作成日
:2024.03.28
2024.04.02 06:08
様々な海外FX業者が、ユーザーに向けてそれぞれ特徴が異なるサービスを提供しています。どの海外FX業者を利用するにしても口座開設手順を踏む必要がありますが、業者によって口座開設に必要な手順が異なります。
口座開設手順があまりにも煩雑すぎると、ユーザーが途中で業者の利用を諦めてしまうケースも考えられます。したがってIBに向いている海外FX業者を選ぶ1つの基準として、口座開設手順についても考慮する必要があるのです。
Myforexでは、2024年3月時点における各海外FX業者の口座開設時に必要となる入力項目数を調査しました。
各海外FX業者において、口座開設時に必要となる入力項目数を比較しました。入力項目数が多い順にランク付けした結果は以下の通りです。
ランキング | 業者 | 入力項目数 |
---|---|---|
1位 | XS.com | 25項目+ 書類提出 |
2位 | XMTrading | 23項目~24項目+ 書類提出 |
3位 | ThreeTrader | 22項目+ 書類提出 |
4位 | Titan FX | 17項目 |
5位 | BigBoss | 15項目 |
6位 | FXGT | 11項目 |
7位 | Milton Markets | 9項目 |
8位 | Land Prime | 8項目 |
9位 | Exness | 4項目 |
入力項目数が最も多かったのはXS.com(エックスエス)、第2位がXMTrading(エックスエムトレーディング)という結果になりました。XMTradingでは、4項目の入力を済ませるだけでリアル口座を開設できますが、入金やリアル口座を使った取引はできません。
実際に取引を始めるためには、本人確認の書類の提出を含めプロフィール認証を行わなければなりません。
一方、入力項目数が最も少ない海外FX業者はExness(エクスネス)となりました。Exnessでは、メールアドレスさえあれば4項目で口座開設が完了します。ただし本人確認まで完了しないと2,000ドルまでの入金・取引しかできません。
ただしランキングはあくまでも入力項目の数であり、入力項目が多くても選択項目が多かったり、入力項目数が少なくても記入項目が多かったりするケースもあります。
今回の調査結果より、海外FX業者における口座開設フローにおいて、以下のような特徴があることが分かりました。
口座開設の項目が少ないブローカーを選ぶといち早く取引を始められますが、取引制限があるケースが多いのです。今回調査した中で、取引制限が定められているブローカーをまとめました。
ブローカー名 | 取引制限 |
---|---|
(タイタンエフエックス) | 100万円までの入金と取引 |
(エクスネス) | 2,000ドルまでの入金と取引 |
(エフエックスジーティー) | 2,000ドルまでの入金と取引 |
(ランドエフエックス) | 3,000ドルまでの入金と取引 |
(ビッグボス) | 出金不可 |
口座開設の項目が少ないブローカーでは、数十万円~100万円までの入金と取引しかできません。また取引で得た利益を出金するためには、本人確認まで済ませる必要があります。
口座開設の手順が少なく、すぐに取引を始められる点はユーザーにとってメリットがあります。しかし、より多くの資金で取引したり、利益を出金したりするためには追加項目を入力する必要があるので、実質手順の煩雑さは変わらないともいえます。
口座開設時の入力項目が多く、手順が煩雑なブローカーであっても、その分ボーナスが充実している場合もあります。XMTrading(エックスエムトレーディング)がその代表的な例です。
XMTradingは、口座開設をして取引を始めるために20項目以上の入力が必要となるものの、ボーナスキャンペーンが優れている業者としてユーザーから人気を集めています。
ボーナスキャンペーンを目的としている海外FXのユーザーも多いので、口座開設の煩雑さに加えて、ボーナスキャンペーンの条件も考慮しなければなりません。
口座開設時に本人確認が必要ない海外FX業者であっても、ボーナスを活用するために、認証ステップを追加で踏まなければならないケースもあります。
例えばボーナスキャンペーンが豊富であることで知られているFXGT(エフエックスジーティー)では、アカウント認証を行わなくても2,000ドルまでの入金と取引ができます。しかし口座開設ボーナスを受け取るためにはアカウント認証まで完了させておく必要があるのです。
セキュリティ強化の一環として、海外FX業者の口座開設時においてeKYC(electronic Know Your Customer)の導入が進んでいます。
eKYCとは、オンライン上で本人確認を行う技術です。顔写真付きの本人確認書類とユーザーの顔データをセットでアップロードする「セルフィーアップロード型」と、ユーザーの同意のもとで過去に本人確認を実施した事業者に本人確認情報を提供してもらう「フェデレーション型」の2種類があります。
海外FX業者の口座開設手順で主に採用されているのは、本人確認書類と顔データをセットでアップロードする「セルフィーアップロード型」です。例えばTitan FX(タイタンエフエックス)では、本人確認時に身分証明書を手に持った状態のセルフィ写真を提出します。
またTitanFXではSMSによる携帯電話番号認証も取り入れられています。
各海外FX業者の口座開設手順を調査した結果、中には20以上の項目の入力が口座開設までに必要となる海外FX業者もあることが分かりました。ただし、入力項目が少ないからといってIBに適している業者であるかというと、そうでもありません。
入力項目が少なくても取引制限があったり、ボーナスを利用するためには本人確認を済ませなければならなかったりするのです。また出金を行うためには、必ず認証ステップを踏まなければならないので、出金まで辿り着いたユーザーにとっては実質どの業者もそれほど手順は変わらないといえます。
たしかに口座開設手順がシンプルだと取引をいち早く始められるという点で、ユーザーにメリットがあるといえます。しかし口座開設手順という観点だけでなく、ボーナスや取引条件など総合的に確認してユーザー獲得をしやすいブローカーを見極める必要があるのです。
作成日
:2024.03.28
最終更新
:2024.04.02
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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