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韓国でブロックチェーンベースの非上場株式取引サービスが台頭

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update 2021.08.31 15:32
韓国でブロックチェーンベースの非上場株式取引サービスが台頭

update 2021.08.31 15:32

KOSCOMに続いて競合2社が来年までのローンチを目指す

韓国では金融業界向けに規制のサンドボックス制度が導入されており、政府とKOSCOM (Korea Securities Computing Corporation)のパイロットプロジェクトであるBe My Unicornが公開されて以降、複数の企業がブロックチェーンを利用した非上場株式取引プラットフォームの開発を進めていることが明らかになった。[1]

地元メディアの報道によると、既にKOSCOMはBe My Unicornを通じてサービスを開始しており、これに続いて来年9月にDunamu、来年2月にPSXが同様の取引プラットフォームをローンチすることを計画しているという。両社は規制のサンドボックス制度の中で監督されることになるが、Dunamuはサムスン証券(Samsung Securities)、PSXは新韓金融投資(Shinhan Financial Investment)とパートナーシップを締結して事業立ち上げを目指すようだ。

このような非上場株式プラットフォームはベンチャー投資の安全性を保証する上で重要な役割を担っており、スタートアップ企業への投資促進に貢献する可能性があると考えられる。例えばKOSCOMはBe My Unicornを介してアクセラレーターや企業の従業員から直接株式を購入することを実現しているが、5月中にモバイル電子承認(Decentralized Identification, DID)のInitialを統合し、シンプルなログインと電子契約機能を実装してセキュリティおよびユーザビリティの向上を図る予定だ。また、Be My Unicornの利用は企業側にもメリットがあり、株主リストを管理する負担が軽減されるため、資金調達の効率が向上するという。

一方、PSXは新韓金融投資のサポートを受けて安定した取引システムの構築を試みているようだ。現在、PSXは試験運用としてエンジェル投資家やアクセラレーター、ストックオプション保有者から引き受けた株式を取り扱っており、Market CurlyやMusinsa、Vuno、Krafton(Bluehole)、Ridi Books、Yanolja、Blockoなどの株式を限定的に公開しているが、このような新しい形態の取引サービスは投資家に受け入れられるのか、今後も韓国市場での展開に注目していきたい。

release date 2020.05.13

出典元:

ニュースコメント

ブロックチェーンベースの取引プラットフォーム開発が加速

これまで金融業界では中央集権型の取引プラットフォームが主流だったが、現在ではセキュリティや運用コスト面での優位性を活かしたブロックチェーンベースのプラットフォーム開発が加速しているという。実際にフィンテック分野で目覚ましい発展を遂げたシンガポールでは、iSTOXがMASの承認を受け、トークン化された証券の発行、保管、取引サービスを開始している。その他にもGMEXとDPNがハイブリッド証券取引所を開設し、ブロックチェーンをシステムに組み込んでSTO(セキュリティトークンオファリング)の実施を画策するなど、証券やコモディティに加えて新しい資産クラスの取り扱いに対応しているようだ。韓国では国民銀行が仮想通貨カストディサービスの開始を検討しており、金融業界が仮想通貨市場に歩み寄っている様子がうかがえるだけに、今後もブロックチェーン技術の利用が拡大していくことが期待できると言えるだろう。


Date

作成日

2020.05.13

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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