作成日
:2024.02.26
2024.04.21 02:20
FXで長期的に勝てる人はかなり少ないという話を聞いたことがある人もいるでしょう。とはいえ、実際にはどのくらいの人が勝っているのか知りたい人もいるのではないでしょうか。
そこで、複数のデータを基にFXで勝っている人の割合や傾向、勝っている人と負けている人の特徴について詳しく解説します。FXで勝つためのヒントも知ることができるので、現在勝てていない人も参考にしてみて下さい。
FXで勝っている人の割合を示す調査はいくつかありますが、信頼性や対象者、調査方法などが変わってくるため、結果にもばらつきがでます。
したがって、複数の調査を見た上で比較しなければなりません。まずは、金融先物取引業協会や証券会社、アフィリエイトサイトなど複数の調査をもとにFXで勝っている人の割合を比較しました。
なお、アフィリエイトサイトの調査も含めて解説しますが、信憑性が高くない場合もあるので、他の調査元も含めて確認しましょう。
まずはFXで勝っている人の割合に関する調査を探したところ、以下のデータが見つかりました。
FXで勝っている人の割合
調査会社 | FXで勝っている人の割合 |
---|---|
トレードアイランド(国内FX) | 25.7%(2023年10月) |
OANDA(国内FX) | 約36%(2020年7月) |
海外FXWiki(海外FX) | 23.6%(2021年2月) |
金融先物取引業協会(国内FX) | 60.3%(2018年2月〜3月) |
調査の対象に含まれる期間はトレードアイランドとOANDAが1ヵ月、海外FXWikiは生涯収支、金融先物取引業協会は1年のデータです。金融先物取引業協会の調査を見ると、60%以上のトレーダーが利益を出していることが分かります。
一方で、他の調査を見ると、概ね20%台から30%台の人しか勝てていません。とはいえ、金融先物取引業協会の調査では、平均的に利益を出すことができる投資手法を会得している人は40%しかいません。
そうなると、トレードアイランドから海外FXWikiの20%台から30%台のほうが実態には近い可能性があります。
1つの調査のみを過信しないようにしましょう。調査によって対象期間や相場環境が変わるので、勝っている人の割合は大きく変わる可能性があります。複数の調査を見た上で、あくまでも参考にする程度にしましょう。
ここからは、FXで勝っている人の割合について、条件を細かく設定した上でどのくらいいるのか調査しました。
年代・性別ごとの勝っている人の割合
年代・性別 | 勝っている人の割合 |
---|---|
10代 |
男性50%
女性0%
|
20代 |
男性30.7%
女性31.7%
|
30代 |
男性25.5%
女性20.7%
|
40代 |
男性16.9%
女性18.4%
|
50代 |
男性16.4%
女性25.9%
|
60代 |
男性8.3%
女性0%
|
まず、海外FXWikiの調査では男性・女性ともに勝っている人の割合は23.6%ですが、負けている人の割合を見ると、男性が58%に対して女性は42.9%と低い結果となりました。
加えて、10代や20代で勝っている人の割合は30%を超えますが、30代になると20%台、40代になると10%台まで落ちます。
もう一つ金融先物取引業協会の調査も見てみると、男女で勝っている人の割合に大きな差はありません。こちらの調査では、必ずしも年齢が高いほど勝っている人が少なくなるという結果は得られませんでした。
年代・性別ごとの勝っている人の割合
年代・性別 | 勝っている人の割合 |
---|---|
男性20代 | 61.6% |
男性30代 | 66.8% |
男性40代 | 62.6% |
男性50代 | 50.1% |
男性60代〜70代 | 49.6% |
女性20代〜30代 | 54.9% |
女性40代〜50代 | 59.0% |
女性60代〜70代 | 62.0% |
ここからは、FXで勝っている人の割合を職業別に見ていきましょう。まず、海外FXWikiの調査を見ると、学生の勝率が圧倒的に高いのに対して、会社員・派遣社員やパート・アルバイトは平均以下の結果となりました。
職業別の勝っている人の割合
職業 | 勝っている人の割合 |
---|---|
平均 | 23.6% |
会社員・派遣社員 | 22% |
自営業 | 29.8% |
パート・アルバイト | 17.1% |
専業主婦・主夫 | 18.5% |
学生 | 46.8% |
無職 | 21.4% |
次に金融先物取引業協会の調査を見ると、勝っている人の割合が平均よりも高いのは会社員・派遣社員・自営業です。平均よりも低いのはパート・アルバイトや専業主婦・主婦、学生や無職の人達でした。
職業別の勝っている人の割合
職業 | 勝っている人の割合 |
---|---|
平均 | 60.3% |
会社員・派遣社員 |
73.8%(役員・管理職)
60.4%(非管理職)
|
自営業 | 63.6% |
パート・アルバイト | 53.6% |
専業主婦・主夫 | 54.2% |
学生・無職 | 53.4% |
2つの調査では、非正規社員の場合は勝っている人の割合が少ないようです。
続いて年収から見るFXで勝っている人の割合について、金融先物取引業協会の調査をもとにみていきましょう。
年収別の勝っている人の割合
世帯年収 | 勝っている人の割合 |
---|---|
200万円未満 | 34.4% |
200万円〜400万円未満 | 53.2% |
400万円〜700万円未満 | 61.3% |
700万円〜1,000万円未満 | 71.0% |
1,000万円以上 | 67.9% |
この調査では勝っている人の割合は60.3%ですが、世帯年収400万円未満と400万円以上で明確に結果が分かれました。また、年収200万円未満で勝っている人の割合が3割台しかいないのに対して、年収が700万円以上になると約7割前後の人が勝っていることが分かりました。
次に証拠金や資産から見るFXで勝っている人の割合について、トレードアイランドの2023年8月〜10月の調査をもとに見ていきましょう。各欄の割合は小数第1位で四捨五入した値です。資産帯とはFX会社に預けた証拠金を指します。
資産帯別の勝っている人の割合
資産帯 | 2023年10月 | 2023年9月 | 2023年8月 |
---|---|---|---|
0〜50万円 | 14.3% | 16.9% | 16.3% |
50万円〜100万円 | 34.9% | 44.6% | 38.9% |
100万円〜500万円 | 38.9% | 47.0% | 44.8% |
500万円〜1,000万円 | 43.2% | 55.6% | 53.9% |
1,000万円〜5,000万円 | 40.9% | 57.3% | 56.9% |
5,000万円〜1億円 | 45.7% | 56.9% | 52.9% |
1億円以上 | 46.4% | 57.4% | 70.5% |
資産帯 | 2023年10月 |
0〜50万円 | 14.3% |
50万円〜100万円 | 34.9% |
100万円〜500万円 | 38.9% |
500万円〜1,000万円 | 43.2% |
1,000万円〜5,000万円 | 40.9% |
5,000万円〜1億円 | 45.7% |
1億円以上 | 46.4% |
資産帯 | 2023年9月 |
0〜50万円 | 16.9% |
50万円〜100万円 | 44.6% |
100万円〜500万円 | 47.0% |
500万円〜1,000万円 | 55.6% |
1,000万円〜5,000万円 | 57.3% |
5,000万円〜1億円 | 56.9% |
1億円以上 | 57.4% |
資産帯 | 2023年8月 |
0〜50万円 | 16.3% |
50万円〜100万円 | 38.9% |
100万円〜500万円 | 44.8% |
500万円〜1,000万円 | 53.9% |
1,000万円〜5,000万円 | 56.9% |
5,000万円〜1億円 | 52.9% |
1億円以上 | 70.5% |
まず気になるのが、資産が50万円未満の場合、勝っている人が1割程度しかいないことです。トレードアイランドの調査は国内FX業者のトレーダーのみが対象ですが、資産が少ないほどFXで勝つのは難しいことが予測できます。
一方で、概ね資産が500万円以上になると、半分以上の人が勝っていることが分かります。
トレードアイランドのサービスは、国内ブローカーとの口座連携が必須になっていることから、最大レバレッジ25倍のFX業者を利用する場合、500万円以上の資産があったほうが勝てる人が多いといえるでしょう。
資産が多ければ、1回のトレードで得られる利益も増やしやすくなります。しかし、リスクを取り過ぎたり何度も負けていたりすると、一度に多くの資金を投資できない人よりも損失額が増えるので注意しましょう。
次にロスカット回数によって、FXで勝っている人の割合がどう変わるのか見ていきましょう。成績の良い上位100アカウントと成績の悪い上位100アカウントを比較したOANDAの調査を見ると、ロスカットの回数に開きがあります。
ロスカット回数の比較
成績の良い上位100アカウント | 5.7回 |
---|---|
成績の悪い上位100アカウント | 52.8回 |
ロスカットの回数に差がある理由は、成績の悪いアカウントほどリスクを取って大きな損失を被っているからです。
なかには、ロスカットを損切り注文の代わりに使っているアカウントもあるようです。つまり、多くの含み損を抱えてもロスカットされるまで何もしないことで、損失額が多くなるのです。
継続的に利益を得るためには、できるだけロスカットの回数を減らす必要があります。
適切なリスクを取ってトレードしているのか見る上で重要な数値がリスクリワード比率です。
リスクリワード比率とは、1回のトレードの平均利益額を1回のトレードの平均損失額で割った数値のことです。リスクリワードレシオ、ペイオフレシオなどさまざまな呼び方があります。リスクリワード比率が1を超えていれば1回のトレードあたりの平均利益が平均損失額を超えている状態です。
OANDAの調査からリスクリワード比率によって、FXで勝っている人の割合がどのように変わるのか見ていきましょう。
リスクリワード比率の比較
成績の良い上位100アカウント | 1.92 |
---|---|
成績の悪い上位100アカウント | 0.64 |
成績の良いアカウントのリスクリワード比率は1を大きく超えているため、平均損失よりも平均利益が高い水準にあります。
他方、成績の悪いアカウントのリスクリワード比率を見ると0.64でした。このことから成績の良いアカウントのほうが、リスクリワード比率が高く、理想的なトレードができていることが分かります。
成績の悪いアカウントのリスクリワード比率である0.64とは、平均利益が40pips、平均損失が62.5pipsのようなケースです。リスクリワード比率0.64で利益を残すためには、61%の勝率が必要となります。リスクリワードが低くなるほど、高い勝率を維持しなければ損をするので注意が必要です。
平均的な保有期間=トレードスタイルによって勝っている人の割合がどう変わるのか、海外FXの手引きのアンケート調査を基に見ていきましょう。
海外FXの手引きが現在FXで勝っている人100人に行った調査で、負けていた時期のトレードスタイルと勝てるようになった時期のトレードスタイルを比較したのが以下の表です。
トレードスタイルの比較
トレードスタイル | 負けていた時期 | 勝てるようになった時期 |
---|---|---|
スキャルピング | 31人 | 18人 |
デイトレード | 48人 | 43人 |
スイングトレード | 12人 | 21人 |
ポジショントレード | 9人 | 18人 |
トレードスタイル | 負けていた時期 |
スキャルピング | 31人 |
デイトレード | 48人 |
スイングトレード | 12人 |
ポジショントレード | 9人 |
トレードスタイル | 勝てるようになった時期 |
スキャルピング | 18人 |
デイトレード | 43人 |
スイングトレード | 21人 |
ポジショントレード | 18人 |
この調査から負けていた時期は、31人がスキャルピング、48人がデイトレードを選んでいたことが分かります。
しかし、勝てるようになった時期のトレードスタイルを見ると、スキャルピングやデイトレードを選んでいる人数が減少していることが分かります。逆に増加したのはスイングトレードとポジショントレードでどちらも9人ずつ増加しました。
このことから、短期のトレードスタイルよりも長期のトレードスタイルのほうが勝っている人が多いことが分かります。
複数の調査から分かったFXで勝っている人の特徴について解説します。思うような成績を残せていない人は、ご自身と勝っている人のトレードの違いを確認してみましょう。
FXで勝っている人は損切りのルールを守っている傾向があります。海外FXの手引きの調査では、FXで勝てるようになったきっかけとして「損切りのラインを明確にした」と回答した人数は3番目の多さでした。
損切りができる=ロスカットされる前に対処できることにもつながるので、トレードの損失額を減らせるようになります。
FXで勝っている人の多くは、利益を出す手法の確立に成功しています。金融先物取引業協会の調査では、全体の40%がFXで利益を出す手法を会得していると回答しています。
また、海外FXの手引きの調査でも、勝てるようになったきっかけとして「自分のトレードスタイルが見つかった」と回答した人が最も多い結果となりました。
継続的に利益を得たいのであれば、まずは利益を出す手法の確立を目指すべきです。
FXではある程度時間の融通がきくほうが、勝っている人が多い傾向があります。海外FXWikiの調査では、勝っている人の割合が大きい職業は自営業(29.8%)や学生(46.8%)でした。
一方で、忙しくて時間の融通がききにくい会社員・派遣社員(22%)、パート・アルバイト(17.1%)、専業主婦・主夫(18.5%)はいずれも平均(23.6%)よりも低い結果です。
忙しいとFXについて勉強したり分析したりする時間が少なくなる分、時間にゆとりがある人のほうが勝っている人の割合が多いことが予測できます。
FXで勝っている人は、リスクリワードレシオが高い傾向があります。リスクリワードレシオが1を超えている場合、平均利益が平均損失を上回っている状態です。そのため、損小利大のトレードができていることになります。
損小利大とは、投資の世界で使われる言葉で、損失を抑えて利益を伸ばすことです。一般的に勝っている人のトレード損益は、損小利大の傾向があります。損小利大のトレードをするためには、損切りを行って損失を抑えつつ、利益がでてもすぐに決済しないことが重要です。
勝率の高さだけでなくリスクリワードレシオの高さも考慮してトレード手法を決めるようにしましょう。
一般的に年収が高くなるほど勝っている人の割合も多くなりやすいです。金融先物取引業協会の調査においてもそのような結果が出ており、以下のように年収が高くなるにつれて勝っている人の割合も多くなります。
年収別の利益額:20万円未満
世帯年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 23.0% |
200万円〜400万円未満 | 31.7% |
400万円〜700万円未満 | 38.4% |
700万円〜1,000万円未満 | 42.5% |
1,000万円以上 | 32.7% |
年収別の利益額:20万円以上50万円未満
世帯年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 8.0% |
200万円〜400万円未満 | 9.8% |
400万円〜700万円未満 | 9.5% |
700万円〜1,000万円未満 | 10.5% |
1,000万円以上 | 12.6% |
年収別の利益額:50万円以上100万円未満
世帯年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 1.1% |
200万円〜400万円未満 | 4.4% |
400万円〜700万円未満 | 8.0% |
700万円〜1,000万円未満 | 9.0% |
1,000万円以上 | 9.4% |
年収別の利益額:100万円以上
世帯年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 2.3% |
200万円〜400万円未満 | 7.3% |
400万円〜700万円未満 | 5.4% |
700万円〜1,000万円未満 | 9.0% |
1,000万円以上 | 13.2% |
特に年収1,000万円以上の人は、年収が400万円未満の人よりも50万円以上の利益を得ている人の割合が明らかに増加しました。年収が高ければ、口座に高額な資金を入金できるため、より多くの利益を得られる可能性が高くなります。
この章では、FXで負けている人の特徴について紹介します。特にFXの損失額が大きい人は、該当する特徴がないか確認しましょう。
資金が少ない状況では、FXのトレードで利益を増やすのは簡単ではありません。そこで多くの人は資金を効率的に増やすために、レバレッジを上げますが、逆に負けやすくなります。
その理由は、レバレッジを上げると、エントリー後に価格が逆方向に動いた際に含み損が拡大しやすくなるためです。ロスカットされた場合、多くの損失を被ります。FXで負けたくない人は、ロスカットされないようなレバレッジで取引しなければなりません。
FXで負けている人は、デイトレードやスキャルピングをしている人が多い傾向があります。デイトレードやスキャルピングは、短期間で多くの利益を得られる可能性のあるトレードスタイルですが、ロットを上げなければならないので損失額が大きくなります。
特にFXは初心者が最初から簡単に勝てる投資ではないので、エントリー回数が多いほど損失を被ることになります。デイトレードやスキャルピングでなかなか勝てない人は、スイングトレードでの取引を検討してみると良いでしょう。
FXで負ける人は、概ね損切りが苦手です。金融先物取引業協会の調査にもその傾向が現れています。この調査では、損失を出した原因として、56.5%の人が「損切りができなかった」と回答しています。
特に60代〜70代の男性(62.1%)や専業主婦・主夫(67.1%)の人は、損切りができない傾向にあります。
損切りができない場合、含み損がどんどん拡大して大きな損失を被る可能性が高くなるので注意が必要です。損切りしたくない気持ちが強い人は、取っているリスクが大きすぎる可能性があります。
FXで負けている多くの人は、ルールを決めていない状態でトレードを始めています。実際、金融先物取引業協会の調査でも損失を出した原因として、根拠の薄い(または無い)取引をしてしまったからと回答した人が37.7%と2番目に多い理由となりました。
特に20代の男性(53.8%)や30代の男性(47.4%)にその傾向があります。ルールが決まっていない状態では、損をしたくない利益を失いたくないといった感情に任せたトレードが増えるので、なかなか勝てるようになりません。
FXのトレードでは年齢が高くなるにつれて、負けている人が多くなる傾向にあります。
海外FXWikiの調査においてもその傾向は顕著で、負けている人の割合は10代が一番少なく、60代が最も多い結果となりました。
年齢別の負けている人の割合
年齢 | 負けている人の割合 |
---|---|
10代 | 28.6% |
20代 | 43.1% |
30代 | 48.8% |
40代 | 62.8% |
50代 | 69.3% |
60代以上 | 73.3% |
年齢が高いほど負けている人が多い理由としては「過去に負けた金額が多い」「資金が多い分、負ける金額も多い」といった理由が考えられます。人生経験の長さは、FXの成績と必ずしも関係がないようです。
現在、FXで負けている人は何かしらの原因があるはずです。これから紹介する勝てるようになるために意識すべきことに注意すれば改善できる可能性があります。
一般的にFXで継続的に勝てるようになるには、少なくとも半年以上はかかります。重要なことは、取引ルールの確立です。シンプルなルールでもよいですが、自信を持ってトレードするためには、デモトレードもしくは少額のトレードで何度も繰り返し同じルールで取引しなければなりません。
練習をせずにいきなり大きいロットでトレードをした場合、多くの損失を被るリスクが高くなります。短期間で利益を得ようと焦る必要はありません。ある程度利益を得られるトレードルールが確立してからロットを上げるようにしましょう。
「次こそ損切りできるようにしよう」と強く意識するだけでは、いつまでも損切りできません。損切りが苦手な人は、新規注文と同時に損切りを入れておきましょう。
あらかじめ損切り(逆指値注文)を入れておけば、含み損が拡大しても慌てずに済みます。また、指定したレートに到達したら自動的に損切りできるので、トレード画面から目を離している間に想定以上の損失を出してしまう心配もなくなるでしょう。
FXではレバレッジを高くすると、損失額も増加する可能性があります。しかし、レバレッジの高さよりも重要なのは、ロットを大きくしすぎないことです。
ロットを大きくしすぎると、含み損が拡大するスピードが速くなり、ロスカットされる可能性が高くなります。特に資金が多くない人や初心者は小さいロットから取引したほうが、損失を被るリスクが低くなります。
ロットを小さくすれば損失額も減ります。1ロットでロングポジションを保有した場合、100pipsの値下がりで10万円を失う銘柄を取引しているケースで考えてみましょう。同じロットを0.01ロットに落とした場合、100pips値下がりしても1,000円しか失いません。ロットを小さくすれば、1回のトレードの損失額も少ないので、何度でもチャレンジできます。
資金が極端に少ない状態でずっと勝ち続けるのは簡単ではありません。取引の方法によっては、1回の失敗で口座の資金を全額失うこともあるので、精神的に辛い状況でのトレードを強いられます。
したがって、失っても精神的な負担が少ない金額でトレードすることが重要です。余剰資金なら、精神的に落ち着いた状態でトレードができるので、正常な判断をしやすくなります。負けても取り戻そうとすることも少なくなるので、大きいロットでトレードして多くの資金を失う可能性が低くなります。
スキャルピングは、素早い動作と判断が求められます。1秒判断が遅れただけで損をすることもあるため、初心者がスキャルピングで利益を得るのは簡単ではありません。
まだFXで勝てていない人は、ある程度考える時間のあるデイトレードやスイングトレードから始めることをおすすめします。特にスイングトレードは、一度ポジションを保有したら1日以上持ち続けることが多いので、ゆっくり判断できます。
FXで勝っている人の割合については、20%台から30%台のデータが多いです。勝っている人が少ないのは「レバレッジの上げすぎ」「損切りができない」「トレードルールを確立できていない」といった理由があるためです。
裏を返せば上記の3点を改善することで、FXで勝てるようになるきっかけをつかめる可能性があります。まずは、想定以上の損失を出さないことを目標にすると良いでしょう。
なかなか勝てない人は、トレードルールやレバレッジが適正かどうか見直してみましょう。
出典元:
作成日
:2024.02.26
最終更新
:2024.04.21
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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