Select Language

カカオ傘下GroundX、非上場株式の所有権を記録するブロックチェーンシステムを構築

カカオ傘下GroundX、非上場株式の所有権を記録するブロックチェーンシステムを構築

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
カカオ傘下GroundX、非上場株式の所有権を記録するブロックチェーンシステムを構築

update 2021.08.31 15:31

QuotaBookやAngel Leagueと提携して非上場株式に投資する機会を提供

韓国の大手インターネット企業Kakao Corporation【以下、カカオと称す】のブロックチェーン関連事業を担うGroundX(本社:EG Building, 11, Teheran-ro 98-gil, Gangnam-gu, Seoul, Korea[1])は、パブリックブロックチェーンとNFT(Non-Fungible Token)を活用し、非上場株式の所有権を記録するためのシステムを構築したと発表した。[2]

発表によると、GroundXは同社が開発した独自ブロックチェーンのKlaytn(クレイトン)に株式の額面や株数、株主名などの情報を記録することを可能にしたという。これらの記録はNFTとして管理され、カカオが手がける人気メッセージングアプリのKakao Talk(カカオトーク)に組み込まれた仮想通貨ウォレットのKlipを介してデジタルカード化される仕組みだ。今回、GroundXは韓国の株式管理および取引プラットフォームであるQuotaBookやAngel Leagueなどと提携し、このシステムを用いて非上場株式に投資する機会をユーザーに提供することを実現した。

通常、スタートアップ企業などの非上場株式はOTC(店頭取引)サービスで売買されるが、Angel Leagueを始めとするプラットフォームを通じて取引することも可能となっている。これに関してGroundXの広報責任者であるInés Chun氏は、プラットフォーム間の互換性や取り扱い銘柄の問題に触れた上で、投資に関心のある人であれば誰でも非上場株式を購入することができると言及した。韓国ではブロックチェーンベースの非上場株式取引サービスが台頭してきており、複数のプラットフォームが規制のサンドボックス制度下での運用を経てローンチを予定しているという。

2019年、GroundXはプライベートなトークンオファリングを通じて9,000万ドルの資金調達に成功し、同年6月にKlaytnの立ち上げを実現した。GroundXはKlaytnを軸にエコシステムを拡大しているが、仮想通貨市場にどのような影響を与えるのか、今後も同社の取り組みを見守っていきたい。

release date 2021.02.18

出典元:

ニュースコメント

厳しい規制に直面する韓国の仮想通貨市場

韓国では外国人投資家による非上場株式への投資が合法化されているが、2018年の税制改正でこれら投資家を対象としたキャピタルゲイン税が免除されたことをきっかけに、海外ファンドなどの資金が国内に流入してきているという。この流れを受けて韓国のOTC市場は拡大しており、OTCサービスを提供するK-OTCの時価総額が昨年末時点で1兆ウォン(約11億ドル)を突破するなど、関連企業が恩恵を享受しているようだ。対照的に韓国の仮想通貨市場は新しい税制の導入や外国人投資家の排除、AML(マネーロンダリング防止)およびKYC(顧客確認)要件の厳格化を始めとする厳しい規制に直面し、取引量が減少する危機的な状況に陥っている。実際に世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスがBinance Koreaを閉鎖するなど、同国から撤退する企業も出てきているようだ。韓国の仮想通貨市場はどのように推移していくのか、今後もその動向に注目していきたい。


Date

作成日

2021.02.18

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル