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StoneX、Genesisと提携

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update 2022.04.12 16:54
StoneX、Genesisと提携

update 2022.04.12 16:54

ローコードプラットフォームを活用したミドルオフィス業務のデジタル化を推進

米国にて幅広い金融事業を展開しているStoneX Group Inc.(本社:155 East 44th Street, Suite 900, New York, NY 10017[1])【以下、StoneXと称す】は2月11日、株式及び債券ビジネスにおけるミドルオフィス業務の完全自動化やデジタル化を図るべく、金融機関向けソフトウェアプロバイダーであるGenesis(本社:1-3 Dufferin Street, Ground Floor, London, EC1Y 8NA[2])と提携したことを発表した。[3]

今回の提携を通じて、StoneXは自社の上流・下流工程システムと、Genesisのローコードプラットフォームをシームレスに統合するという。その統合過程において、StoneXはGenesisが開発したアダプターやAPIを活用するとのことだ。

StoneXは独自のデジタルプラットフォームやエンドツーエンドの清算・執行サービス、深い専門性などを活用し、企業や機関、トレーダーをグローバル金融システムに結び付ける機関投資家レベルの金融サービスネットワークを構築している。過去数年にわたり、金融業界はコスト増と規制強化の影響を受け、業務効率の改善と事業拡大が最重要課題となっている状況だ。そのような市場環境下において、StoneXはGenesisが提供するアプリケーションライブラリーを介して、頑強で軽量なミドルオフィスシステムを構築し、業務効率の改善を図るという。Genesisのローコードプラットフォームは、金融市場向けに特化しており、業界特有のニーズに対応した設計となっている。また、同プラットフォームを活用することで、ユーザーは業務の自動化やビジネスプロセス管理(Business Process Management, BPM)の簡略化、及び低レイテンシーや大量のデータ処理の実現といったニーズに対応したアプリを迅速に開発できるという。

2020年2月、StoneXは米国を拠点とする海外FXブローカーであるGAINを買収した後、傘下に3社のテクノロジープロバイダーを有していた。そのような中、同社はGenesisのローコードプラットフォームを活用することで、複雑な業務フローを安全に処理し、初期段階にある債券ビジネスを軌道に乗せるべく、高性能で柔軟性の高いアプリを活用したミドルオフィス業務の合理化を図るという。Genesisのローコードプラットフォーム上で開発されたアプリは、マニュアル業務や多くの経営資源を投入する業務に加え、トレードキャプチャーやアロケーション(取引分配)、マッチング、手数料管理、コンファメーションといったミスが発生しやすい業務をデジタル化する。また、マルチアセットに対応したアプリは、決済情報を登録しておくためのデータベースである標準決済指図(Standard Settlement Instructions, SSI)を完全サポートしており、カストディアンであるBNPパリバ(BNP Paribas)と自動的に決済指図データを統合することができるという。

両社の提携に際し、StoneXの業務開発部EMEA(欧州・中東・アフリカ)とAPAC(アジアパシフィック)地域担当ヘッドを務めるPaul Wenman氏と、GenesisのCEOを務めるStephen Murphy氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

Genesisのローコードプラットフォームを活用することで、我が社は多くの時間を消費するマニュアル業務を完全にデジタル化し、業務効率の改善やサービス強化、新たな市場やアセットクラスへのアクセスを実現することができるようになります。また、ミドルオフィス業務は非常に効率化され、午前中に対話したことが、午後までにその機能が開発されているというスピード感もあります。我々は常にGenesisの金融市場に対する深い専門性やアジャイル型開発手法に感銘を受けております。迅速に新たなビジネス機会の獲得を図る我が社にとって、同社は重要なパートナーになるでしょう。

Paul Wenman, Head of Business Development EMEA & Asia of StoneX - Finance Magnatesより引用

我々はStoneXとの提携を大変誇らしく思っており、我が社のローコードプラットフォーム上のライブラリーを介し、株式や債券ビジネス関連における革新的なアプリを提供することを喜ばしく思っております。全ての企業が業務フローの自動化や生産性を高めるツールの活用、デジタル化を求められている中、我々のローコードプラットフォームは、それらの課題に対応したソリューションを提供する設計になっております。StoneXと関係性を構築したことは、我が社の金融分野における能力と、ローコードプラットフォームへの需要拡大を示すものであります。

Stephen Murphy, CEO of Genesis - Finance Magnatesより引用

StoneXはGenesisのローコードプラットフォームを活用することで、業務効率の大幅改善を図り、更なる業容拡大に繋げることが期待できそうだ。

release date 2021.02.15

出典元:

ニュースコメント

続々と採用が決まるGenesisのローコードプラットフォーム

Genesisのローコード開発環境下においては、顧客が必要とする機能をレゴのように組み合わせたソリューションを提供しており、開発費用及び時間を平均で80%削減するという。移り変わる顧客ニーズにマッチしたソリューションを迅速に開発及びリリースすることが求められる中、金融サービスプロバイダー各社が同社のローコードプラットフォームの活用を進めている状況だ。例えば、XP InvestmentsがGenesisと提携強化し、新たなトレードキャプチャーアプリをリリースした。また、SymphonyとGenesisが提携した他、BTONがGenesisと提携し、それぞれ業務フローの自動化などを図っている。更に、ユーロ建て金利スワップ取引清算において高い市場シェアを誇るLCHもGenesisと提携し、FXオプション取引における権利行使プロセスの自動化を試みている。Genesisが開発したローコードプラットフォームの有用性が大きく高まる中、今後も多くの金融サービスプロバイダーが同社のソリューション活用を進めることが見込まれる。


Date

作成日

2021.02.15

Update

最終更新

2022.04.12

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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