Select Language

イーサリアム価格、史上最高値を更新して2,000ドルに迫る

イーサリアム価格、史上最高値を更新して2,000ドルに迫る

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
イーサリアム価格、史上最高値を更新して2,000ドルに迫る

update 2021.08.31 15:31

デリバティブ市場では永久先物契約の建玉が増加

今月18日、イーサリアム(ETH/USD)価格が急上昇して1,928ドルに到達し、前週に記録した史上最高値を更新した。[1]

このイーサリアム価格の上昇は、同仮想通貨の供給不足が主な要因になったと考えられている。実際に仮想通貨市場では、DEX(分散型取引所)やDeFi(分散型金融)関連サービスなどが台頭してきた影響から、仮想通貨取引所が保有するイーサリアム数が過去3カ月でマイナス10%となる2,077万ETHにまで減少しているという。これに伴い、コインベースなどの主要な取引所におけるイーサリアムの取引量自体も減少傾向にあるが、CryptoQuantのCEOであるKi-Young Ju氏はこの状況が続く限り同仮想通貨価格の上昇が継続すると予想している。

一方、デリバティブ市場では主要な取引所で平均資金調達率(Funding Rate)が高騰しており、イーサリアムを対象とした永久先物契約(Perpetual Futures Contracts)を保有するためのコストが増しているという。資金調達率は永久先物契約のロングポジションに8時間毎に課せられる手数料の水準を示し、投資家が強気な動きに出るとその値が高まるようになっている。資金調達率が高騰している事実に関してCrypto Finance AGの取引責任者であるPatrick Heusser氏は、デリバティブ市場でロングポジションが積み上がって過度なレバレッジが掛かっていることに不安を感じると語った。

このような状況下で、原資産のイーサリアム価格が期待に反して下落すれば、ロングポジションの精算を誘発すると同時に、ボラティリティの拡大を招く可能性があると言えるだろう。今年に入ってからイーサリアム価格は1,150ドルを上回るなど好調を維持しているだけに、今後も同仮想通貨の動向に注目していきたい。

release date 2021.02.22

出典元:

ニュースコメント

イーサリアム価格が長期的な上昇トレンドに突入する可能性

ビットコイン価格が5万ドルを突破したことを受け、仮想通貨市場全体が盛り上がりを見せている。アルトコインの中ではイーサリアムが人気を博しており、ETH2.0のステーキング契約が6億ドルを突破するなど、投資家が同仮想通貨の将来性を見込んで需要が増加しているという。このような状況を受け、Real Vision Group共同創業者兼CEOであるRaoul Pal氏はイーサリアムがメトカーフの法則(ネットワークの価値がシステムに接続するユーザー数の2乗に比例するという法則)に従い、指数関数的に成長する可能性があると言及している。また、Pal氏はイーサリアムの時価総額や価格が、高騰前のビットコインと同等の水準にあることから、同仮想通貨が長期的な上昇トレンドに突入する可能性があると語った。アナリストの中にはイーサリアム価格が1万ドルに到達すると予想している者も存在するだけに、今後も同仮想通貨の価格推移に注目していきたい。


Date

作成日

2021.02.22

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00

仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説

仮想通貨USUALは、ステーブルコインプロトコル「Usual」のガバナンストークンです。Usualは、BlackRockなどからRWA(現実資産)を集約してステーブルコインを発行し、その収益をコミュニティに再分配するプロトコルとして注目を集めています。
update2024.11.20 20:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル