Select Language

Anzo Capital、日本市場から完全撤退

Anzo Capital、日本市場から完全撤退

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
Anzo Capital、日本市場から完全撤退

update 2022.04.20 12:27

2021年6月21日までの全ポジション決済を呼びかける

海外FX・CFDブローカーのAnzo Capitalは5月27日、日本市場から完全撤退することを発表した。[1]

これにより、Anzo Capitalは全ての入金手続きを停止するという。顧客は2021年5月31日のサーバー終了時まで取引を行うことができるが、6月21日までに全てのポジションを決済する必要があるとのことだ。6月21日のサーバー停止後、同社は全てのMetaTrader4(MT4)口座を無効にするという。出金依頼とクライアントポータルは6月30日まで有効であり、その後全てのクライアントポータルアカウントが無効化される予定だ。

Anzo Capitalを含む、オーストラリア証券投資委員会(Australian Securities and Investments Commission)【以下、ASICと称す】のライセンスを持つブローカーの日本撤退が相次いでおり、オーストラリア最大のリテールFXブローカーであるPepperstoneやVantage FXなども、日本市場からの撤退を余儀なくされている。これには、日本の金融庁(Japan Financial Services Agency, JFSA)による規制強化が影響している模様だ。尚、オーストラリアでは5月3日よりASICがバイナリーオプションの禁止に踏み切り、CFD規制策の適用も開始するなど、個人投資家向けの規制策が強化されている。各国における規制環境の変化により、これらのブローカーは戦略の再構築を図っている状況だ。例えば、Vantage FXは英国市場向けに特化した新たなモバイルアプリをリリースした他、Pepperstoneはドイツ法人を開設して欧州市場の開拓を進めている。

ASICライセンスを保有するブローカーの日本撤退が続く中、日本のFX市場の活性化に向け、他の海外FXブローカーが今後如何なるソリューションを打ち出すか、その動向を見守りたい。

release date 2021.05.31

ニュースコメント

comment

金融ライセンスを確認して信頼性の高い海外FXブローカーを選別


日本でサービス提供する信頼性の高い海外FXブローカーを選別する際、各社が保有する金融ライセンスを確認することが一つの目安として挙げられる。例えば、日本人ユーザーから圧倒的な支持を得ているXMTrading(エックス エム)や、仮想通貨の最大レバレッジを200倍に引き上げたExnessなどは、オフショアライセンスとしては比較的厳しい規制を敷くセーシェルの金融庁(FSA)のライセンスを保有している。グローバル展開する両社は、欧州市場が規制強化の流れとなる中でも、継続的に日本市場にサービスを提供すべく、セーシェルのライセンスを取得する決断を下した模様だ。尚、XMExnessは、より厳格な規制を敷く英国金融行動監視機構【以下、FCAと称す】などのライセンスをグループで保有し、高い信頼性を担保している。また、7度目となるベストFXプロバイダー賞を受賞したFxProは、FCAに次いで有名なキプロス証券取引委員会(CySEC)のライセンスを取得している。更に、ゼロカットシステムを採用していない日本国内FXブローカーでは、追証が発生するリスクがあるが、ゼロカットシステムを適用するこれらの海外FXブローカーはその心配がないこともメリットとなる。世界最大規模のFXハブを形成する日本市場において、海外FXブローカー各社が継続的に魅力的なソリューションを提供することに今後も期待したい。


Date

作成日

2021.05.31

Update

最終更新

2022.04.20

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

【独自取材】海外FXで急拡大中のPeskaとは?入金・出金の安全性や運営実態を直撃

当サイトではPeskaの運営に直接取材を行い、安全性やセキュリティなど、トレーダーが気になるポイントを一つひとつ確認しました。この記事では取材から見えてきたPeskaの実像をお伝えします。
update2025.09.17 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

【FXON × Myforex】無限キャッシュバックキャンペーン

MyforexではFXONとのタイアップ企画として、取引量に応じて上限なしのキャッシュバックを受け取れるキャンペーンを2週間限定で実施します。
update2025.09.10 19:00

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か? FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
キャンペーン
今すぐ参加する

次回から表示しない