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Financial Commission、2021年5月の月次報告書を公表

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update 2022.04.20 12:27
Financial Commission、2021年5月の月次報告書を公表

update 2022.04.20 12:27

新規苦情件数など各種項目が軒並み増加

FXやCFD、仮想通貨(暗号資産)ブローカーと投資家との紛争解決に特化した第三者機関であるFinancial Commission【以下、FinaComと称す】は6月9日、2021年5月の月次報告書を公表した。[1]

同報告書によると、2021年5月に新規でFinaComに持ち込まれた苦情件数は、前月比46%増の172件となった他、トレーダーが求める補償金額は、前月比123%増の1,406,830ドルとなった。また、実際に紛争が解決した件数は、前月比15%増の150件となり、トレーダーの元へ返還された金額は前月比4倍の21,138ドルであった他、取引関連の苦情件数は前月比75%増となったという。その他、仲裁申し立て平均金額は前月比4%増の8,179ドル、紛争解決に要した平均日数は前月比29%増の7.2日となった。

グローバル投資家の間で仮想通貨やデリバティブ商品への強い関心が続く中、5月の月次報告書結果を踏まえると、外部紛争解決(External Dispute Resolution)【以下、EDRと称す】機関であるFinaComのサービスに対して根強い需要があるようだ。また、仲裁申し立て平均金額やトレーダーの元への返金額などの各種項目が軒並み増加したことに鑑みると、より多くのトレーダーが取引サイズ面において大きなリスクを抱えているという。更に、全ての新規苦情件数の内、32%ほどが1,000ドルから10,000ドル超の高額な苦情金額であり、FinaComとしては継続して高額事案に注力することを重要視している。

2013年に設立されたFinaComは、グローバル展開する海外FXブローカーやブロックチェーン関連企業などが加盟するEDR機関だ。5月の月次報告書では各種項目が軒並み増加する中、同機関がより安全な取引環境の構築に向けて如何なるソリューションを講じるか注目したい。

release date 2021.06.17

ニュースコメント

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安全性の高い海外FXブローカーを選別する際のポイントを紹介


訴訟1件当たり最大20,000ユーロの補償サービスや、EDRスキームへのアクセスなどを提供するFinaComへの加入は、安全性や信頼性の高い海外FXブローカーを選別する際の一つの目安になっている。最近では、Titan FXがFinaComの認証を取得し、高い執行の質を維持している。この他にも、安全性の高い海外FXブローカーを見極めるポイントとして、金融ライセンスの有無を確認することが重要だ。例えば、BVI FSCライセンスを追加したeasyMarketsでは、グループでキプロス証券取引委員会(CySEC)やオーストラリア証券投資委員会(ASIC)、セーシェルの金融サービス局(FSA)のライセンスを保有し、各市場の規制を遵守することにより企業としての信頼性を担保している。また、信託保全を適用している場合、万が一会社が破綻した場合でも顧客資産は全額補償されるため、同制度を採用している海外FXブローカーも安全性が高いと言える。有力海外FXブローカーの中では、最大レバレッジ3,000倍を提供するFBS(エフビーエス)が信託保全を適用している。更に、日本人スタッフによる充実したサポート体制が整備されていることは、日本人トレーダーが海外FXブローカーの安全性を評価する上での大きなポイントとして挙げられる。このポイントに関しては、XMTrading(エックス エム)やTitan FX(タイタン FX)に加え、今月新たにヘルプセンターを導入したMILTON MARKETSなどが、日本語対応の顧客サポートに定評がある。海外FXブローカー各社が、より安心・安全な取引サービスを提供するための取り組みを強化することに今後も期待したい。


Date

作成日

2021.06.17

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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