Select Language

CME、マイクロビットコイン先物をローンチ

CME、マイクロビットコイン先物をローンチ

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
CME、マイクロビットコイン先物をローンチ

update 2022.04.20 12:27

取引サイズはビットコインの10分の1

世界最大のデリバティブ取引所を運営するCME Group Inc.【以下、CMEと称す】は5月3日、既存のビットコイン(Bitcoin)デリバティブ商品よりも取引サイズが小さいマイクロビットコイン先物をローンチしたことを発表した。[1]

2021年3月末、CMEはマイクロビットコイン先物の仕様を発表していた。同商品は既存のビットコイン先物と同様に、CME CF Bitcoin Reference Rateと呼ばれるインデックスを原資産とし、現金決済を採用するという。仮想通貨(暗号資産)デリバティブ取引需要が高まる中、同社はマイクロビットコイン先物の取引サイズをビットコインの10分の1とすることで、更なる顧客基盤の拡大を図る方針だ。CMEの株式インデックス・オルタナティブ投資商品部門グローバルヘッドを務めるTim McCourt氏は、マイクロビットコイン先物をローンチすることで、広範な市場参加者を対象に、ビットコインへのエクスポージャーの微調整や投資戦略の強化に繋がる、コスト効率の良い商品を提供できるようになったと言及している。

ビットコイン価格が史上初めて2万ドルに達した2017年12月、CMEは同社初となるビットコインデリバティブ商品をリリースしている。また、同社は米国で高まる仮想通貨デリバティブ取引需要の取り込みを図るべく、ビットコインオプションやイーサリアム(Ethereum)先物といった商品を投入している。これらの取り組みが奏功する形で、CMEは約25億ドルの未決済建玉を誇る世界第三位のビットコインデリバティブ取引所に成長している状況だ。Genesis Global Trading【以下、Genesisと称す】のデリバティブ部門ヘッドを務めるJoshua Lim氏は、マイクロビットコイン先物はビットコイン先物へのエクスポージャーを高めたい市場ニーズに合致しており、Genesisのようなオプション関連のリクイディティプロバイダー(流動性供給業者)にとっては、より細かくデルタヘッジを行えるようになると言及している。

CMEは顧客需要が高まっているビットコイン関連商品を拡充することで、更なる取引の活性化が期待できそうだ。

release date 2021.05.06

ニュースコメント

comment

少額取引への対応を進める金融サービスプロバイダー


新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックをきっかけとして、投資の世界に興味を持ち、実際に投資を始める投資初心者が急増している。このような環境下において、金融サービスプロバイダー各社がこれら投資家の囲い込みを図るべく、リスクを限定した少額取引への対応を進めている。例えば、2020年8月にCMEはマイクロEミニ先物オプションをリリースした。これにより、投資家は新型コロナウイルスが猛威を振るった同年3月以降も良好な値動きとなっている、S&Pとナスダック(Nasdaq)に関連した商品に少額投資できる。また、FXCMはミニVIX指数先物のインデックスCFDをリリースした。更に、個人投資家が株高を演出するロビンフッド(Robinhood)現象が生じている中、多くのブローカーが端株取引サービスを提供している。ロビンフッドの端株取引は、1ドル未満の株式売買が可能であり、多額の資金を必要とする従来の株式投資と比較して、取引のハードルは大きく下がっている状況だ。金融サービスプロバイダー各社が、新たな投資家層を呼び込むべく、ニーズにマッチした画期的なソリューションを提供することに期待したい。


Date

作成日

2021.05.06

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル