKSI)、香港科技大学などが挙げられます。仮想通貨関連では、大手取引所のOKXや、Wanxiang Blockchain Labsなどと提携しています。
HashKey Exchangeは2023年にローンチした後、わずか4ヶ月で15万5,000人の登録ユーザーを獲得し、1日平均取引高は6億3,000万ドルに達しました。
今後、HashKey Exchangeでローンチパッドやステーキングが導入されると、さらに多くのユーザーを獲得するかもしれません。
仮想通貨(暗号資産)HSKの総供給量は10億枚であり、当記事執筆時点(2024年5月14日)で正式なローンチ日は未定となっています。
HSKの配分比率は、エコシステム開発に合計65.00%を分配しており、HashKeyエコシステムの発展を重視しているようです。一方で、チームに30.00%と大きな割合を配分している点には注意が必要です。
仮想通貨HSKの分配先と比率は、以下の通りです。
番号 |
説明 |
---|---|
1 |
52.00%がビジネス開発に割り当てられています。 |
2 |
7.80%がパートナーシップ準備金に割り当てられています。 |
3 |
3.60%がリリースインセンティブに割り当てられています。 |
4 |
1.60%がジェネシスVIPインセンティブに割り当てられています。 |
5 |
30.00%がチームに割り当てられています。 |
6 |
5.00%が保険準備金に割り当てられています。 |
仮想通貨HSKは、HashKey Exchangeのプラットフォームトークンとして、複数のユーティリティがあります。HashKey Exchange公式サイトによると、HSKには以下の使い道があると記載されています。
仮想通貨(暗号資産)HSKの特徴として、以下のような項目が挙げられます。
HashKey Exchangeは、HSK関連事業で得た利益の20%をHSKの買付に充当すると発表しています。購入したHSKは、その後バーン(焼却処理)されるため、総供給量が減少する効果があります。
バーンとは、仮想通貨を永久に使えなくする行為を指します。仮想通貨を特定のウォレットに送ることで、実行できます。そのウォレットの秘密鍵は、開発者を含めて誰も知りません。すなわち、送金したら最後、その中の仮想通貨は二度と使えなくなるため、あたかも紙幣が焼却(バーン)されたのと同様になります。
HSK関連事業の利益がバーンに充てられるため、HSKホルダーはHashKey Exchangeを積極的に利用したいと考えるかもしれません。大手取引所のBinance(バイナンス)も、プラットフォームトークンのBNBで類似の施策を実行しています。
HashKey Exchangeは、HSKのプレセールやパブリックセールを行っていません。これにより、一部の投資家がHSKの循環供給量を独占することを防いでいます。
HSKの配分の多くはエコシステム開発に充てられており、「Trade To Earn」キャンペーンもその一環となっています。HashKey Exchangeは、長期的なプロジェクト発展のために徐々にHSKを分配したい意向を持っていると考えられます。
2024年4月、香港でアジア初のビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物ETFが上場しました。機関投資家などがアクセスしやすくなったことで、仮想通貨(暗号資産)業界に再び注目が集まり始めています。
HashKey Exchangeは、香港で最大級の規模を誇る仮想通貨取引所です。これから香港の仮想通貨市場が盛り上がると、HashKey ExchangeやHSKにもポジティブな影響があるかもしれません。
作成日
:2024.05.16
最終更新
:2024.07.09
元証券会社勤務。2017年から仮想通貨に投資し、バブルとどん底の両方を経験する。2020年からは海外スタートアップや仮想通貨関連のライターとして独立。海外移住が趣味で、カナダ・オーストラリア・アメリカ・オランダなどを転々としている。
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