Select Language

ペイパル、独自ステーブルコインの発行を検討

ペイパル、独自ステーブルコインの発行を検討

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
ペイパル、独自ステーブルコインの発行を検討

update 2022.04.20 12:27

Ava Labsを含むサードパーティ企業と議論を進める

大手オンライン決済サービスのPaypal Holdings Inc.【以下、ペイパルと称す】が、独自ステーブルコインの発行を検討していることが明らかになった。

仮想通貨及びブロックチェーン関連のニュースソースであるThe Blockの報道によると、ペイパルはプロトコル開発者と話を進めており、サードパーティ企業と提携することも視野に入れてステーブルコイン発行を検討しているという。[1]詳細は明らかではないものの、ペイパルはAvalancheブロックチェーンを開発するAva Labsを始めとする企業と関係を深めているようだ。これに関してペイパルは、仮想通貨(暗号資産)とデジタル金融サービスインフラの可能性を引き続き追及し、デジタルコマースの発展にどのように貢献できるかを模索すると言及している。また、ペイパルは次世代の金融システムを構築するために世界中の規制当局やパートナー企業と協力しており、テクノロジー関連の議論を頻繁に行なっていると述べた。

昨年末、ペイパルは仮想通貨関連サービスを本格始動して以降、ステーブルコインを発行する可能性があると予想されていた。英仮想通貨投資会社のCoinsharesでCSO(Chief Strategy Officer)を務めるMeltem Demirors氏は、既にペイパルが仮想通貨関連サービスをエコシステムに統合していると指摘し、それがステーブルコイン発行の道筋になり得ると説明している。

これまで、ペイパルのCEOであるDan Schulman氏は仮想通貨に対して慎重な姿勢を示していたが、最近では金融包摂の観点から中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)を評価しているようだ。Schulman氏はペイパルを通じてスマートコントラクトや仮想通貨決済などの価値を提供したいと語っているだけに、今後も仮想通貨市場における同社の取り組みに注目していきたい。

release date 2021.05.05

ニュースコメント

comment

ディエム発行に迫るFacebook


これまで、各国政府は世界的なグローバル企業による独自ステーブルコインの発行を阻止してきたが、遂に米大手SNSのFacebook(フェイスブック)がディエム(旧リブラ)のローンチ目前に迫っているようだ。このディエムは昨年Diem Associationに加盟したShopifyに加え、SpotifyやLyft、Uberなどのメンバー企業のサービスで今年中に利用可能となる見通しだという。当初、Facebookの独自ステーブルコインは複数の異なる法定通貨に価値を裏付けられる予定だったものの、名称をリブラからディエムに変更してイメージを刷新したことを機に、米ドルに連動するステーブルコインとしてローンチに向かっている。Facebookの動きに対してペイパルやVISA(ビザ)、mastercard(マスターカード)などの競合他社はどのような反応を示すのか、今後も仮想通貨市場での展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2021.05.05

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判

オオカミコイン(OKM)は、オオカミカードを発行するオオカミプロジェクトの仮想通貨です。海外取引所のMEXCに上場していますが、SNS上では怪しいという声も見られます。本記事では、オオカミコインの特徴、SNSでの評判、怪しいポイントなどを紹介します。
update2025.04.11 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4/MT5のローソク足の色は4つのポイントでカッコよくできる!

MT4/MT5は、自分だけのオリジナルデザインにチャートをカスタマイズできます。配色や表示設定を少し変えるだけで、補色やコントラストを意識することで、より視覚的に分かりやすいチャートにすることも可能です。この記事では、誰でも簡単にできるチャートのカスタマイズ方法を4つのポイントに分けてご紹介します。
update2025.02.12 19:30

MT4/MT5の自動売買をスマホだけでやるって本気?!EA設定はPCに任せよう

「MT4/MT5の自動売買をスマホで完結させたい」と考える方もいるでしょう。スマホだけで自動売買の設定やEAを稼働させることは可能ですが、操作性の低さから現実的ではありません。本記事ではMT4/MT5の自動売買におけるスマホの活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:00

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

GEMFOREX問題が大手メディアに掲載、世論を動かせるか注目

複数の大手メディアがGEMFOREX問題を取り上げたことが話題になっています。GEMFOREX騒動の経緯や2億円が未出金のままになっている元ユーザーの体験談などが掲載され、ネット上ではこの件を拡散して、世論を動かして事件化しようとする動きも見られます。
update2025.04.17 19:30
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル