作成日
:2023.04.11
2024.02.11 01:02
仮想通貨(暗号資産)CGPTは、AI関連銘柄のひとつです。2023年4月にトークンセールと取引所への上場を実現し、注目の仮想通貨となっています。
この仮想通貨はAI関連サービスを提供するChainGPTが発行しており、ChatGPTに似たチャットボットの公開もあって期待が高まっています。
当記事では、仮想通貨CGPTの将来性に併せて、ChainGPTが提供するサービスやブロックチェーンとしての特徴などを解説していきます。
画像引用:ChainGPT
仮想通貨CGPTは、2023年4月初旬にIDO(イニシャルDEXオファリング)を実施しました。それに続いて、2023年4月10日に以下の取引所に上場しています。
IDOはイニシャルDEXオファリングの略称で、DEX(分散型取引所)を通じた新規の仮想通貨販売を意味します。取引所が実施するIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)と比較して、案件数が多いことが特徴的です。
なお、日本の取引所では取り扱いがありません。海外取引所やDEX(分散型取引所)を利用します。
仮想通貨CGPTは、ChainGPTが発行する独自仮想通貨です。
ChainGPTは、ブロックチェーンを基盤としたAI関連サービスを提供しています。「ブロックチェーンAIの力を解き放つ」をスローガンに、個人や企業、開発者向けのサービスを開発しています。
画像引用:ChainGPT
当記事執筆時点(2023年4月10日)でChainGPTはベータ版をリリースしており、ChatGPTに似たチャットボットなどを使えます。
ChatGPTはOpenAIが開発した言語モデルです。対話形式で様々な質問に回答したり、情報をまとめたり、アイディアを提供したりできます。ChatGPTは、その性能の高さから、世界中で大流行しています。
ChainGPTの詳しいサービスについては、当記事の後半で解説します。
仮想通貨CGPTは、エアドロップを実施していることもあり、Twitter(ツイッター)上で話題となっています。
AI関連銘柄が注目を集めていることもあり、どれだけの価格を付けるのか期待が高まっています。2023年3月にAI関連銘柄のGPTがIDOから30倍近い高値を付けており、中には同等のパフォーマンスを期待する人もいるようです。
海外の仮想通貨コミュニティでは、時価総額100万ドル以下で買えれば、10倍から20倍のリターン、場合によっては、50倍から100倍のリターンになるとのツイートも投稿されています。
画像引用:CoinMarketCap
2023年4月10日、CGPTは各取引所に上場しました。その後、20円弱から30円弱のレンジで推移しており、穏やかな展開になっています。
ちなみに、IDO価格は0.008ドルです。日本円でおよそ1円であり、初値で20倍近い価格を付けたことになります。
仮想通貨CGPTの将来性は、ChainGPTの利用が拡大するかに影響されます。
バーンメカニズムとは、仮想通貨をバーン(焼却処理)する仕組みです。バーンすると仮想通貨の供給量が減るので、価格の上昇を期待できます。ChainGPTでは、サービス利用手数料などで徴収されたCGPTの半分がバーンされます。
期待通りに機能すれば、CGPT価格にとってプラスとなるでしょう。
ChainGPTは、Web3.0開発者の利用を想定して作られています。
Web3.0とは分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。
例えば、チャットボットは汎用的な利用が可能ですが、スマートコントラクトの記述やデバッグなどもできます。
その他、Web3.0向けツール「DevAssist」を提供しています。DevAssistは、スマートコントラクトを人間の言葉で表現するツールです。開発者がDApp(分散型アプリ)の動作を確認したり、スマートコントラクトを理解するなどの目的で利用されます。
スマートコントラクトは契約を自動履行するプログラムです。自動販売機でたとえると、「利用者が必要なお金を投入する」「特定の飲料のボタンを押す」という二つの契約条件が満たされた場合に、自動的に「その飲料を利用者に提供する」という契約が実行されます。
このようにChainGPTは、Web3.0開発者に魅力的なサービスを展開しています。
画像引用:ChainGPT
2023年3月17日、ChainGPTは、Yay Networkと戦略的パートナーシップを発表しました。Yay Networkは、IDOによる資金調達に加え、アドバイザリー業務やコミュニティ構築などのサービスを提供しています。
ChainGPTはYay Networkの協力を得て、エコシステムを拡大する可能性があります。
ChainGPTは2023年のロードマップ(開発計画)を公開しています。2023年前半は、チャットボットの正式リリースやステーキングの導入、モバイルアプリの公開、開発環境の整備、ニュース生成サービスの開発などが実施されます。
ステーキングとはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨で採用される仕組みで、ブロックチェーンの維持に貢献する対価として報酬を得ることを指します。また、仮想通貨を貸し出して報酬を得られるサービスをステーキングと呼ぶこともあります。
2023年後半は、DAOの本格運用やマーケットプレイスの解説、ウォレットのリリース、DEX(分散型取引所)とクロスチェーンブリッジの実装、NFT生成サービスの開発などが予定されています。
クロスチェーンブリッジとは、複数のブロックチェーンをつないで規格の異なる仮想通貨を相互に利用可能にする技術です。この技術が普及すれば、ブロックチェーンを跨いで仮想通貨をやり取りできます。ブロックチェーンが乱立している現在、クロスチェーンブリッジは重要な存在です。
ChainGPTは統合的なAIサービスを展開します。
画像引用:ChainGPT
チャットボットはChatGPTと似たサービスです。対話形式で様々な質問に答えてくれます。
プログラミング言語を使わずにスマートコントラクトを記述させたり、プログラムのデバッグをさせたり、市場分析を実行させたりと、便利な使い方もできます。
画像引用:ChainGPT
DevAssistは、スマートコントラクトを人間の言葉で表現するツールです。ブラウザの拡張機能であり、簡単に利用できます。
ユーザーがトランザクションの安全性を確認したり、開発者がスマートコントラクトを理解するのに活用できます。
ニュース生成サービスは、AIを使ってニュースを自動作成します。ブロックチェーンや仮想通貨の分野に特化しており、業界のトレンドや技術的なトピックにも対応可能です。
NFT生成サービスは、自動でNFTを作り出します。アルゴリズムを用いて、デジタルアートのジェネラティブNFTなどを生成できます。
ジェネラティブNFTとはデジタルアートの一種で、アルゴリズムや数学的な処理でランダムに生成される要素を含みます。それぞれ異なる背景や装飾品、表情などの要素を持っています。
トレーディングボットは、仮想通貨の自動取引を可能にします。ユーザーに代わって市場を分析し、取引を執行します。トレーディングボットは、損失を抑えながら、利益を最大化するよう設計されています。
仮想通貨CGPTは、ChainGPTのユーティリティトークンです。
ChainGPTのサービスは無料ではなく、利用料をCGPTで支払います。
CGPTはステーキングでも利用できます。仮想通貨をブロックチェーンに預け入れて、受動的な収益を稼げます。
ファーミングとは、DEXなどに2種類の仮想通貨をペアで貸し出して流動性を提供することです。
流動性の提供と引き換えに独自仮想通貨を報酬として獲得できる一方、価格変動で損失を被ることもあります。
ChainGPTはAIに焦点を当てたプロジェクトです。
ChainGPTは、AIの利用を前提にブロックチェーンを設計しています。つまり、AIの判断でスマートコントラクトを履行するなど、複雑なAI関連の機能も簡単に実装可能です。
また、AIを組み込んだDApp(分散型アプリ)の作成も可能です。例えば、自動取引サービスに、値動きのパターンを学習するAIを活用することもできます。
レイヤー2は、トランザクション処理を手助けするブロックチェーンです。メインとなるブロックチェーンのトランザクションを外部で処理し、結果だけをフィードバックすることで性能を高めます。
ChainGPTはzkロールアップのレイヤー2を採用しています。zkロールアップは、数あるレイヤー2技術の内でも最先端のもので、効率的かつ安全性が高いとされています。
ロールアップは主流なレイヤー2技術です。ロールアップには、オプティミスティック・ロールアップ(Optimistic Rollup)とzkロールアップ(Zero Knowledge Rolluup)の2種類があります。トランザクション処理の方法に違いがあり、後者の方が性能に優れています。
ChainGPTはWeb3.0関連サービスであり、ChatGPTなどの既存サービスとは構造が異なります。
既存のインターネットでは、中央集権型の仕組みで、企業がサービスやユーザーを管理します。利点もありますが、力を持ち過ぎてしまうなどの欠点があります。
一方、Web3.0では、分散型ネットワークでデータを管理しており、権限が集中しない仕組みを実現できます。
ChainGPTは分散型AIのコンセプトを掲げており、運営母体のDAO移行とプログラムのオープンソース化で、分散化を実現しようとしています。
DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。
EVMはイーサリアムがスマートコントラクトの実行や管理を行うための技術です。イーサリアム(ETH)と互換性を高める手段として、他のブロックチェーンにも実装されています。
ChainGPTのブロックチェーンはEVMに対応しており、他ブロックチェーンと高い互換性を確保しています。EVMに対応することで、開発活動がスムーズになったり、DAppの移植などが簡単になります。
2023年4月11日現在、仮想通貨(暗号資産)CGPTは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるCGPTの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) | 〇 |
× |
(バイナンス) | × |
× |
(ゲート) | 〇 |
× |
(メクシー) | 〇 |
× |
(ビンエックス) | 〇 |
× |
(ビットゲット) | 〇 |
× |
(コインイーエックス) | × |
× |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
× | × |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
× | × |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。
Bybitでは、3つの手順でCGPTを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、CGPTの購入ページ(CGPT/USDT)にアクセスします。
なお、Bybitを利用するには口座を開設しておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でCGPTを購入するには、以下のように操作をして「CGPTを買う」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「買い」または「売り」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「買い」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売り」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
成行を選びます。 |
3 |
注文価格 |
購入したい数量を入力します。 |
CGPTはUSDTを支払って購入します。そのため、USDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
内容を確認して「CGPTを買う」をクリックします。注文は即座に確定し、購入したCGPTは現物アカウント残高に反映されます。
以下の記事では、買い方に関してより詳しく説明しています。有利な価格を指定する「指値」の使い方なども解説しています。
2022年末にChatGPTが公開されて以降、わずか数か月でアクティブユーザー数が1億人を突破しました。今では、社会現象に留まらず、世界を変える存在として認識されつつあります。
また、ChatGPTの成功に続いて、新参のAI関連サービスが増えてきており、AI時代に突入しています。
ChainGPTは、ChatGPTを意識して開発を進めており、より良い言語モデルの構築を目指しています。本家ChatGPTのライバルとなり得るのでしょうか。ロードマップでは、様々な機能実装が計画されており、今後の開発活動に期待です。
作成日
:2023.04.11
最終更新
:2024.02.11
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
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