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ソラナをステーキングできる日本国内の取引所について解説

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update 2024.01.05 02:44
ソラナをステーキングできる日本国内の取引所について解説

update 2024.01.05 02:44

2023年10月12日、GMOコインがソラナ(SOL)のステーキングサービスの提供を開始しました。ソラナはイーサリアムキラーの代表格として知られる仮想通貨(暗号資産)です。当記事執筆現在(2023年11月21日)、GMOコインとSBI VCトレードがソラナのステーキングに対応しています。

当記事では、ソラナの国内取引所での運用方法や、ソラナをステーキングできる日本の取引所の詳細、ステーキングする際の注意点などを解説します。(*1)

(*1)本記事の情報は、2023年11月21日時点のものです。

GMOコインがソラナのステーキングに対応

GMOコインがソラナステーキングに対応

画像引用:PRTIMES

2023年10月12日より、GMOコインがソラナ(SOL)のステーキングに対応しました。同年5月1日には、SBI VCトレードが日本国内初となるソラナのステーキングサービスの提供を開始しています。

当記事執筆現在(2023年11月21日)、日本国内の取引所でソラナのステーキングに対応しているのは、上記の2社のみとなっています。ソラナは人気が高い仮想通貨(暗号資産)であるため、国内取引所によるソラナのステーキングの提供は注目を集めています。

ソラナを日本の取引所で運用する方法

日本国内の取引所ではステーキングだけでなく、貸暗号資産(レンディング)という運用サービスを提供しています。ここでは、資産運用と似た要素も持つ「つみたて」もあわせて解説します。

ステーキング

ステーキングとは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用するブロックチェーンの取引承認システムに貢献して、報酬を得る仕組みのことです。保有する仮想通貨(暗号資産)をブロックチェーンに預け入れ、トランザクションの検証・承認に参加し、その対価としてネットワークから報酬を受け取ります。

ステーキングとは
point PoS(プルーフ・オブ・ステーク)とは

PoSはブロック生成ルールの1つです。ビットコイン(BTC)などが採用するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と比較して、電力消費が少ない点や拡張性が高い点などで注目されています。

ステーキングはPoSを採用しているブロックチェーンで行うことができ、ソラナもこれに該当します。また、ソラナでは、PoH(プルーフ・オブ・ヒストリー)という独自のコンセンサスアルゴリズムを組み合わせ、トランザクションの高速化を実現しています。

通常、ステーキングをするためには、自身でコンピュータの設定・管理などを行い、バリデーターになる必要があります。しかし、国内取引所が提供するステーキングサービスを使えば、誰でも手軽にソラナのステーキングができます。

point バリデーターとは

一般的な意味でのバリデータとは、仮想通貨ブロックチェーンのブロック生成やトランザクション(取引)データの内容が正しいのかを検証し承認するノード(端末)のことです。

主にコンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用する仮想通貨で採用されており、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)でマイニングを行うマイナーと同様の役割を担っています。

貸暗号資産(レンディング)

貸暗号資産(レンディング)は、保有している仮想通貨を他のユーザーやプラットフォームに貸し出し、利息を得る運用方法です。

貸暗号資産(レンディング)とは

一般的には「貸暗号資産」「レンディング」などと呼ばれていますが、取引所ごとにサービス名が異なることもあります。GMOコインでは「貸暗号資産ベーシック」「貸暗号資産プレミアム」、SBI VCトレードでは「貸コイン」という名称でサービスを提供しています。

レンディングは、ステーキングよりも多くの国内取引所で利用できます。ソラナだけでなく、様々な銘柄の仮想通貨を運用することが可能です。

つみたて

つみたては、一定の頻度で一定額の仮想通貨を購入し続ける方法です。「ドルコスト平均法」とも呼ばれ、長期的に値上がりが期待できる資産への投資には、有効な手法とされています。

つみたてとは

例えばソラナを毎月1万円購入する場合、価格が高いときには少ない量を、価格が低いときには多い量を買い付けることになります。平均取得単価を平準化できるので、高値掴みをしてしまうリスクを避けられます。

国内取引所の中には、事前に設定した条件で自動的につみたてをしてくれる、便利な機能を利用できる取引所もあります。

ただし、ステーキングやレンディングのように利息が発生する運用方法ではありません。リターンはソラナの価格上昇による値上がり益のみなので、この点は注意が必要です。

ソラナをステーキングできる日本の取引所

当記事執筆現在(2023年11月21日)、日本国内の取引所ではGMOコイン、SBI VCトレードがソラナのステーキングに対応しています。それぞれのサービスの特徴や、ステーキング利率などを紹介します。

GMOコイン

GMOコイン

画像引用:GMOコイン

GMOコインは、GMOインターネットグループの仮想通貨(暗号資産)取引所です。国内取引所の中でも、人気の高い取引所として知られています。

ステーキング概要

GMOコインのステーキングの特徴として、以下が挙げられます。

  • 特別な申し込みや手続きは不要
  • ソラナを保有するだけで報酬が受け取れる
  • ステーキング報酬は毎月発生する
  • ステーキングの途中で売却・送金が可能

上記の通り、GMOコインで口座を開設し、ソラナを購入・保有するだけで自動的にステーキング報酬を受け取れます。口座にあるソラナの数量に応じて、毎月10日(土日祝の場合は翌平日)にステーキング報酬が配布されます。

ただし、発生したステーキング報酬から28%の手数料が差し引かれた上で、各ユーザーに配布される点には注意してください。

ステーキング利率

GMOコインがステーキングに対応している銘柄と年利は以下の通りです。参考として、レンディングの利率もあわせて掲載します。

通貨名 ステーキング
年利
レンディング年利(*1)
ソラナ
(SOL)
4.1〜5.4% 3.0%
ポルカドット
(DOT)
5.3〜7.8% 10.0%
コスモス
(ATOM)
6.5〜7.2% 10.0%
シンボル
(XYM)
3.2〜4.5% 3.0%
テゾス
(XTZ)
2.1〜4.3% 3.0%
クアンタム
(QTUM)
1.3〜4.2% 3.0%
アスター
(ASTR)
3.0〜3.8% 3.0%
カルダノ
(ADA)
1.5〜3.0% 3.0%

(*1)「貸暗号資産ベーシック」の3ヶ月コースの年利を記載しています。

当記事執筆現在(2023年11月21日)、GMOコインでソラナをステーキングすると、4.1〜5.4%の報酬を獲得できるとされています。ステーキング利率は見込みであり、変動する可能性はありますが、今のところ貸暗号資産ベーシック(レンディング)よりも効率的に運用できるといえるでしょう。

また、レンディングのようにロック期間もないため、柔軟な運用ができる点もステーキングの特徴といえます。

SBI VC トレード

SBI VC トレード

画像引用:SBI VC トレード

SBI VCトレードは、SBIホールディングス傘下の仮想通貨(暗号資産)取引所です。国内では初となる、イーサリアムとソラナのステーキングを提供したことでも知られています。

ステーキング概要

SBI VCトレードのステーキングサービスの特徴として、以下が挙げられます。

  • 特別な申し込みや手続きは不要
  • ソラナを保有するだけで報酬が受け取れる
  • ステーキング報酬は毎月発生する
  • ステーキングの途中で売却・送金が可能

GMOコインと同様、SBI VCトレードでもソラナを口座内に保有するだけで、ステーキング報酬を獲得できます。各ユーザーが保有するソラナの数量に応じて報酬が計算され、翌月15日までに前月分の報酬が配布されます。

レンディング(貸コイン)のように、事前の申し込みは必要ないので、気軽に利用できるメリットがあります。

ステーキング利率

SBI VCトレードがステーキングに対応している銘柄と年利は以下の通りです。

通貨名 年利(手数料徴収後の年利)(*1)
ソラナ
(SOL)
7.3%(5.5%)
イーサリアム
(ETH)
3.8%(2.9%)
ポルカドット
(DOT)
16.9%(12.7%)
カルダノ
(ADA)
3.1%(2.3%)
テゾス
(XTZ)
5.9%(4.4%)
アバランチ
(AVAX)
8.6%(6.5%)
オアシス
(OAS)
6.8%(5.1%)
エックスディーシー
(XDC)
7.1%(5.3%)
コスモス
(ATOM)
20.8%(15.6%)

(*1)2023年10月のステーキング実績を記載しています。

利率は変動しますが、2023年10月の実績によると、ソラナのステーキング年利は7.3%です。ただし、配分ステーキング報酬の25%が手数料として徴収されるため、ユーザーが受け取れる年利は5.5%となっています。

また、SBI VCトレードではレンディングサービスも提供しています。しかし、当記事執筆時点(2023年11月21日)では、レンディング対応銘柄にソラナは含まれていません。そのため、SBI VCトレードでソラナを運用する場合、ステーキングを利用する必要があるでしょう。

ソラナのステーキングの注意点

保有しているソラナを運用できるステーキングサービスですが、いくつか注意点もあります。

  • ボラティリティが大きい
  • 対応している取引所が少ない
  • ステーキング報酬にかかる手数料
  • 取引所のハッキングや破綻のリスク

ボラティリティが大きい

ソラナに限らず、仮想通貨(暗号資産)はボラティリティが大きいという特徴があります。ステーキングして運用益を獲得したとしても、ソラナの価格が下落すれば、トータルで資産が目減りしてしまう可能性があるでしょう。

対応している取引所が少ない

当記事執筆現在(2023年11月21日)、ソラナのステーキングに対応している国内取引所はGMOコインとSBI VCトレードの2社のみです。国内取引所に限定すると、現状では取引所の選択肢が少ない状況となっています。

より多くの選択肢からステーキングする取引所を選びたい方は、海外取引所の利用を検討してもよいかもしれません。

ステーキング報酬にかかる手数料

GMOコインとSBI VCトレードでは、獲得したステーキング報酬に対して手数料を設定しています。具体的には、GMOコインではステーキング報酬の28%、SBI VCトレードでは25%の手数料が発生します。

そのため、バリデーターとなり、ソラナをステーキングする場合に比べると、受け取れる報酬が少なくなってしまいます。

取引所のハッキングや破綻のリスク

ステーキングサービスを利用する上で、取引所がハッキングにあう危険性もあります。ハッキングによって取引所に預けていた資金が流出した場合、事業者の財政状況によっては十分な補填がされず、顧客が損失を被る可能性があります。

また、取引所が経営破綻してしまうリスクもあります。国内取引所にステーキングで預け入れている顧客資産は、取引所が保有する資産と分けて管理(分別管理)されています。そのため、比較的安全性は高いものの、破綻時の財務状況によっては顧客資産が返還されない可能性があることも理解しておきましょう。

海外取引所などでのステーキングも可能

日本国内の取引所だけでなく、海外取引所でソラナをステーキングすることも可能です。例えば、Bybit(バイビット)などの取引所では、豊富な銘柄のステーキングを提供しており、手軽にソラナなどを運用できます。

また、ソラナのリキッドステーキングプロトコルであるJitoなども登場しており、より効率的に報酬を獲得することもできます。国内取引所のサービスよりも管理が難しく一定以上の知識が必要ですが、自由度が高く、自分自身で資産を管理できる点が魅力です。

point リキッドステーキングとは

リキッドステーキングとはその名前のとおり「流動性のあるステーキング」です。通常のステーキングでは、預け入れた仮想通貨がロックされる一方、リキッドステーキングでは、それと等価のLSTの現金化や送金、運用などができます。

ソラナの人気は再び上昇中

当記事執筆現在(2023年11月21日)、仮想通貨(暗号資産)市場はおおむね価格が上昇傾向にあります。特にソラナは、他の銘柄と比べても顕著な伸びを見せており、投資対象として注目が集まっています。

ソラナを保有するだけでなく、同時に利回りも得たい場合は、国内取引所のステーキングサービスは有効な運用手段となります。ソラナを保有している方、これから購入を検討している方は、リスクを十分に理解した上でステーキングサービスを利用してもよいかもしれません。


Date

作成日

2023.12.05

Update

最終更新

2024.01.05

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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