作成日
:2021.03.01
2021.08.31 15:31
楽天ペイメント株式会社(本社:東京都港区港南二丁目16番5号 NBF品川タワー
)【以下、楽天ペイメントと称す】および楽天ウォレット株式会社(本社:東京都港区南青山二丁目6番21号 楽天クリムゾンハウス青山 )【以下、楽天ウォレットと称す】は、仮想通貨を電子マネーの楽天キャッシュにチャージし、全国の楽天ペイや楽天ポイントカード加盟店などで利用可能とするサービスを開始した。これまで楽天ウォレットのユーザーは、出金するために仮想通貨を現金化する必要があったが、今回からアプリを介して仮想通貨から直接楽天キャッシュの口座にチャージすることが可能となった。楽天キャッシュは楽天市場に加え、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどでの支払いにも対応しており、ユーザーが楽天ポイントを貯めながら仮想通貨を利用することを実現したという。
このサービスは楽天ウォレットで取り扱われるビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)を対象とし、ユーザーは最低1,000円から最大10万円(1ヶ月累計)を手数料無料でチャージすることができる。現在、楽天ペイから楽天ウォレットのアプリにアクセスするための機能が開発されており、今春までに楽天キャッシュへのシームレスなチャージが可能になる見通しだ。
2月24日から1ヶ月間、楽天グループはユーザーに最大1,000ポイントをプレゼントするキャンペーンを実施している。発表の中で両社は楽天グループのシナジーを活かし、利便性の高いサービスを展開するとコメントしているが、どのような動きに出るのか、今後も同グループの取り組みに注目していきたい。
release date 2021.03.01
楽天グループは2018年8月末に仮想通貨取引所みんなのビットコインを買収し、仮想通貨市場への本格的な参入を果たしている。それ以降、みんなのビットコインのサービスを楽天ウォレットに移行したことをきっかけに、楽天グループは楽天経済圏の中で仮想通貨を積極的に活用し始めているようだ。最近では楽天ウォレットが同社のロイヤリティプログラムを通じて付与される楽天スーパーポイントと仮想通貨の交換サービスを開始しており、同グループ2,000万人を超えるユーザーベースを仮想通貨市場へ取り込む動きを見せているという。競合他社の中では、金融コングロマリットのSBIが仮想通貨関連企業と合弁会社設立を協議するなど、同様にエコシステムを拡大しながらシナジー創出に努めている。日本でも仮想通貨関連サービスが拡大しつつあるが、これら企業はどのような成果を上げるのか、今後も国内市場での展開を見守っていきたい。
作成日
:2021.03.01
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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