Select Language

mastercard、2021年中に仮想通貨決済をサポートする方針

mastercard、2021年中に仮想通貨決済をサポートする方針

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.12 17:10
mastercard、2021年中に仮想通貨決済をサポートする方針

update 2022.04.12 17:10

消費者保護を徹底すべく、全ての仮想通貨をサポートする訳ではない模様

大手クレジットカード会社であるmastercard(本社:2000 Purchase Street Purchase, NY 10577 U.S.A.[1])は、2021年中に複数の仮想通貨を利用した決済をサポートする計画であることを発表した。[2]

mastercardのブロックチェーン・デジタルパートナーシップ部門EVPを務めるRaj Dhamodharan氏によると、決済をサポートする仮想通貨の選定に当たり、消費者保護とコンプライアンスを重視しており、既に一部の仮想通貨決済のサポートに向けた準備を進めているという。過去数年において、複数のステーブルコインは規制強化されたことにより信頼性を高めているが、依然として多くの仮想通貨はより厳格なコンプライアンスを求められている。その中で同社は、自社ネットワーク上で全ての仮想通貨をサポートするわけではないと言及し、消費者にとって信頼性と安全性の高い仮想通貨の利用が進むことを期待しているという。更に、消費者保護に主眼を置く同社は、決済ネットワーク上で違法行為や詐欺を撲滅する上で、仮想通貨の利用に際してKYC(本人確認)を含む厳格なコンプライアンスが求められている他、それぞれの仮想通貨が利用される地域の法律や規制を遵守しなければならないと言及している。

現在、mastercardは89件のブロックチェーンに関連した特許を取得している他、285件のブロックチェーンアプリに関連した特許出願が審査待ちとなっているという。また、同社は2020年にWirexやBitPay(ビットペイ)と提携し、仮想通貨を利用したデビットカードを発行するなど、仮想通貨関連サービスの強化を図っている状況だ。更に、mastercardは新たな決済手法を提供すべく、中央銀行発行の独自デジタル通貨(Central Bank Digital Currency, CBDC)の発行に向け、世界各国の中央銀行と協働しているという。

mastercardが法定通貨に加えて仮想通貨を利用した決済サポートを強化することで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2021.02.15

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨関連サービスの強化を進めるクレジットカードの2大ブランド

フィンテック革命により、決済分野の革新が進む中、mastercardは更なる利便性の向上を追求する海外FXブローカーや、フィンテック企業との提携を加速させている。例えば、ICM.comがmastercardと提携し、複数の決済手法を容易に利用できる新たなプリペイドカードと、旅行の際に便利なモバイルアプリをリリースした。また、トランスファーワイズがmastercardと提携強化し、ほぼ全ての国々でmastercardブランドを付帯したトランスファーワイズカードの発行を試みている。mastercardは仮想通貨が金融市場において重要な要素になりつつあると指摘しており、今回、同社が仮想通貨決済をサポートする決断を下したことで、決済分野における更なる利便性向上を期待できそうだ。一方、クレジットカード最大手のVISAもCrypto APIのパイロットテストを実施している他、同社のCEOを務めるAl Kelly氏が、仮想通貨関連サービスに対応する可能性を示唆している。決済分野において仮想通貨の利用拡大が期待される中、世界市場で圧倒的な市場シェアを握るクレジットカードの2強であるVISAとmastercardが、更なる利便性の向上に向けて如何なるソリューションを講じるか今後も注目したい。


Date

作成日

2021.02.15

Update

最終更新

2022.04.12

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

Exnessでスワップフリーが突如剥奪されるバグ発生、対象者には補償予定

海外FX業者のExnessで突如スワップフリーが剥奪されたとするXの投稿が注目を集めています。Exnessはシステムのバグが原因と説明しており、スワップが発生したユーザーに対して補償する方針を示しています。
update2025.07.18 19:00

Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは

Vantageで原因不明の出金拒否が、多数発生している声を取り上げていきます。Vantageで出金拒否が発生する理由や実際にVantageへ問い合わせた際の回答などもあわせて紹介していきます。
update2025.05.16 19:00

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル