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コインベース、高利回りな預金サービスを提供へ

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update 2022.04.20 12:28
コインベース、高利回りな預金サービスを提供へ

update 2022.04.20 12:28

USDコインに年利4%の利息を付与

6月29日、米大手仮想通貨(暗号資産)取引所のCoinbase, Inc.【以下、コインベースと称す】が、米ドルに連動するステーブルコインであるUSDコイン(USD Coin)に年利4%の利息を付与する預金サービスを開始すると発表した。[1]

発表によると、コインベースはニューヨーク州とハワイ州を除く米国居住者を対象にこの預金サービスを提供する見通しであり、既に事前登録の受付を開始しているという。これに関してコインベースは、USDコインに付与する利息4%が普通預金口座における全国平均の50倍以上だと強調し、同取引所が銀行よりも遥かに良い条件を提示していることをアピールした。また、コインベースは連邦預金保険公社(FDIC)や証券投資者保護公社(SIPC)の保護下にないことに留意しつつも、この預金サービスが同取引所に保証された安全かつ高利回りな投資になると言及している。

今回、コインベースはドイツ連邦金融監督局(Die Bundesanstalt für Finanzdien Stleistungsaufsicht)【以下、BaFinと称す】から仮想通貨カストディサービスを提供するための認可を受けたことも発表した。[2]ドイツでは昨年3月にBaFinが仮想通貨を金融商品とみなすとの見解を示したことから、カストディ事業に関する新しいライセンス制度が導入されているが、当局の認可を得たのはコインベースが初のケースになったという。コインベースは近日中にサービスをローカライズしてドイツ市場に本格参入する方針だと明かしている。

コインベースのCEOであるブライアン・アームストロング氏は、法律で許される全ての仮想通貨を同取引所に上場させることが目標だと述べた上で、将来的に各銘柄の評価やレビューを提供する可能性があると言及している。[3]今年に入ってからコインベースはドージコイン(Dogecoin)やシバイヌコイン(Shiba Inu Coin)に加え、GTC・MLN・AMPをCoinbase Proに上場してオファリングを拡大しているが、これらの取り組みがどのような成果につながるのか、今後も同取引所の動向を見守っていきたい。

release date 2021.07.01

ニュースコメント

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高い信頼性を背景に普及するUSDコイン


USDコインは開発企業のCircleとコインベースが設立したコンソーシアムであるCentreによって発行・管理されるステーブルコインであり、米ドルと1対1の割合でその価値が裏付けられている。現在、USDコインは85カ国以上で利用され、時価総額は250億ドルに達してテザー(Tether)に次ぐ規模にまで拡大しているという。USDコインはNYDFSによる仮想通貨のグリーンリストにも含まれているため、テザーと比較して信頼性が高く、米国内で広く利用され始めている。例えば、最近では大手クレジットカード会社のVISAがUSDコインを用いた仮想通貨決済を導入すると発表しているようだ。USDコインは仮想通貨業界だけでなく、既存の金融業界の企業からも高い評価を受けているが、社会にイノベーションをもたらす存在となるのか、今後も関連プロジェクトの動きに注目していきたい。


Date

作成日

2021.07.01

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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