作成日
:2024.04.11
2024.04.16 16:47
仮想通貨(暗号資産)SAGAは、レイヤー1プロトコルSagaのネイティブトークンです。Sagaは、開発者がWeb3プロジェクトを簡単にローンチできるプラットフォームとして機能します。
2024年4月4日には、大手取引所のBinance(バイナンス)がローンチプールでのSAGAの取り扱いを発表し、SNS上でも注目が集まっています。当記事では、仮想通貨SAGAの将来性やX(旧Twitter)での評判、トークンの使い道などを解説します。
2024年4月4日、仮想通貨(暗号資産)取引所のBinance(バイナンス)は、ローンチプールでのSAGAの取り扱いを発表しました。
画像引用:Binance
Binanceのローンチプールとは、指定の仮想通貨を預けると特定のトークンがもらえるイベントです。
2024年4月5日から4月8日にかけて仮想通貨をステーキングすると、報酬としてSAGAを獲得できます。ステーキング可能な仮想通貨はBNB・FDUSDの2種類で、毎日1,125万SAGA、合計4,500万SAGAが配布されました。その後、SAGAは2024年4月9日にBinanceに上場しています。
仮想通貨(暗号資産)SAGAは、Web3開発者向けプラットフォームSagaのネイティブトークンです。
画像引用:Saga
SAGAは、プロジェクト開発の手数料やステーキングなどに利用されます。また、Sagaにおけるガバナンストークンとしても機能します。
ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。
ガバナンストークンとは、DeFi(分散型金融)のサービスにおいて、プロジェクトの新しい機能の追加・削除・変更や、開発などの方針の提案(投票)を行う権利を持つトークンのことです。ガバナンストークンを多くの利用者に配ることは、プロジェクトの分散化を目的としており、保有者はDeFiサービスの運用に関わることができます。
Sagaは開発者向けのプラットフォームであり、簡単にブロックチェーンをローンチできます。Sagaでは、このブロックチェーンを「Chainlets(チェーンレット)」と呼んでいます。Chainletsは、分散型アプリケーション(DApps)を提供できるブロックチェーンです。
分散型アプリケーション(DApps)とは、管理者不在で自律的に行動を行う非中央集権のアプリケーションのことをいいます。「Decentralized Applications」の略称で、Dappsと呼ばれることもあります。ブロックチェーンを利用したサービスなどを提供するアプリケーションの総称であり、中央管理ではなく分散管理であるためサーバーダウンによるサービス停止の心配も少ないといった特徴を持ちます。
画像引用:Saga
Sagaでは、SagaメインネットのバリデーターをChainletsと共有することで、セキュリティを維持しています。これにより、Chainletsの開発者はアプリケーションの開発に集中することができます。
一般的な意味でのバリデーターとは、仮想通貨ブロックチェーンのブロック生成やトランザクション(取引)データの内容が正しいのかを検証し承認するノード(端末)のことです。
主にコンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用する仮想通貨で採用されており、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)でマイニングを行うマイナーと同様の役割を担っています。
Sagaは「Web3開発者の夢を形にする」ことをテーマに掲げ、開発者向けに様々なツールを提供しています。
Sagaでは、EVMを最初のバーチャルマシン(仮想マシン)としてサポートしますが、最終的には開発者がEVMやSVM、MoveVMなどのバーチャルマシンにとらわれず、相互運用可能なChainletsのローンチが可能になる予定です。
EVMはEthereum Virtual Machineの略称で、日本語でイーサリアム仮想マシンと訳します。この技術を使って、スマートコントラクトの実行や管理が可能になります。EVMを実装すると、ブロックチェーン間の仮想通貨の移動や、DApps(分散型アプリケーション)の移植などが容易になります。
始動後2年足らずのSagaプラットフォームですが、すでに350のWeb3プロジェクトが開発されています。そのうち80%はゲーム関連で、10%はNFT・エンタメ関連、10%はDeFi(分散型金融)関連のプロジェクトです。
DeFi(ディーファイ)とは、銀行や仮想通貨(暗号資産)取引所などの金融サービスの分野でブロックチェーンを活用した、分散型金融と呼ばれる金融エコシステムです。分散型金融を意味する英語の「Decentralized Finance」の頭文字を取ってこのように呼ばれます。
画像引用:Saga
具体的には、マルチプレイヤーRPGの「Chainmonsters」や、ソーシャルNFTプロトコルの「BlockPerks」、DeFiプロトコルの「Delta」などが開発されています。
Sagaは、Polygon・Avalanche・Celestiaなどの大手ブロックチェーンとパートナーシップを結んでいます。これらのブロックチェーンは、SagaのChainletsを活用してインフラ機能を拡張させることを目指しています。
画像引用:CoinMarketCap
仮想通貨(暗号資産)SAGAは、2024年4月9日の上場後に急騰し、約1,140円まで上昇しました。その後、一旦の価格下落が発生し、落ち着きを見せています。
当記事執筆現在(2024年4月10日)では、930円付近の価格帯で推移している状況です。
仮想通貨(暗号資産)SAGAは、Binance(バイナンス)のローンチプールで取り扱いされたこともあり、X(旧Twitter)上で話題になっています。
中には「SAGAはBinanceローンチプールで史上最高のステーキング額を達成した。時価総額は数十億ドル規模になるだろう」と期待するユーザーも見受けられました。
仮想通貨(暗号資産)SAGAの将来性に関して、以下の点が挙げられます。
Sagaの運営チームは、これまでに合計1,500万ドルの資金調達に成功しています。イーサリアムサイドチェーンのPolygonや、Web3ゲームDAOのMerit Circleなどから出資を受けました。
また特筆すべき点として、半導体大手のSamsung(サムスン)からも出資を受けている点が挙げられます。
Sagaの共同創業者兼CEOのRebecca Liao氏は、B2B調達プラットフォームのGlobalityでビジネス開発部門のディレクターを務めていました。同社は、ソフトバンクビジョンファンドから出資を受けているユニコーン企業です。
画像引用:Saga
同じく共同創業者のBogdan Alexandrescu氏は、前職ではAppleとTwitterでソフトウェアエンジニアとして活躍していたようです。
2024年1月、Sagaは韓国大手ゲーム会社のネットマーブルが開発するMARBLEXと、戦略的パートナーシップを締結しました。
MARBLEXはゲームに特化したブロックチェーン子会社で、今後両社は緊密に連携しながら協力していくとのことです。
仮想通貨(暗号資産)SAGAの総供給量は10億枚で、2024年4月にそのうちの約9%が放出される予定です。
SAGAの配分比率は、エコシステム・開発に30%を分配しており、プラットフォームの発展を重視しているようです。一方で、投資家に20%、コア貢献者に20%と大きな割合を配分している点には注意が必要です。
仮想通貨SAGAの分配先と比率は、下の表のとおりです。
番号 |
説明 |
---|---|
1 |
4.50%がBinanceローンチプールに割り当てられています。 |
2 |
15.50%がエアドロップに割り当てられています。 |
3 |
20.00%が投資家に割り当てられています。 |
4 |
20.00%がコア貢献者に割り当てられています。 |
5 |
10.00%がプロジェクト準備金に割り当てられています。 |
6 |
30.00%がエコシステム・開発に割り当てられています。 |
また、トークンのリリースは、以下のスケジュールで進行する予定です。
画像引用:Binance
仮想通貨SAGAの使い道として、以下などが挙げられます。
開発者はバリデーターにSAGAを支払うことで、Chainletsを維持します。
SAGAホルダーは、SAGAをステーキングすることで、ネットワークのセキュリティ維持に貢献できます。セキュリティ維持に貢献した報酬として、SAGAを獲得できます。
SAGAホルダーは投票を通じて、プラットフォームの運営方針などに影響を及ぼすことができます。
Sagaプラットフォームは、Web3ゲームに特化したパブリッシング部門「SAGA ORIGINS」を始動しました。SAGA ORIGINSでは、パートナーシップを通じた認知度向上支援など幅広いサポートを行い、ゲーム開発者を支援します。
画像引用:Saga
SAGA ORIGINSを通してSagaエコシステムが拡大すると、ネイティブトークンである仮想通貨(暗号資産)SAGAの需要も高まるかもしれません。
SAGA ORIGINSでは、Web3ゲームを開発する企業に対して包括的な支援を提供します。
具体的には、インフルエンサーとのコラボレーション企画やユーザー獲得キャンペーン、コミュニティ構築、プロモーション支援など、開発者にとって価値のあるサポートを行います。
SAGA ORIGINSでは、「Play-to-Airdrop」というキャンペーンを展開します。
ユーザーはゲーム内のトーナメントに参加することで、仮想通貨SAGAを獲得するチャンスがあるようです。
このキャンペーンはプレイヤーに報酬を与えるだけでなく、Sagaエコシステム内にゲームコミュニティを構築することも目指しています。
仮想通貨(暗号資産)SAGAのリスクとして、以下の点が挙げられます。
当記事執筆現在(2024年4月10日)、Sagaプラットフォーム上では350のWeb3プロジェクトが進行しており、そのうち8割はゲーム関連です。Web3ゲームは、開発遅延が発生することがめずらしくありません。
もし、それらWeb3ゲームのリリースが遅れてしまった場合、Sagaもプラットフォームとしての役割を果たせない可能性があります。SAGAへの投資を検討する際には、目玉となるWeb3プロジェクトの開発進捗状況などを考慮する必要があるかもしれません。
仮想通貨SAGAは、総供給量10億枚のうち投資家へ20%、コア貢献者へ20%が配分されています。これらのトークンは、2025年4月以降に徐々にロックアップが解除され、市場に放出されていきます。
つまり、2025年4月以降はSAGAの市場供給量が多くなるため、売り圧力になるかもしれません。SAGAの長期保有を検討している方は、放出スケジュールを事前に確認しておく必要があるでしょう。
2024年4月10日現在、仮想通貨(暗号資産)SAGAは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるSAGAの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) | × |
〇 |
(バイナンス) | 〇 |
〇 |
(ゲート) | 〇 |
〇 |
(メクシー) | × |
〇 |
(ビンエックス) | × |
〇 |
(ビットゲット) | 〇 |
〇 |
(コインイーエックス) | 〇 |
〇 |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
× | 〇 |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
× | 〇 |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
× | 〇 |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBitget(ビットゲット)がおすすめです。
Bitgetでは、2つの手順でSAGAを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、SAGAの購入ページ(SAGA/USDT)にアクセスします。
なお、Bitgetを利用するには、口座を開設しておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でSAGAを購入するには、以下のように操作をして「購入:SAGA」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「購入」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売却」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
「成行」を選びます。 |
3 |
出来高 |
購入したい数量を入力します。 |
「購入:SAGA」をクリックすると、即座に注文が実行されます。
なお、SAGAはUSDTで購入します。そのためUSDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
仮想通貨(暗号資産)SAGAの将来性は、Sagaプラットフォームに多くのWeb3開発者を引き寄せられるかにかかっています。Chainletsは開発者にとって便利なシステムであるため、大きなアピールポイントになります。
さらに、これから仮想通貨市場が盛り上がりを見せると、Web3開発者の人口自体が増加することも考えられます。Sagaエコシステムの発展に期待しましょう。
作成日
:2024.04.11
最終更新
:2024.04.16
元証券会社勤務。2017年から仮想通貨に投資し、バブルとどん底の両方を経験する。2020年からは海外スタートアップや仮想通貨関連のライターとして独立。海外移住が趣味で、カナダ・オーストラリア・アメリカ・オランダなどを転々としている。
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