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Merlin Chainとは?話題のビットコインレイヤー2の評判や将来性を解説

Merlin Chainとは?話題のビットコインレイヤー2の評判や将来性を解説

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New update 2024.03.28 16:03
Merlin Chainとは?話題のビットコインレイヤー2の評判や将来性を解説

update 2024.03.28 16:03

Merlin Chainは、ビットコインのレイヤー2の一種です。ビットコインなどをステーキングしてポイントがもらえる「Merlin's Seal」というフェアローンチイベントを実施しており、現在注目を集めています。

当記事では、Merlin Chainの将来性やX(旧Twitter)での評判、Merlin's Sealの詳細などについて解説します。

Merlin Chainとは

Merlin Chainは、ビットコインのレイヤー2ネットワークです。安価な手数料と優れたスケーラビリティを特徴とした、EVM互換性を持つブロックチェーンとされています。

Merlin Chainとは

画像引用:Merlin Chain

point レイヤー2とは

多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。

レイヤー2とは
point EVMとは

EVMはEthereum Virtual Machineの略称で、日本語でイーサリアム仮想マシンと訳します。この技術を使って、スマートコントラクトの実行や管理が可能になります。EVMを実装すると、ブロックチェーン間の仮想通貨の移動や、DApps(分散型アプリケーション)の移植などが容易になります。

ビットコインは最大の時価総額を誇る仮想通貨(暗号資産)ですが、取引速度が遅く、手数料は高いという欠点があります。この欠点を克服するために、最近は様々なビットコインのレイヤー2プロジェクトが誕生しています。

Merlin Chainは、ゼロ知識証明を使ったzkロールアップという仕組みを活用することで、スケーラビリティ問題の解決を目指します。

なお、ロールアップとは、トランザクションの処理速度と効率性を向上させる仕組みです。代表的なものとして、zkロールアップの他にオプティミスティックロールアップがあります。

point ゼロ知識証明とは

あるコンピュータが、情報を検証するコンピュータに対して、ある事柄は真実だという情報以外を公開しないで真実だと証明するメカニズムを指します。

point スケーラビリティ問題とは

スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンの処理能力に起因する障害です。ブロックチェーンにトランザクションが集中すると、取引の遅延や手数料の高騰などが発生します。ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンは、慢性的にスケーラビリティ問題に悩まされています。

Merlin's Sealを実施中

Merlin's Seal

画像引用:Merlin Chain

Merlin's Sealは、特定のトークンをステーキングすることで「Mポイント」というポイントを獲得できるフェアローンチイベントです。

獲得したMポイントは、Merlin ChainのガバナンストークンであるMERLに交換できます。

point ステーキングとは

ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。

point ガバナンストークンとは

ガバナンストークンとは、DeFi(分散型金融)のサービスにおいて、プロジェクトの新しい機能の追加・削除・変更や、開発などの方針の提案(投票)を行う権利を持つトークンのことです。ガバナンストークンを多くの利用者に配ることは、プロジェクトの分散化を目的としており、保有者はDeFiサービスの運用に関わることができます。

4種類の受け取り報酬

当記事執筆現在(2024年3月12日)、Merlin's Sealで受け取れる報酬には、以下の4つの種類があります。

  • ガバナンストークンのMERL(すべてのMERLのうち20%が割り当てられる)
  • DEX(分散型取引所)のMerlin Swapに流動性を提供して得られる追加報酬
  • DeFiプロトコルを利用することで得られる利益
  • ステーキングプロトコルのStakeStoneを通じて得られるETHの利回り

Merlin Chainの公式ブログでは、今後上記以外の報酬が追加される可能性が示唆されています。

対応しているトークンとウォレット

Merlin's Sealでは、以下のトークンをステーキングすることで、Mポイントを獲得できます。今後、ステーキング対象となるトークンがさらに追加される可能性もあるようです。

  • BTC
  • BRC-20(ORDI、SATS、BTCS、RATS、MMSS、AINN、RCSV、MICE、TRAC)
  • Bitmap
  • BRC-420(Blue Box、This song about NFTs、Mineral)
  • ETH
  • USDT
  • USDC

また、利用できる仮想通貨(暗号資産)ウォレットは以下の通りです。

  • UniSat ウォレット
  • OKX ウォレット
  • Bitget ウォレット
  • Bybit ウォレット
  • メタマスクや他のEVMウォレット

チームを組むことで報酬がアップ

Merlin's Sealでは、チームを組むことで、獲得できる報酬がアップする仕組みがあります。各ユーザーは、自身がチームのリーダーとなるか、チームの一員として参加するかを選ぶことができます。

チームの合計ステーキング量が特定の水準に達すると、日々の獲得ポイントに対して、以下の割合でボーナスを受け取ることができます。

ステーキング量 リーダー メンバー
1 BTC +0.1% +0.05%
5 BTC +0.2% +0.1%
10 BTC +0.4% +0.2%
50 BTC +0.8% +0.4%
100 BTC +1.2% +0.6%

なお、BTC以外のトークンをステーキングしている場合、それらのトークン価値をBTCに置き換えた上で、獲得できるMポイントが計算されます。

今後の動向について

2024年3月には、ユーザーは獲得したMポイントに基づいて、MERLを受け取れるようになるとされています。また、4月にはステーキングしていたトークンが引き出せるようになる予定です。

X(旧Twitter)での評判

Merlin Chainは、フェアローンチイベントのMerlin's Sealを実施していることもあり、X(旧Twitter)上で話題となっています。

自身のMポイントの獲得状況を発信する個人ユーザーや、仮想通貨(暗号資産)ウォレットを開発するOKX Web3公式アカウントによるMerlin Chain関連の投稿も見られました。

Merlin Chainの将来性

Merlin Chainの将来性に関わる項目として、以下などが挙げられます。

  • Bitmap Techが開発している
  • 多数の投資家から資金調達に成功
  • 30億ドル以上のTVLを達成

Bitmap Techが開発している

Merlin Chainは、全体の時価総額が5億ドルを超える、Bitmap Techというチームによって開発されています。

Bitmap Techのロゴ

画像引用:Bitmap Tech

Bitmap Techが手掛ける「Blue Box」コレクションは、Ordinals(ビットコイン上で発行されたNFT)の中で最も注目されるNFTの一つです。フロアプライスの最高値は3万4,000ドルを記録したことがあり、BAYCとCryptoPunksに次ぐ第3位の時価総額を達成しました。

豊富な開発実績を持つBitmap Techが背後にいることは、Merlin Chainの将来性を期待できる一つのポイントだといえるかもしれません。

point ビットコインNFTとは

ビットコインNFTは、ビットコインブロックチェーン上で発行されるNFTです。正式には「デジタルアーティファクト」と呼ばれます。イーサリアムのNFTと同じく、マーケットプレイスで取引可能です。

多数のVCから資金調達に成功

Merlin Chainは、OKX Ventures、ABCDE、Foresight Ventures、Arkstream Capitalなど、24ものVC(ベンチャーキャピタル)から資金提供を受けています。

Merlin Chainに投資するVC

画像引用:Merlin Chain

多数のベンチャーキャピタルが投資をしていることは、Merlin Chainに対する期待の表れだといえるでしょう。

30億ドル以上のTVLを達成

2024年3月2日、Merlin Chainは公式X(旧Twitter)アカウントにて、TVL(預かり資産)が30億ドルを突破したことを発表しています。

TVLのうち約60%がビットコイン(BTC)であり、多くのユーザーがMerlin Chainに期待して、BTCをステーキングしていることがわかります。

Merlin ChainのTVL

画像引用:Merlin Chain

point TVLとは

TVLはTotal Value Lockedの頭文字をつなげた言葉で、ブロックチェーンやDAppに預け入れられた仮想通貨の総額を示します。この金額は人気のバロメーターとしても使用されます。

他のビットコインレイヤー2との比較

Merlin Chainの公式ブログでは、Merlin Chainと他のビットコインレイヤー2との違いを比較しています。

項目 Merlin Chain 他のビットコインレイヤー2
ステーキング報酬 20% 5%
ガバナンストークン BRC-20 BRC-20ではない
BRC-20トークン ステーキングへの対応 ORDI、SATS、RATSなど 複数に対応 少ない or なし
他のOrdinalsへの対応 Bitmap、BRC-420など なし
メインネット あり なし
ウォレット ビットコイン + EVM メタマスク
DApps ビットコインネイティブDApps イーサリアムDApps

Merlin Chain

ステーキング報酬 20%
ガバナンストークン BRC-20
BRC-20トークン
ステーキングへの対応
ORDI、SATS、RATSなど
複数に対応
他のOrdinalsへの対応 Bitmap、BRC-420など
メインネット あり
ウォレット ビットコイン + EVM
DApps ビットコインネイティブDApps

他のビットコインレイヤー2

ステーキング報酬 5%
ガバナンストークン BRC-20ではない
BRC-20トークン
ステーキングへの対応
少ない or なし
他のOrdinalsへの対応 なし
メインネット なし
ウォレット メタマスク
DApps イーサリアムDApps

Merlin Chainによると、ステーキング報酬の多さ、対応するトークン・ウォレットの種類などの面で、他のビットコインレイヤー2よりも優れているとしています。

また、ガバナンストークンがBRC-20トークンとされており、よりビットコインに特化している特徴もあるといえそうです。

ビットコインレイヤー2を牽引できるか

Merlin Chainは、現在注目を集めているビットコインレイヤー2の一つです。フェアローンチイベントのMerlin's Sealが注目を集めており、TVLも30億ドルを突破するなど、勢いを見せています。今後、Merlin Chainがビットコインレイヤー2の市場を牽引していけるのか注目です。


Date

作成日

2024.03.28

Update

最終更新

2024.03.28

タモ | tamo

Web3ライター

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タモ

フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。

【X(Twitter)】
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【note】
https://note.com/tamo_1985

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