Select Language

イーベイ、NFTの取り扱いを開始

イーベイ、NFTの取り扱いを開始

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
イーベイ、NFTの取り扱いを開始

update 2022.04.20 12:27

将来的に広範なカテゴリーでNFTの売買を可能とする方針

米国を拠点とする大手マーケットプレイスのeBay Inc.【以下、イーベイと称す】は5月11日、プラットフォーム上でトレーディングカードや画像、ビデオクリップなどのNFT(Non-Fungible Token)の販売を許可することを発表した。[1]

イーベイによると、既存のマーケットプレイスによるNFTの売買は、同社が初になるという。イーベイでは当面、社内の基準を満たす販売者のみにNFTの出品を認め、将来的にデジタルコレクティブルに関連したプログラムやポリシー、ツールを拡充し、より広範なカテゴリーでNFTの売買を可能としていく方針だ。イーベイの北米市場担当SVP兼ゼネラルマネージャーを務めるJordan Sweetnam氏は、今後数ヶ月間で、ブロックチェーンを基盤とする新たなデジタルコレクティブルをプラットフォーム上に追加すると言及している。

2021年に入って爆発的な人気を集めているNFTは、ブロックチェーン上に存在するデジタル資産だ。音楽業界に多大な影響を与え続けているミュージシャンであるKurt Cobainの生前最後の姿を捉えた写真や、米NBA(National Basketball Association)の歴史的な瞬間を収めた映像など、NFTの種類は多岐にわたる。NFTは誰でも無料で閲覧できるが、買い手にとっては正式な所有者としてのステータスを獲得し、一種のデジタルライツを取得できるところが魅力となっているようだ。

NFTに熱狂する消費者は、Christie's(クリスティーズ)やSotheby's(サザビーズ)などのオークションハウスで、オンライン上に唯一存在するアート作品などのデジタルコレクティブルに多額の資金を投じている。例えば、デジタルアーティストであるBeepleのデジタルアートが、オークションで6,900万ドルの値をつけ、アート業界に大きな波紋を巻き起こした。尚、NFTは一般的にイーサリアム(Ethereum)もしくはドルで購入され、取引はブロックチェーン上に記録されることになる。

イーベイは今月3日に仮想通貨(暗号資産)決済やNFT対応を検討中であることを明らかにしていたが、早くもNFT関連サービスの提供を開始した形だ。市場でこれらの分野に対する需要が急速に高まる中、同社が更なる業容拡大に向けて画期的なソリューションを提供することに期待したい。

release date 2021.05.13

ニュースコメント

comment

多様な業界を巻き込むNFT


昨今、アートやスポーツ、音楽、ゲーム、漫画などの多岐にわたる業界で、NFTの利活用が進んでいる。例えば、デジタルマーケティングを推進しているスポーツ業界では、FCバルセロナやユベントスFCがデジタルプレイヤーズカードをリリースしている。また、日本国内ではゲーム向けNFTのエンジンコインが上場し、高い注目を集めている状況だ。NFT市場が急成長を遂げる中、先日、世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスが独自NFTプラットフォームを6月に立ち上げることを発表した。同社はアーティストやクリエーター、仮想通貨愛好家など、多様な属性を持つユーザーを集め、安価な手数料で利用できるマーケットプレイスの提供を目指しているという。一方、NFTは価値が保証されているわけではなく、多くの参加者がペンネームを利用していることから、詐欺のリスクが付きまとう。多様な業界でNFTの利活用が急速に進む中、健全な市場の形成に向けた当局による規制を含め、市場が如何なる発展を見せるか、その動向を見守りたい。


Date

作成日

2021.05.13

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

またコピトレ詐欺か?WeekendFXにAmazingTick型の詐欺疑惑

WeekendFXのコピートレードに参加したユーザーが、「出金できなくなった」と次々に声を上げ始めています。AmazingTickの詐欺事例との類似点も多く、同じ手口のコピトレ詐欺なのではないかという疑惑が持ち上がっています。
update2025.06.23 19:00

Exnessの海外入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExnessで海外送金による銀行口座の凍結が発生している事例を取り上げていきます。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

【速報】イラン・イスラエル停戦報道でビットコイン反発、一時10万6,000ドル突破

2025年6月23日、トランプ大統領がイラン・イスラエル間の停戦を自身のSNSで発表しました。これにより中東での地政学リスクが後退し、ビットコイン(BTC)の価格は一時10万6,000ドルまで急反発しました。
update2025.06.24 19:00

Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは

海外FX業者のExnessでは、国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

初めてのバックテストでも安心!MT5ストラテジーテスターの使い方ガイド

MT5のストラテジーテスターでは、バックテストによりEAのパフォーマンスを確認できます。バックテストの開始手順や注意点を解説します。
update2025.06.17 19:00

MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集

バックテストをした際にEAを選択できない、途中でテストが止まる、結果が安定しないなどの症状が発生することがあります。本記事では、バックテストをした際に発生する症状別に対処方法を解説します。
update2025.05.13 19:00

高値更新のBTCでVantageが500倍レバレッジを解禁!業界最高水準の取引環境を提示

海外FX業者のVantage Tradingが、BTCUSDとETHUSDのレバレッジを500倍に引き上げることを発表しました。主要な海外FX業者のレバレッジ・スプレッドを比較し、Vantage Tradingがどのようなトレーダーに向いているのかを説明します。
update2025.06.20 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル