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トランスファーワイズ、mastercardと提携強化

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update 2021.08.31 15:32
トランスファーワイズ、mastercardと提携強化

update 2021.08.31 15:32

ほぼ全ての国々でトランスファーワイズカードの発行が可能に

英国・ロンドンを拠点とする登録マネーサービス事業者(Money Service Business)のTransferWise Ltd(本社:6th Floor, The Tea Building, 56 Shoreditch High Street, London, E1 6JJ, United Kingdom[1] )【以下、トランスファーワイズと称す】は8月20日、大手クレジットカード会社であるmastercard(本社:2000 Purchase Street Purchase, NY 10577 U.S.A.[2])とグローバルパートナーシップ関係を強化することを発表した。[3]

トランスファーワイズは2018年、欧州顧客を対象にマスターカードブランドを付帯したカードを発行して以来、米国やシンガポール、オーストラリア、ニュージーランドで同様のサービスを提供している。2020年後半には日本でもカードサービスの提供を開始する見込みである他、今回マスターカードとの提携強化を図ることで、ほぼ全ての国々でサービス展開をする計画だ。また、トランスファーワイズはアリペイ(Alipay)とも提携し、17種類の通貨で中国人民元を即座に送金できるサービスを開始している。

提携強化に際し、トランスファーワイズのCEO兼共同創業者であるKristo Käärmann氏とマスターカードのプロセッシングサービス部門プレジデントを務めるAndrea Scerch氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我が社のグローバル展開における次の段階を考える上で、デビットカードを活用した利便性を確保したいと思っております。マスターカードとの提携強化は、世界中で高水準の利便性を維持するために重要なことであります。

Kristo Käärmann, CEO and Co-founder of TransferWise - mastercardより引用

我々はトランスファーワイズと3年にわたり強固な関係性を構築すると共に、今回、提携強化することを誇らしく思っております。同社のグローバルリーチの拡大により、更に数百万人の人々が、我が社のサービスとトランスファーワイズの革新的な多通貨決済ソリューションを利用できるでしょう。

Andrea Scerch, President of Processing Services at mastercard - mastercardより引用

トランスファーワイズはマスターカードと提携を強化し、世界中で高付加価値ソリューションを提供することで、更なる顧客基盤の拡大が期待できそうだ。

release date 2020.08.24

出典元:

ニュースコメント

フィンテック企業とクレジットカード会社の提携が加速

トランスファーワイズはインターバンクレート(銀行間為替レート)を利用し、取引手数料を抑えた国際送金サービスに定評がある。同社は国外在住者やフリーランス、法人、旅行者を対象に、国際ブランドを付帯したカード決済サービスを提供している。またApple PayやGoogle Pay、Fitbit、Garmin Payなども、トランスファーワイズのカード決済に対応しており、積極的にサービスの拡充を図っている状況だ。他方で、トランスファーワイズ以外にも多くのフィンテック企業が、利便性向上と業容拡大を図るべく、グローバルベースでサービス展開する大手クレジットカード会社との提携を加速している。例えばSafeChargeがVISAと提携し、新たなデジタル決済サービスの提供を模索している。またeToroはMarq Millionsを買収し、VISAのプリンシパルメンバーシップ(VISAブランドの使用料を支払うことで、カード発行権や加盟店契約権を得る仕組み)を活用したサービス展開を図る模様だ。加えてレボリュートはVISAと提携強化し、グローバル市場の開拓を試みている。今後も多くのフィンテック企業がクレジットカード会社と手を組み、革新的な決済ソリューションを提供することを期待したい。


Date

作成日

2020.08.24

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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