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バイナンス、小売店での仮想通貨決済に対応

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update 2022.04.20 12:28
バイナンス、小売店での仮想通貨決済に対応

update 2022.04.20 12:28

Alchemy Payとの提携でBinance Payを強化

世界最大の仮想通貨(暗号資産)取引所であるBinance【以下、バイナンスと称す】は、ハイブリッド決済ソリューションプロバイダーのAlchemy Payと提携し、独自ウォレットのBinance Payを通じて多数の小売店で仮想通貨決済を利用することを可能にした。[1]

今年2月にベータ版としてリリースされたBinance Payは、ボーダーレスかつ安全な非接触型決済を実現する仮想通貨ウォレットであり、小売店での支払いやP2P(ピア・ツー・ピア)送金に利用することが可能だ。今回、バイナンスがAlchemy Payと提携したことで、Binance Payは40種類以上の仮想通貨をサポートするだけでなく、同社の加盟店ネットワークでの決済に対応できるようになったという。Alchemy Payの加盟店の中には、大手イーコマースプラットフォームのShopifyを始め、QFPayやPricerite、Ce La Vi、Aldo、Arcadier、Midwest Global Asiaなどが含まれている。

Alchemy PayのCEOであるジョン・タン氏は、同社の取り組みとバイナンスとのパートナーシップに関して次のようにコメントしている。

Alchemy Payは法定通貨と仮想通貨の間に実用的なブリッジを構築するという共通のビジョンを持つ法定通貨ゲートウェイの開発チームによって2018年に設立されました。我が社が事業を開始した時、仮想通貨市場の時価総額は現在の10分の1未満であり、法定通貨以外の電子決済は認知されていませんでした。Alchemy PayとBinance Payのパートナーシップは、仮想通貨と法定通貨の世界の間で我が社が構築する実用的なバックボーンアプリを大幅に拡張するでしょう。

John Tan, Alchemy Pay CEO - Businesswire - より引用

この発表を受けて、Alchemy Payが運用する独自仮想通貨のACHトークンは高値をつけているが、同社とバイナンスとの協業がどのような成果を生むのか、今後も両社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.08.06

ニュースコメント

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米企業による仮想通貨決済分野への参入が加速


これまで仮想通貨市場では中国企業の活躍が目立っていたが、中央政府が仮想通貨を全面的に排除する方針を示していることから、これら企業は同市場からの撤退を余儀なくされているようだ。その影響は仮想通貨決済の分野にも波及しており、中国最大のメッセージングアプリであるWeChatが仮想通貨決済を禁止している。このような状況下、今年に入ってから大手オンライン決済サービスのペイパルが仮想通貨決済の導入を発表したことを皮切りに、米企業が同分野へ参入する動きを加速させているという。最近ではmastercardが仮想通貨決済導入に向けてテストを実施していることが報告されるなど、VISAやAmerican Expressを含む世界的な決済ネットワークを有する米大手クレジットカード会社も同様の動きを見せている。仮想通貨決済の覇権を争う競争は激化していくと考えられるが、今後も米企業の動向に注目していきたい。


Date

作成日

2021.08.06

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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