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Aptos(アプトス/APT)のステーキング利率は?やり方やリスクを解説

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update 2024.06.02 03:05
Aptos(アプトス/APT)のステーキング利率は?やり方やリスクを解説

update 2024.06.02 03:05

仮想通貨(暗号資産)APTは、安全性とスケーラビリティに優れたレイヤー1ブロックチェーンAptos(アプトス)の独自仮想通貨です。Aptosでは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しており、APTをステーキングして報酬を得ることができます。

本記事では、APTをステーキングする方法や利率、リスクなどを解説します。

Aptosとは

Aptosのロゴ

画像引用:Aptos

Aptos(アプトス)は、2022年10月にメインネットがローンチされたレイヤー1ブロックチェーンです。Meta(旧Facebook)の仮想通貨(暗号資産)プロジェクト「Diem(ディエム)」の開発チームに所属していた、エイブリー・チン氏とモー・シャイフ氏が手がけていることなどから、注目されています。

point Diemとは

Diemは、元々、Libra(リブラ)という名称でスタートしたプロジェクトです。独自ステーブルコインを軸に、決済システムなどのインフラ開発を目的としていました。法定通貨に代わる存在となることが期待されていましたが、各国規制当局から批判を受け、開発を断念しました。

Aptosには、Diemで開発された独自のプログラミング言語「Move(ムーヴ)」が採用され、安全性やスケーラビリティに優れている点が特徴です。Web3.0に対応するDApps(分散型アプリ)のインフラ機能提供を目的としており、Diemの技術を核に、イーサリアムを代替するプラットフォームとしての地位を狙っています。

point DAppsとは

DAppsとは「Decentralized Applications」の略称で、管理者がいなくても自律的に行動を行う非中央集権のアプリケーション(分散型アプリケーション)を指します。分散管理されていることでサーバーダウンによるサービス停止が少ないという特徴があります。

Aptosの独自仮想通貨APTは、ガバナンストークンとしての機能するほか、取引手数料(ガス代)やステーキング報酬の支払いなどにも使われます。

point ガバナンストークンとは

ガバナンストークンとは、DeFi(分散型金融)のサービスにおいて、プロジェクトの新しい機能の追加・削除・変更や、開発などの方針の提案(投票)を行う権利を持つトークンのことです。ガバナンストークンを多くの利用者に配ることは、プロジェクトの分散化を目的としており、保有者はDeFiサービスの運用に関わることができます。

Aptosのステーキングの仕組み

ステーキングとは、仮想通貨(暗号資産)を保有することでブロックチェーンネットワークの安定稼働に貢献し、その対価として報酬を受け取る仕組みです。ステーキングは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)や、そこから派生したコンセンサスアルゴリズムを採用している仮想通貨で行えます。

point コンセンサスアルゴリズムとは

コンセンサスアルゴリズムはブロックを生成するためのルールで、管理者がいないブロックチェーンから不正を排除しながら、システム全体を稼働させる役割を担っています。コンセンサスアルゴリズムには、PoWやPoSなどをはじめとした複数の種類が存在し、それぞれに長所や短所があります。

point PoSとは

PoSはブロック生成ルールの1つです。ビットコイン(BTC)などが採用するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と比較して、電力消費が少ない点や拡張性が高い点などで注目されています。

Aptos(アプトス)はPoSを採用しているため、一定以上のAPTをステーキングしてブロックチェーンネットワークに貢献したバリデーターはステーキング報酬を受け取ることが可能です。

point バリデーターとは

一般的な意味でのバリデーターとは、ブロックチェーンのブロック生成やトランザクション(取引)データの内容が正しいのかを検証し承認するノード(端末)のことを指します。

主にコンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用する仮想通貨で採用されており、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)でマイニングを行うマイナーと同様の役割を担っています。

また、AptosではPoSのほかにAptos BFTという独自のコンセンサスアルゴリズムも採用しています。Aptos BFTは、ノード間の連携を簡素化することで、ブロックチェーンの合意形成にかかる処理時間を短縮する役割を担っています。

point ノードとは

ノードとはブロックチェーンのネットワークを構成するコンピュータを指し、パソコンやスマホなどを含みます。ブロックチェーンを稼働させるために、ブロックの検証だけでなく取引情報の記録や情報伝達などの機能を提供します。

APTをステーキングする方法

APTをステーキングする方法には、主に以下の4つがあります。

  • バリデーターになる
  • デリゲーターになる
  • リキッドステーキングを行う
  • 取引所のステーキングサービスを利用する

それぞれの方法を紹介します。

バリデーターになる

バリデーターとして、APTをネットワークに預け入れてトランザクションの検証作業に貢献することで、ステーキング報酬を得られます。

バリデーターの仕組み

ただし、バリデーターになるには最低100万APT(2024年5月9日時点で約13億円)を保有している必要があります。そのため、大半の個人ユーザーにとって、バリデーターになる方法は現実的に難しいでしょう。

デリゲーターになる

バリデーターになるのが難しい場合、バリデーターにステーキングを委任するデリゲーターになる方法もあります。信頼できるバリデーターに権利を委任することで、自身がバリデーターにならなくてもステーキング報酬を獲得することが可能です。

デリゲーターの仕組み

デリゲートステーキングへの参加には、Aptos(アプトス)が提供する「Aptos Explorer」で直接ステーキングするほか、Aptosのパートナーが提供する以下のようなサービスを利用する方法があります。

デリゲーターの最小ステーキング数は11APT(2024年4月2日時点で約2万5,000円)となっており、個人でも参加しやすいでしょう。

なお、バリデーターはデリゲーターから受け取る委任手数料率を自由に設定することが可能です。たとえば、手数料率が10%の場合、デリゲーターはバリデーターに対してステーキング報酬から10%を支払う必要があります。

リキッドステーキングを行う

リキッドステーキングを利用して高利回りを狙う方法もあります。

point リキッドステーキングとは

リキッドステーキングとはその名前のとおり「流動性のあるステーキング」です。通常のステーキングでは、預け入れた仮想通貨がロックされる一方、リキッドステーキングでは、それと等価のリキッドステーキングトークンの現金化や送金、運用などができます。

ユーザーはAPTを預け入れることで、APTと連動するリキッドステーキングトークンを受け取れます。この仕組みにより、ステーキング報酬を得るだけでなく、受け取ったリキッドステーキングトークンを売買したりDeFiで運用したりして利益を得ることも可能です。

APTの代表的なリキッドステーキングプロトコルとして「Amnis Finance」が挙げられます。Amnis Financeでは、APTを預け入れるとamAPTがミントされます。さらに、amAPTをステーキングすると、ステーキング利回りに加えてリキッドステーキングトークンのstAPTを受け取れます。

リキッドステーキングの仕組み

取引所のステーキングサービスを利用する

Aptosのブロックチェーンに預け入れる方法のほかに、仮想通貨(暗号資産)取引所のステーキングサービスを利用する方法もあります。APTのステーキングサービスを提供している取引所で預け入れるだけなので、初心者でも手軽にステーキングが可能です。

ステーキングサービスは海外取引所のほうが充実しており、中でも日本語対応が充実しているBybit(バイビット)が使いやすいでしょう。

国内取引所では、2024年2月からOKCoin Japanが国内初となるAPTの取り扱いを開始し、4月にステーキングサービスを開始しました。海外取引所の利用に不安がある方は、暗号資産交換業者として金融庁に登録している国内取引所を利用すると安心でしょう。

APTのステーキング利率

当記事執筆時点(2024年5月9日)における、仮想通貨(暗号資産)取引所やリキッドステーキング、バリデート、デリゲートの利率は以下のとおりです。

名称 年率
Bybit 積立:1.00%
Bitget 5.70%
OKCoin Japan
フレキシブル:2.28%
定期(30日):4.28%
定期(60日):6.28%(*1)
Amnis Finance 9.77%
バリデート 7.00%
デリゲート 6.30%(*2)

(*1)2024年5月9日現在、申請上限に到達しています。

(*1)バリデートの利率が7.00%、委任手数料率が10%と仮定した場合

上記のとおり、利用するステーキング方法や取引所によって利率は大きく変わります。

この中で、もっとも利率が高いのはリキッドステーキングのAmnis Financeで、9.77%となっています。受け取ったリキッドステーキングトークンを運用すれば、さらなる利回りの上乗せも可能です。続いて、バリデートの7.00%、デリゲートの6.30%と続きます。

これらの方法は利率の高さが魅力ですが、ウォレットを使ってブロックチェーンに預け入れる必要があるため、初級者にはややハードルが高い方法といえるでしょう。

より手軽にステーキングするなら、利率はやや下がるものの、取引所の利用が便利です。取引所の中では、国内取引所のOKCoin Japanが高い利率を提供しています。フレキシブルは自由に引き出しが可能です。一方、定期はロック期間がある代わりに利率が高く設定されています。

高い利回りを狙いたい人はリキッドステーキング、手軽にステーキングしたい人は取引所のステーキングサービスを検討してみてはいかがでしょうか。

ステーキングする上でのリスク

ステーキングは、預け入れるだけで利益が得られる一方、以下のようなリスクがある点には注意が必要です。

  • ロック期間中は引き出せない
  • カウンターパーティーリスク
  • デペッグリスク

それぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。

ロック期間中は引き出せない

ステーキングサービスの中にはロック期間が定められているものがあり、期間中は仮想通貨(暗号資産)を引き出せません。

そのため、ロック期間中に仮想通貨の価格が大きく動いて損切りや利益確定したいと思っても、すぐに対処できない可能性があります。

このようなリスクを避けつつ、それでもステーキングを行いたい場合は、ステーキングの最低期間が定められていないステーキングサービスを利用すると良いでしょう。

カウンターパーティーリスク

中央集権取引所が提供するステーキングサービスを使う場合、カウンターパーティーリスクにも注意が必要です。カウンターパーティーとは「取引相手」を意味します。

point カウンターパーティーリスクとは

取引相手(カウンターパーティー)の債務不履行や詐欺などのリスクを指します。FTXの経営破綻以降、中央集権型取引所などのカウンターパーティーリスクへの警戒感が高まっています。

ステーキング後に取引所の経営に問題が生じた場合、損失を被る可能性があることを理解しておきましょう。

デペッグリスク

リキッドステーキングを行う場合、デペッグリスクにも注意する必要があります。

通常、リキッドステーキングトークンはネイティブトークンと1:1の価格になる設計です。しかし、売り圧力の上昇などを理由にリキッドステーキングトークンの価値が下落し、価格の乖離(デペッグ)が発生することがあります。

リキッドステーキングトークンが大きく下落しているときに売却すると、そのままネイティブトークンを保有していた場合に比べて損失が発生します。

しかし、ステーキング終了時までリキッドステーキングトークンを保有すれば、損することなく預け入れた仮想通貨を取り戻すことは可能です。そのため、そこまで気にすることのないリスクなのかもしれません。

APTのステーキングのやり方

日本語対応が充実していて使いやすい、Bybit(バイビット)でのステーキングのやり方を解説します。

手順1

Bybit(バイビット)の公式ページにアクセスします。

手順2

「ファイナンス」の中の「資産運用」にカーソルを合わせ、表示される「Bybitステーキング」をクリックします。

Bybitのトップ画面
Bybitのトップ画面

手順3

Bybitステーキングの画面を下にスクロールします。提供されている銘柄の中から、APTの「ステーキングする」ボタンをクリックします。

Bybitステーキング画面
Bybitステーキング画面

手順4

「金額」欄にステーキングしたい金額を入力し、サービス規約に同意(チェック)の上、「ステーキングする」を押せばステーキング完了です。

Bybitステーキング画面
point 「資金調達アカウント」に残高が必要

ステーキングに参加するには、資金調達アカウント内に資金が必要です。現物アカウントやデリバティブアカウントから振替で入金できます。

長期保有ならステーキングで運用

APTは、Aptos(アプトス)のブロックチェーンや取引所にステーキングすることで、安定的な利回りを獲得できます。特にAPTを長期的に保有をお考えなら、短期の値動きは気にせずステーキングすることで、効率的な資産運用が可能です。

APTのステーキングにはバリデーター・デリゲーター・リキッドステーキング・取引所のサービスなど複数の種類があります。それぞれの仕組みや利率、リスクをよく理解して、自分に合った方法で運用をはじめてみてはいかがでしょうか。


Date

作成日

2024.05.16

Update

最終更新

2024.06.02

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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