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FRBパウエル議長、より厳格なステーブルコイン規制が必要と発言

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update 2022.04.20 12:28
FRBパウエル議長、より厳格なステーブルコイン規制が必要と発言

update 2022.04.20 12:28

銀行預金やマネーマーケットファンドに似た性質を持つと説明

今月14日、米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)【以下、FRBと称す】のジェローム・パウエル議長は、下院金融サービス委員会(House Financial Services Committee)で開かれた公聴会で、より厳格なステーブルコイン規制が必要だと発言した。[1]

今回、アンソニー・ゴンザレス議員は世界最大のステーブルコインであるテザー(Tether)が米ドルに加え、コマーシャルペーパー(企業による短期資金調達のための約束手形)などを担保にしている事実に触れ、パウエル議長に同仮想通貨(暗号資産)に関する懸念について質問した。これに対してパウエル議長は、金融危機の際にコマーシャルペーパー市場の流動性が消滅した経緯があることを指摘し、人々が現金化を急ぐ局面ではテザーが機能しなくなる可能性があると言及している。また、パウエル議長はステーブルコインが銀行預金やマネーマーケットファンドのような性質を持つと説明し、金融機関と同等に厳格な規制が必要だと回答した。

その他、パウエル議長はデジタルドルを導入した場合、これら民間の仮想通貨やステーブルコインの必要性が弱まるとの考えを示しているようだ。FRBは今年9月にディスカッションペーパーを発行することを予定しており、その中で中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)【以下、CBDCと称す】に関する検討を進める見通しだという。今年6月に、FRBのランダル・クオールズ副議長がCBDC導入にはいくつかのハードルをクリアする必要があると述べるなど、当局はデジタルドル発行に関しては慎重な姿勢を示している。

米国では大手仮想通貨取引所のコインベースがUSDコインの高金利預金サービスを開始するなど、ステーブルコインの利用が加速しているが、FRBはどのような動きに出るのか、今後も当局の動向を見守っていきたい。

release date 2021.07.16

出典元:

  1. CNBC Television(YouTube)

    https://www.youtube.com/watch?v=BYcRvKHFBD0

ニュースコメント

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米国で拡大するステーブルコイン市場


近年、仮想通貨市場ではステーブルコインの時価総額が拡大しており、その規模は上位3つのテザー、USDコイン(USD Coin)、バイナンスUSD(Binance USD)だけで約1,000億ドルに達している。特にUSDコインの発行元企業であるCircleはNYSEへの上場を予定するなど、更なる利用拡大を目指して同仮想通貨を中核に添えた事業を大々的に展開するための準備を進めているという。その他、Facebook(フェイスブック)がディエム(Diem)の発行に踏み切ったのに加え、ペイパルが独自ステーブルコインの発行を検討するなど、米大手企業が仮想通貨市場に参入する動きを見せているようだ。このような状況下で、準備金の管理や監査などのルールがないまま、ステーブルコインが普及していることに対する懸念が高まっている。一部有識者は消費者が危険に晒される可能性があると警笛を鳴らしているだけに、一刻も早いソリューションの構築が望まれると言えるだろう。


Date

作成日

2021.07.16

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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