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ソフトウェア開発Genesis、Symphonyと提携

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update 2021.08.31 15:31
ソフトウェア開発Genesis、Symphonyと提携

update 2021.08.31 15:31

高い安全性基準を満たす形でメッセージのやり取りが可能

金融機関向けソフトウェアプロバイダーであるGenesis(本社:1-3 Dufferin Street, Ground Floor, London, EC1Y 8NA[1])は、クラウド型コミュニケーションプラットフォームを提供するSymphony Communication Services, LLC(本社:1117 S California Avenue Palo Alto, CA 94304[2] )【以下、Symphonyと称す】と提携したことを発表した。[3]

今回の提携を通じて、Genesisのローコードプラットフォーム(Low-Code Application Platform, LCAP)と、Symphonyのコミュニケーションプラットフォームが統合されるという。これにより、Genesisの顧客は同社が構築するエコシステムを介し、高い安全性基準を満たす形でメッセージをやり取りすることができるようになるという。現在はベータ版のテスト段階にあるが、トレーダー間のコミュニケーションにおいては、Symphonyとのインターオペラビリティ(相互運用性)を確保し、シームレスにサービスを利用できるとのことだ。また、Symphonyの50万人以上に上るグローバルプロフェッショナルコミュニティは、Genesisのローコードプラットフォーム上で開発された、多岐にわたるアプリを利用することができるようになるという。

両社はコンプライアンス基準を満たすと共に、低コストでトレーディング業務フローのテクノロジー活用とデジタル化の推進を図る方針だ。Symphonyは、金融サービス分野においてオープンソースのテクノロジー活用を推進している。同社のオープンアーキテクチャを利用することで、Genesisは自社の業務フローと両社が独自開発もしくはサードパーティー製のアプリを統合することができるという。

両社の提携に際し、GenesisのCEOを務めるStephen Murphy氏とSymphonyの社長兼CCOを務めるBrad Levy氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我が社のローコードプラットフォームと、Symphonyのコミュニケーションプラットフォームが統合したことにより、我々は金融機関向けに高品質でスケーラブルなアプリを提供することができるようになります。これにより、各金融機関はスピード感を持って優れたデジタル業務フローを作成することができるでしょう。我が社は、Symphonyと業界連携の促進や金融市場の発展に寄与し、刻々と変化する市場ニーズに対応したソリューションの提供という目標を共有しております。

Stephen Murphy, CEO of Genesis - Genesisより引用

我が社とGenesisは、相互に補完し合うサービスを提供しております。同社と提携したことにより、我々はイノベーションを促進すると共に、コミュニティのユーザーにとっては、迅速でシンプル、且つ安全に最新のデスクトップアプリにアクセスすることができるようになります。これにより、先進的なテクノロジーを活用するお客様は、業務フローを効率化すると共に、変化を遂げる市場環境へ迅速且つ容易に適応することが可能になるでしょう。

Brad Levy, President and CCO at Symphony - Genesisより引用

GenesisはSymphonyと提携し、利便性向上に寄与するソリューションを提供することで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2020.11.23

出典元:

ニュースコメント

業務の効率化を推進する金融業界

Symphonyは世界の大手金融機関15社が共同出資して設立された。同社のクラウド型コミュニケーションプラットフォームは強固なセキュリティを誇っており、高い安全性が求められる金融機関から信頼を得ているという。実際に、Symphonyは野村証券やJPモルガンチェースなど、グローバル大手金融機関を始めとする360社以上を顧客として抱えている。世界中で金融犯罪が多発すると共に、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、セキュアな環境下で業務効率化を図れるSymphonyのサービスに対して、業界から高い注目が集まっている状況だ。新型コロナ禍においてビジネスの刷新が求められる中、他の金融サービスプロバイダーも業務効率化に資するソリューションの提供を試みている。直近では、スタンダードチャータード銀行はAWSと提携し、業務の効率化やシステムの強靭性を高めていく意向を示している。またWeTrustはリフィニティブのソリューションを採用し、投資管理業務の効率化を模索している。更にArdent FinancialがSteelEyeのコンプライアンスソリューションを採用し、規制対応プロセスの自動化を進めている。金融犯罪が蔓延すると共に、新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、引き続き金融業界では業務効率化に資するソリューションの活用が進むと予想される。


Date

作成日

2020.11.23

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

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プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

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