Select Language

レボリュート、VISAとの提携強化と3,500名の人員拡大計画を発表

レボリュート、VISAとの提携強化と3,500名の人員拡大計画を発表

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
レボリュート、VISAとの提携強化と3,500名の人員拡大計画を発表

update 2021.08.31 15:29

新たに日本を含む24市場への進出を模索

英国・ロンドンを拠点とするチャレンジャーバンク(銀行業務ライセンスを取得し、既存銀行と同様のサービスを全てモバイルアプリ上で提供する企業)であるRevolut Limited(本社:4th Floor, 7 Westferry Circus E14 4HD London, United Kingdom[1])【以下、レボリュートと称す】と大手クレジットカード会社のVISAは9月30日、両者の提携関係を強化すると共に、レボリュートが新たに24か国へ進出すべく、3,500名規模の人材を採用する計画であることを発表した。

ロイターによると、現在欧州とオーストラリアで運営しているレボリュートは、2019年末までに日本や米国、ブラジル、ロシアを含む8か国に進出する見通しとのことだ。また、同社CEOであるNikolay Storonsky氏は、2020年にラテンアメリカとアジア市場にもサービス提供を開始するともに、現在1,500名ほどの従業員数を2020年夏までに約5,000名に拡大させる計画であるという。更に、VISAとの提携強化はレボリュートの人員増加を図るだけでなく、2020年に顧客基盤を2倍もしくは3倍に拡大させる意向であるとのことだ。なお、レボリュートとVISAの提携関係は独占的なものではないものの、レボリュートが発行する全てカードのうち、少なくとも75%はVISAブランドが付帯する模様である一方で、レボリュートの積極的なグローバル拡大戦略を遂行するうえで、各国の規制当局から営業許可を取得しなければならない点は課題として挙げられるであろう。

近年急成長を果たしているレボリュートは、創業以来順風満帆な事業を営んできたわけではない。Storonsky氏によると、競争が激しいメディアレポーティング事業や各国の複雑な制裁条件モニタリングシステム事業などを手掛け、実績と経験を積み重ねることで、2、3年前から全く異なった企業に変貌を遂げたとのことである。また2019年8月に、レボリュートは株式取引手数料無料サービスを開始し、更なる業績拡大を模索している。なお、レボリュートは同サービスを提供するに際し、テクノロジープロバイダーのDriveWealthと協働し、顧客取引注文データを他の金融機関に販売しない仕組みを採用していることから、より健全な取引体制を構築していると推察される。更に、レボリュートのウェルス・トレーディング部門ヘッドを務めるAndre Mohamed氏によると、同社は新たな顧客サービスの提供も検討しているとのことであり、今後も画期的なソリューションを提供する同社から目が離せない状況だ。

release date 2019.10.01

出典元:

ニュースコメント

既存の金融システムに風穴を開ける有力フィンテック企業

2015年に創業したレボリュートは、伝統的な金融機関が提供する割高な外貨両替及び送金手数料を無料とするなど数々の画期的なサービスを提供することにより、僅か数年間で750万人もの顧客基盤を築き上げ、世界中からその動向が注目される新興フィンテック企業だ。またレボリュートの他にも、数多くの有力フィンテック企業が、既存の金融サービスプロバイダーによって構築された金融システムに風穴を開け、既存市場から顧客を獲得するだけでなく、新たな顧客層の創出も試みている状況だ。足元では、フィンテック企業Itivitiの注文管理システムがAtlantic Equitiesに採用され、より優れたトレーディングエクスペリエンスの提供が可能となったほか、取引手数料無料のモバイルアプリを開発し急速にユーザー層を拡大させているロビンフッドはFCAより業務認可を取得し、新たな市場の開拓に挑んでいる。今後もフィンテック企業を中心としたテクノロジーの発展が予想されることから、多くの企業から顧客ニーズにマッチした革新的なソリューションが提供されることを期待したい。


Date

作成日

2019.10.01

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

ビットフライヤーからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間も解説

Myforex編集部では、実際にビットフライヤー(bitFlyer)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。とても簡単でわかりやすく、初心者の方でも安心して利用できるサービスでした。この記事では、実際に送金してみた感想やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.06.26 19:30

【独自取材】海外FXで急拡大中のPeskaとは?入金・出金の安全性や運営実態を直撃

当サイトではPeskaの運営に直接取材を行い、安全性やセキュリティなど、トレーダーが気になるポイントを一つひとつ確認しました。この記事では取材から見えてきたPeskaの実像をお伝えします。
update2025.09.17 19:00

【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に

Myforex編集部では、2024年11月20日〜2025年2月20日の3ヶ月間にわたり、海外FXのドル円スプレッドを1分ごとに独自調査。その結果、業者によって数千円以上のコスト差があることが分かりました。
update2025.08.01 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か? FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
キャンペーン
今すぐ参加する

次回から表示しない