作成日
:2024.02.15
2024.02.23 14:12
Backpackウォレットはソラナ(SOL)やイーサリアム(ETH)ブロックチェーンに対応する仮想通貨ウォレットで、仮想通貨を簡単に保管・送受信・交換できます。
また、xNFTに対応する初の仮想通貨ウォレットであり、注目を集めています。xNFTは次世代型のNFTといわれており、外部の分散型アプリ(DApps)に接続しなくても様々な取引を実行できます。
当記事では、Backpackウォレットの特徴や評判、xNFTなどについて解説します。
画像引用:Backpack
Backpackウォレットは、ソラナやイーサリアムブロックチェーンのトークンを保管できる仮想通貨ウォレットで、2023年12月にリリースされました。
ブラウザ版(Chrome・Brave・Arc)とスマホアプリ(iOS・アンドロイド)があり、当記事執筆時点(2024年2月8日)でChromeダウンロード数は10万件を超え、評価は5点満点中4.7です。
画像引用:Backpack
Backpackウォレットで仮想通貨を保管したり送受信したりでき、仮想通貨のスワップ(交換)も可能です。基本的な操作画面はメタマスクなどと同様で、シンプルで使いやすいです。
画像引用:Ledger
ハードウェアウォレットのLegerと連携が可能なのも、Backpackウォレットの特徴です。
秘密鍵をLedger内に保管しながらBackpackウォレットを利用でき、Backpackウォレットのセキュリティレベルをさらに向上できます。
BackpackウォレットはxNFTに対応しており、仮想通貨ウォレットとして世界初です。
xNFTとはプログラミングスクリプトが組み込まれた次世代型NFTで、第三者のDAppsに接続しなくても様々な取引を実行できます。
例えば、DEXで取引を行ったり友人にテキストメッセージを送ったりなど、多様なユースケースが考えられます。
画像引用:Mad Lads
Backpackウォレットは、ソラナブロックチェーンの人気NFTコレクションであるMad Ladsの制作チーム(Coral)によって開発されています。
Mad Ladsのフロア価格は当記事執筆時点(2024年2月8日)で約270万円となっており、今最も勢いのあるNFTプロジェクトの一つです。
このような背景から、Mad LadsとBackpackウォレットはこれから様々なコラボレーションが期待できます。実際、2024年1月に行われたMad Ladsのギブアウェイ企画では、「Backpackウォレットの接続」が参加条件となっていました。
Coralは2022年9月、複数のベンチャーキャピタルから2000万ドルを調達しています。
Mad LadsやBackpackウォレットなどに注力して製品開発しており、ソラナがより人気を獲得していけば、Coralにも注目が集まる可能性があります。
Backpackウォレットは、xNFTに対応する初の仮想通貨ウォレットとしてX(旧Twitter)で注目を集めています。「BackpackでSOLのステーキングが簡単にできた」と投稿する日本人ユーザーも見受けられました。
Legerと連携もできるため、仮想通貨初心者から上級者まで愛用されているようです。中には「BackpackウォレットとLegerの連携は非常にスムーズで、使うたびに驚かされる」と高い評価をするユーザーもいます。
画像引用:Backpack
xNFTは「Executable NFT」の略称で、日本語では「実行可能なNFT」です。BackpackウォレットはxNFTに初めて対応する仮想通貨ウォレットとして、ソラナコミュニティなどから注目されています。
xNFTはプログラミングスクリプトが組み込まれたトークンで、Backpackウォレット上でダイレクトにタスクを実行できます。一部では、「xNFTはソラナブロックチェーンのゲームチェンジャー」と大きな期待がかけられている模様です。
xNFTの特徴は、NFTにプログラミングスクリプトが組み込まれているという点です。プログラミングスクリプトとは、コンピュータに処理を自動的に実行させるための命令を記述したテキストファイルを指します。
例えば、私たちはパソコンで「.exe」ファイルをクリックしてプログラムやアプリケーション(Ledger Live、Photoshopなど)を起動します。xNFTにも同じような機能が付与されており、指定されたタスクを実行できます。
xNFTとはBackpackウォレット内で実行可能なDappsだとも言えます。
通常のNFTは所有権がスマートコントラクトによって管理され、デジタル上で送受信できます。それ以上のことを行うためには、DAppsへのウォレット接続が必要です。
例えば、NFTをステーキングしたい場合は、ウォレットをDAppsに接続する必要があります。しかし、ウォレットを無闇にDAppsへ接続するのは、セキュリティ上好ましくありません。
xNFTの場合、Backpackウォレットを第三者のDAppsに接続することなく、ダイレクトにステーキングが可能です。その他にも、ゲームをプレイしたり音楽を聴いたりできます。
Backpackウォレットは、いわばiPhoneのiOSのような存在です。Backpackウォレットというオペレーティングシステムの上に、xNFT(分散型iOSアプリ)が構築されているというイメージです。
画像引用:Backpack
Backpackウォレットのアプリ(xNFT)の多くは、現段階では開発途上です。しかし、今後開発される可能性があるアプリとして、以下の例が考えられます。
xNFTとしてDEX構築し、仮想通貨やNFTを売買可能です。
ユーザーは、Backpackウォレットを外部のDEXに接続することなくトークンを売買できます。手間が省けることに加え、ウォレットをリスクにさらす必要がなくなり、セキュリティが向上します。
ユーザーはBackpackウォレット上で友達にリクエストを送ったり、メッセージを交換したりできます。
また、X(旧Twitter)のように友人同士でグループを作れます。例えば、Backpackウォレットから友人が保有するNFTにビッド(入札)する、といった例が考えられます。
Backpackウォレットのアプリを使って、ギブアウェイやエアドロップのためのホワイトリストを作成できます。
ホワイトリストとは、参加申し込みのようなものです。NFTゲームは公開前にゲームに必要なNFTを売り出します。ホワイトリストに参加できれば、割安な価格または無料でNFTを獲得できます。
従来、プロジェクトがホワイトリストを作成するには、ユーザーが仮想通貨ウォレットをDAppsに接続することが必要でした。しかしこの方法では、詐欺やハッキングの被害に遭う可能性があります。
Backpackウォレットでホワイトリストを直接作成できれば、ユーザーに対して安全かつシームレスな体験を提供できます。
Backpackウォレットの開発チームは、仮想通貨取引所(CEX)の「Backpack Exchange」を運営しています。2023年10月に、ドバイのデジタル資産規制庁から正式にライセンスを取得しました。
Backpack Exchangeは、ゼロ知識証明による預かり資産の証明や、Multi-Party Computation(MPC)を利用した資産管理など、斬新な手法を採用しているようです。また、低遅延の注文執行も特徴とし、頻繁に取引を行うトレーダーにとって魅力的な取引所です。
あるコンピュータが、情報を検証するコンピュータに対して、ある事柄は真実だという情報以外を公開しないで真実だと証明するメカニズムを指します。
画像引用:Backpack
Backpack Exchangeは、ソラナブロックチェーンで取引額の高い仮想通貨を積極的に上場させています。2024年1月には、人気ミームコインのBONKやWIFをリスティングして話題になりました。
Backpackウォレットを利用するにあたっては、以下のリスクが考えられます。ただし、これらはBackpackウォレット特有のリスクではなく、どのウォレットにも見られるものです。
Backpackウォレットはセルフカストディの仮想通貨ウォレットであり、シークレットフレーズはユーザー自身が保管しなければなりません。
シークレットフレーズを紛失したり漏洩したりすると、ウォレット内の仮想通貨やNFTが永遠に失われるリスクがあります。また、Backpackウォレットの開発チームによるシークレットフレーズの復元はできません。
シークレットフレーズとはランダムに生成された単語の羅列で、リカバリーフレーズとも呼ばれます。ひとたび発行されると変更されることはなく、ウォレットを復元したり、異なるデバイスのウォレットと同期したりする際に利用します。
Backpackウォレットは数か月前にリリースされたばかりの製品です(2024年2月8日時点)。メタマスクなどと比較すると新しく、不具合が発生したり、セキュリティホールを突かれたりするかもしれません。
Backpackウォレットの利用を検討する際は、十分なリサーチを行った上で少額からスタートするほうが良いかもしれません。
Backpackウォレット開発チームのCoralは、ソラナの人気NFTプロジェクトMad Ladsを運営しています。非常に活発なコミュニティから支持を受けているため、ラグプルが発生する可能性は低いと考えられます。
その一方で、Coralの創業チームはAlameda ResearchやFTX Exchangeの出身者で構成されている点には注意が必要です。仮想通貨業界では「ありえないことは何もない」という気持ちを持つことが大切です。
2023年末から、ソラナはイーサリアムを超える勢いを見せています。
ソラナブロックチェーンのDEX取引額が、イーサリアムのそれを超える日も珍しくなくなりました。非常に安いガス代や迅速な取引スピードが、幅広い支持を集めているようです。
Backpackウォレットは、勢いに乗るソラナコミュニティの中で最も注目されるプロジェクトのひとつです。xNFTは業界を一変させる可能性を秘めており、Backpackウォレットがその急先鋒として支持されるかもしれません。
これからソラナがさらに躍進すると、Backpackウォレットへの注目はより高まりそうです。
作成日
:2024.02.15
最終更新
:2024.02.23
元証券会社勤務。2017年から仮想通貨に投資し、バブルとどん底の両方を経験する。2020年からは海外スタートアップや仮想通貨関連のライターとして独立。海外移住が趣味で、カナダ・オーストラリア・アメリカ・オランダなどを転々としている。
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