作成日
:2024.04.12
2025.05.02 09:42
Mysten Labsが開発するレイヤー1ブロックチェーン「Sui Network」上では、さまざまなWeb3アプリが開発・提供されています。Sui Network上のアプリを利用する際に必要となることが多いのが、Suiウォレットです。
この記事では、おすすめのSuiウォレットの種類や機能、作り方、リスクなどを解説します。
画像引用:Sui
Suiウォレットとは、Sui Networkに対応したウォレットのことです。
Sui Network上では、ネイティブトークンとして仮想通貨(暗号資産)SUIが発行されています。Suiウォレットでは、仮想通貨SUIを管理することが可能です。
Sui Network上のDApps(分散型アプリケーション)を使う際には、Suiウォレットが必要になります。
Sui Network上で展開されているDAppsには、以下のようなものがあります。
仮想通貨ウォレットとして有名なメタマスク(MetaMask)は、Sui Networkに対応していません。メタマスクが対応しているブロックチェーンは、原則としてイーサリアム(Ethereum)と、EVM互換性を持つブロックチェーンのみです。
そのため、SUIの保管や送受金をしたい場合は、SUIに対応したウォレットが必要です。ただし、「MetaMask Snap」という拡張機能によってSui Networkとの互換性を持たせることで、メタマスクでSUIの保管や送受金を行えるようにすることもできます。
SUIに対応している主なウォレットとして、次の7つが挙げられます。
それぞれの特徴を紹介します。
画像引用:Suiet
SuietはSUI専用ウォレットで、スワップやNFTのミントに対応しています。また、ウォレット内にあるエアドロップボタンをクリックするだけで、テストネット上で使えるトークンを入手できます。
現在はブラウザ拡張機能として提供されていますが、今後モバイルアプリの開発も予定しているとのことです。
画像引用:Sui Wallet
Sui Walletは、Sui Networkを運営するMysten Labsが開発したSuiウォレットで、ブラウザ拡張機能とモバイルアプリ(AndroidおよびiOS)が提供されています。ブロックチェーンゲームなどDAppsへのシームレスな接続やNFTの保管、ステーキングが可能です。さらに、zkLogin機能により、GoogleやAppleの認証情報を使用してサインインでき、利便性が高いことが特徴です。
画像引用:Surf Wallet
Surf WalletはSUI専用ウォレットで、仮想通貨の送受金やNFTの保管、ステーキングなどに対応しています。ブラウザ拡張機能とモバイルアプリ(AndroidおよびiOS)の両方を提供しており、2024年2月時点では、Suiエコシステム内でもっとも広く利用されているモバイルウォレットです。
特にアプリ内ブラウザの使いやすさが特徴で、Suiエコシステム内のDeFiやその他のサービスに簡単にアクセスすることができます。
画像引用:Nightly
Nightlyはここまで紹介したウォレットとは異なり、複数のブロックチェーンに対応したマルチチェーンのウォレットです。NightlyはSui Networkのほかにも、Solana(ソラナ)やAptos(アプトス)などのブロックチェーンに対応しています。
Nightlyは、トークンの管理だけでなくNFTの転送など多様な機能が特徴的です。Sui上のアセットの取り扱いに加えて、複数のチェーンで運用したい方にとっては便利なウォレットだといえるでしょう。
画像引用:Phantom Wallet
Phantom Walletは、ソラナエコシステムで特に広く利用されるウォレットのひとつです。パソコンのブラウザやスマホのアプリから利用可能で、スワップやNFT関連機能など総合的なサービスを提供しています。
Phantom Walletは、2025年2月からSuiを正式にサポートしています。これにより、SUIの送受信や管理、トークンのスワップ、Sui上のDAppsへのアクセスが可能になりました。
画像引用:Trust Wallet
Trust Walletは、大手取引所Binanceが買収した多機能ウォレットです。Sui Networkのほかにも、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、BNBチェーンなど、100種類以上のブロックチェーンに対応しています。
また、独自のDAppsブラウザを通じて、さまざまな分散型アプリケーションにアクセスすることが可能です。
画像引用:Ledger
Ledgerは、仮想通貨ウォレットの秘密鍵を保管するハードウェアウォレットです。Ledgerは、50以上のソフトウェアウォレットに対応しています。LedgerをソフトウェアウォレットのSui Walletに接続することで、SUIの送金などができるようになります。
また、専用アプリ「Ledger Live」を使えば、仮想通貨を保管するだけでなく、ステーキングや他のDeFiサービスの機能も利用できます。
Sui Networkに対応したウォレットには、以下の2種類があります。
それぞれの特徴を簡潔に紹介します。
ハードウェアウォレットは、専用のハードウェアデバイスによって、仮想通貨(暗号資産)の秘密鍵を保管するウォレットです。
ハードウェアウォレットはインターネットから切り離されているため、セキュリティの高さが魅力です。一方で、デバイスの購入コストや紛失リスクなどのデメリットがあります。
ソフトウェアウォレットは、PCやスマホなどインターネットに接続されたデバイスで利用できるウォレットです。メタマスクもソフトウェアウォレットに分類されます。
利便性は高いものの、ハッキング被害のリスクなどがあります。
Sui Networkに対応したウォレットは複数あり、各ウォレットは仮想通貨(暗号資産)の保管や送受金のほかに、さまざまな機能を有しています。以下はSuiウォレットが持つ機能の例です。
それぞれの機能について見ていきましょう。
Suiウォレットの中には、NFTを管理できるものがあります。NFTに対応したウォレットではSui Network上でNFTの購入や、NFTのミント・送受信などができます。
一部のSuiウォレットでは、ステーキングに対応しています。SUIを長期保有する場合には、ステーキングによってSUIを増やすことが可能です。
Suiウォレットの中には、スワップ機能を持つものもあります。スワップは、すでに持っている仮想通貨をほかの仮想通貨に交換する機能です。仮想通貨は価格変動が激しいため、スワップするタイミングによっては利益を上げられます。
ここでは、先に紹介したSuiウォレットの1つであるSuietの作り方を紹介します。
以下リンクより、Chromeウェブストアの「Suiet」のページにアクセスします。
「Chromeに追加」をクリックします。
ポップアップの「拡張機能を追加」をクリックします。
「『Suiet|Sui Wallet』がChromeに追加されました」と表示されれば、拡張機能の追加は完了です。
Chrome拡張機能からSuietを開き、「Create New」をクリックします。
パスワードを設定して「Next Step」をクリックします。
パスワードが認証されるとリカバリーフレーズが表示されるので、記録します。
リカバリーフレーズを紛失すると、ウォレットにアクセスできなくなります。安全に保管し、誰にも教えないようにしましょう。
「Yes, I've saved it」をクリックすると、リカバリーフレーズの確認画面が表示されるので、入力します。
以下の画面が表示されれば、Suietのウォレット作成は完了です。
Suiウォレットを利用するにあたっては、以下のリスクが考えられます。ただし、これらはSuiウォレット特有のリスクではなく、どのウォレットにも見られるものです。
Suiウォレットはセルフカストディの仮想通貨ウォレットです。リカバリーフレーズはユーザー自身が保管しなければなりません。
リカバリーフレーズを紛失したり漏洩したりすると、ウォレット内の仮想通貨(暗号資産)やNFTが永遠に失われるリスクがあります。
Sui Networkは比較的新しいプロジェクトであり、SUI専用ウォレットも同様です。メタマスクなどに比べると利用実績に乏しいため、不具合が発生したり、セキュリティホールを突かれたりするかもしれません。
Suiウォレットの利用を検討する際は、十分なリサーチを行った上で少額からスタートするとリスクを抑えられるでしょう。
Suiウォレットの種類は、ハードウェアウォレットとソフトウェアウォレットの2つに大別されます。この2種類のうち、ソフトウェアウォレットは数多く存在し、ウォレットごとにユーザーインターフェースや機能などが異なります。
ウォレットによっては求める機能が備わっていない可能性もあるため、各ウォレットの特徴を確認し、目的に合ったものを選びましょう。
作成日
:2024.04.12
最終更新
:2025.05.02
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