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SBI、Sygnumに出資

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update 2022.04.12 16:45
SBI、Sygnumに出資

update 2022.04.12 16:45

仮想通貨関連サービスの強化を推進

大手金融企業のSBIホールディングス株式会社(本社:東京都港区六本木一丁目6番1号[1])【以下、SBIと称す】は、子会社のSBIデジタルアセットホールディングス株式会社【以下、SBIデジタルアセットと称す】を通じ、スイスの仮想通貨銀行であるSygnum Bank AG(本社:Uetlibergstrasse 134 A 8045 Zurich Switzerland[2])【以下、Sygnumと称す】に出資することを発表した。[3]

スイスとシンガポールに拠点を持つSygnumは2月16日、SBIデジタルアセットがリードインベスターを務める資金調達ラウンドを通じて約3,000万ドルを調達し、欧州とアジア市場において顧客基盤の拡大と新市場の開拓を推進する方針を示した。Sygnumは今回の出資受け入れにより、2021年1月時点で5億ドル以上ある管理資産残高(Assets Under Administration, AUA)の更なる増加を見込んでいるという。

2月16日、Sygnumは自社株のトークン化に成功したことを発表しており、スイス及びシンガポールでの株式上場を目指している。更に、同社はSBIデジタルアセットからの出資を受け入れ、カストディサービスの強化やトークンプラットフォームとセカンダリー市場向けの取引施設の実用化、APIを活用したオープンバンキングプラットフォームの強化を図るという。

出資の受け入れに際し、Sygnumシンガポールの共同創業者兼CEOを務めるGerald Goh氏は以下のようにコメントしている。

2021年は良好な滑り出しとなる中、我々は株主と協働して革新的なソリューションや新製品を開発し、規制を遵守した手法で、安全性と利便性の高い仮想通貨関連サービスを提供していくことを楽しみにしております。

Gerald Goh, the Co-Founder and CEO of Sygnum Singapore - Sygnumより引用

2020年10月、SBIとSygnumは、シンガポールで仮想通貨関連企業へ投資するファンドを共同設立することを発表していた。今回の出資を通じて、両社は連携を強化する形になるが、更なる顧客基盤の拡大に向けて如何なるソリューションを講じるか今後も注目したい。

release date 2021.02.19

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨事業を新たな収益の柱に据えるSBI

SBIは仮想通貨に関する豊富な知識・経験を有するSygnumとの関係性を強化することで、株式や債券といった伝統的資産関連の証券事業に加え、新たな収益の柱に据える仮想通貨事業の拡大を強力に推進する方針だ。既にSBI e-Sportsの株式を対象にSBIはSTOを実施しており、今回出資するSygnumと協働してSTO関連サービスの強化を図るという。直近では、SBIが仮想通貨関連企業と合弁会社設立に向けて協議を進めていることが明らかになった。同社のCEOを務める北尾吉孝氏は、仮想通貨関連のトップ企業買収を視野に入れていると言及しており、TaoTaoやB2C2の買収に続く大型M&A(企業の合併・買収)の実現が期待されている状況だ。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックをきっかけに、新規投資家が急増する中、2020年12月末時点の証券口座数において、SBIは証券業界のガリバーである野村証券を大きく上回り、業界トップの座を獲得している。伝統的資産関連の証券事業でイノベーションを発揮するSBIが、新たな収益源と位置付ける仮想通貨事業においても旋風を巻き起こすことに期待したい。


Date

作成日

2021.02.19

Update

最終更新

2022.04.12

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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