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FTX、NFTマーケットプレイス立ち上げでDolphin Entertainmentと提携

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update 2022.04.20 12:28
FTX、NFTマーケットプレイス立ち上げでDolphin Entertainmentと提携

update 2022.04.20 12:28

両社の強みを活かしたソリューション構築を試みる

大手仮想通貨(暗号資産)デリバティブ取引所FTXの親会社であるWest Realm Shires Services Inc.が、NFT(Non-Fungible Token)マーケットプレイスの立ち上げに向け、米大手エンターテインメント企業のDolphin Entertainment【以下、Dolphinと称す】と提携したことが明らかになった。[1]

このパートナーシップを通じて両社は、スポーツや映画、テレビ、音楽、ゲーム、eスポーツ、料理、ライフスタイル、チャリティーなどの分野に跨るNFTマーケットプレイスを開発することを計画しているという。DolphinのCEOであるビル・オダウド氏は、既存のNFTプラットフォームが不恰好であると述べ、ウォレットと製品がシームレスに連動するユーザーエクスペリエンスや、仮想通貨およびクレジットカード決済、アプリでの製品購入、カスタマーサポートなどを提供することが差別化要素になり得ると主張している。

一方、FTX.USの代表であるブレット・ハリソン氏は、Dolphinとの協業に関して次のようにコメントした。

ポップカルチャー全体にリーチする能力と規模を有するDolphinは、我が社にとって非常に印象的です。DolphinはコンテンツやIP(知的財産)にアクセスできるだけでなく、エンターテインメントの広報とインフルエンサーマーケティングのリーダーとしての役割を担っています。我が社がDolphinと協力してマーケットプレイスを構築できることを喜ばしく思います。

Brett Harrison, President of FTX.US - Variety - より引用

Dolphinは子会社として42WestやShore Fire Media、The Door、BHI、Be Social、Viewpoint CreativeなどのPRおよびマーケティング企業を抱えている。先日、FTXは9億ドルの資金調達に成功するなど、事業拡大に向けて動き出しているが、DolphinとのNFTマーケットプレイス立ち上げがどのような成果につながるのか、今後も両社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.08.04

ニュースコメント

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一般企業によるNFT市場参入が加速


近年、NFT市場は拡大しており、その総売上高は2021年第2四半期だけで12億4,000万ドル、2021年上半期全体で24億7,000万ドルに達しているという。中には6,930万ドルのNFTアートワークを販売したBeepleや、最初のツイートを290万ドルで競売にかけたジャック・ドーシー氏など、高額な価格設定でNFT販売を行う者も出てきている。このような状況下で、米国を拠点とする大手マーケットプレイスのイーベイがNFTの取り扱いを予定している他、日本でヤフージャパンがNFT分野でLINEと提携しており、一般企業を含むプラットフォーマーによる市場参入が加速しているようだ。NFT市場の覇権を争う競争は更に激化していくと考えられるが、FTXやバイナンス、コインベースを始めとする主要な仮想通貨関連企業はプレゼンスを発揮することができるのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。


Date

作成日

2021.08.04

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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