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イーベイ、NFTの取り扱いを開始

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update 2022.04.20 12:27
イーベイ、NFTの取り扱いを開始

update 2022.04.20 12:27

将来的に広範なカテゴリーでNFTの売買を可能とする方針

米国を拠点とする大手マーケットプレイスのeBay Inc.【以下、イーベイと称す】は5月11日、プラットフォーム上でトレーディングカードや画像、ビデオクリップなどのNFT(Non-Fungible Token)の販売を許可することを発表した。[1]

イーベイによると、既存のマーケットプレイスによるNFTの売買は、同社が初になるという。イーベイでは当面、社内の基準を満たす販売者のみにNFTの出品を認め、将来的にデジタルコレクティブルに関連したプログラムやポリシー、ツールを拡充し、より広範なカテゴリーでNFTの売買を可能としていく方針だ。イーベイの北米市場担当SVP兼ゼネラルマネージャーを務めるJordan Sweetnam氏は、今後数ヶ月間で、ブロックチェーンを基盤とする新たなデジタルコレクティブルをプラットフォーム上に追加すると言及している。

2021年に入って爆発的な人気を集めているNFTは、ブロックチェーン上に存在するデジタル資産だ。音楽業界に多大な影響を与え続けているミュージシャンであるKurt Cobainの生前最後の姿を捉えた写真や、米NBA(National Basketball Association)の歴史的な瞬間を収めた映像など、NFTの種類は多岐にわたる。NFTは誰でも無料で閲覧できるが、買い手にとっては正式な所有者としてのステータスを獲得し、一種のデジタルライツを取得できるところが魅力となっているようだ。

NFTに熱狂する消費者は、Christie's(クリスティーズ)やSotheby's(サザビーズ)などのオークションハウスで、オンライン上に唯一存在するアート作品などのデジタルコレクティブルに多額の資金を投じている。例えば、デジタルアーティストであるBeepleのデジタルアートが、オークションで6,900万ドルの値をつけ、アート業界に大きな波紋を巻き起こした。尚、NFTは一般的にイーサリアム(Ethereum)もしくはドルで購入され、取引はブロックチェーン上に記録されることになる。

イーベイは今月3日に仮想通貨(暗号資産)決済やNFT対応を検討中であることを明らかにしていたが、早くもNFT関連サービスの提供を開始した形だ。市場でこれらの分野に対する需要が急速に高まる中、同社が更なる業容拡大に向けて画期的なソリューションを提供することに期待したい。

release date 2021.05.13

ニュースコメント

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多様な業界を巻き込むNFT


昨今、アートやスポーツ、音楽、ゲーム、漫画などの多岐にわたる業界で、NFTの利活用が進んでいる。例えば、デジタルマーケティングを推進しているスポーツ業界では、FCバルセロナやユベントスFCがデジタルプレイヤーズカードをリリースしている。また、日本国内ではゲーム向けNFTのエンジンコインが上場し、高い注目を集めている状況だ。NFT市場が急成長を遂げる中、先日、世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスが独自NFTプラットフォームを6月に立ち上げることを発表した。同社はアーティストやクリエーター、仮想通貨愛好家など、多様な属性を持つユーザーを集め、安価な手数料で利用できるマーケットプレイスの提供を目指しているという。一方、NFTは価値が保証されているわけではなく、多くの参加者がペンネームを利用していることから、詐欺のリスクが付きまとう。多様な業界でNFTの利活用が急速に進む中、健全な市場の形成に向けた当局による規制を含め、市場が如何なる発展を見せるか、その動向を見守りたい。


Date

作成日

2021.05.13

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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