作成日
:2021.02.19
2021.08.31 15:31
ビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)を開発するMicroStrategy(本社:1850 Towers Crescent Plaza Tysons Corner, VA 22182 USA
)は、ビットコイン(Bitcoin)を追加購入するために約9億ドル分の転換社債を発行することを計画していると発表した。今回、MicroStrategyはゼロクーポン債(利息が付かない代わりに額面金額から割り引いて売り出される債権)を発行し、ビットコインの追加購入に向けて資金調達を行うことを予定しているという。今月16日、ビットコイン価格が5万ドルを突破したことを受け、MicroStrategyはビットコインを6億ドル相当購入すると公表していたが、最終的にその額を9億ドルに引き上げることを決定したようだ。
昨年8月、インフレ対策としてMicroStrategyはビットコインに投資することを発表した。それ以来、MicroStrategyはビットコインへの投資を継続しており、1BTCあたり平均1万6,109ドル、合計11億5,000万ドルの資金を費やしているという。今月17日時点でその保有数は約7万2,000BTCに達し、評価額は約36億7,000万ドルにまで上昇している。
先日、MicroStrategyはビットコインを長期的に保有する方針を示した。MicroStrategyのCEOであるMichael Saylor氏は、ビットコインが魅力的な資産だと言及しているが、ビットコインへの投資をどこまで拡大するのか、今後も同社の動きを見守っていきたい。
release date 2021.02.19
電気自動車メーカーのテスラ(Tesla)が15億ドル相当のビットコインを購入したことを皮切りに、機関投資家による仮想通貨市場参入が勢いを増しているようだ。最近では、Twitterがビットコインに投資する可能性があると発表し、将来的にビットコインを従業員やベンダーへの支払いに利用することなども想定している事実が明らかになった。その他、これを好機と見たBNYメロンやBlackRock、mastercardを始めとする金融分野の企業が、ビットコイン需要の高まりに対応する形で機関投資家向けの仮想通貨関連サービス立ち上げを急ピッチで進めているという。これら企業の積極的な動きがビットコインの供給不足に拍車をかけ、結果的にビットコインの買い圧力を高めて価格を押し上げている。このバブルとも言える状況は長期的なトレンドとして継続するのか、今後も仮想通貨市場での展開に注目していきたい。
作成日
:2021.02.19
最終更新
:2021.08.31
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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