Select Language

Admiral Markets、2月15日より株式及びETFのCFD取引手数料無料サービスを廃止

Admiral Markets、2月15日より株式及びETFのCFD取引手数料無料サービスを廃止

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.12 17:38
Admiral Markets、2月15日より株式及びETFのCFD取引手数料無料サービスを廃止

update 2022.04.12 17:38

ペニー株を原資産とする株式CFDの購入も禁止

英国・ロンドンを拠点とする海外FX・CFDブローカーであるAdmiral Markets Group(本社:60 St. Martins Lane, Covent Garden, London, United Kingdom, WC2N 4JS United Kingdom[1])【以下、Admiral Marketsと称す】は、2021年2月15日より、株式及びETFのCFDに係る取引手数料無料サービスを廃止することを発表した。[2]

Admiral Marketsによると、株式及びETFのCFD取引に係る新規ポジションに加え、2月15日以前より保有している既存ポジションに関しても、取引手数料を課すという。また、同社は一株当たり5ドル未満で取引されるペニー株(低位株)を原資産とする株式及びETFのCFD取引条件を変更した。これにより、Admiral Marketsの顧客は2月4日より、これら商品の売却のみ可能で、新規のポジションを構築することはできないという。更に2月7日より、時価総額が10億ドル未満相当の株式を原資産とする全ての株式CFD取引に関しても、売却のみに取引を制限するとのことだ。尚、ペニー株に関しては、風説を流布して価格を吊り上げた後に売り抜けるPump and Dump(パンプ・アンド・ダンプ)などの詐欺に、何十年にもわたり利用されているという。

個人投資家が主導する形で、GameStop(ゲームストップ)やAMC Entertainment(AMCエンターテインメント)、Blackberry(ブラックベリー)といった銘柄が乱高下する中、Admiral Marketsはこれら株式の取引制限を強化している。また、Reddit【以下、レディットと称す】投資家が銀市場へと標的を移す中、同社は銀の取引に適用するレバレッジ比率の引き下げも行っている。

これまでに、Admiral MarketsはMT5上で日本株取引サービスを開始した他、Admiral Marketsは新ポータルサイトをリリースするなど、積極的にサービスを拡充してきている。今回、同社がマーケットの主流となる取引手数料無料サービスを廃止する決断を下す中、顧客基盤の維持・拡大に向けて如何なるソリューションを講じるか今後も注目したい。

release date 2021.02.08

出典元:

ニュースコメント

取引手数料無料化の流れに変化が見られるか注目

米国ブローカレッジ業界のディスラプター(デジタル技術を活用して、既存のビジネスモデルを破壊する可能性のある企業)であるRobinhood【以下、ロビンフッドと称す】が、取引手数料無料サービスを武器として急速に顧客基盤を拡大している。また過去2年の間に、Eトレードが取引手数料引き下げ競争に本格参戦するなど、主要ブローカーが軒並み取引手数料無料化の流れに追随している状況だ。これにより、多くの新規投資家を投資の世界に呼び込んだものの、新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るった時期のように、市場のボラティリティが大きく高まらなければ、取引高の急増が見込めず、取引手数料を課さないシステムを敷くブローカーにとっては、ビジネスモデルの転換を迫られる可能性がある。また、これら投資家が愛用するロビンフッドは、度々システム障害が発生している他、顧客注文を超高速取引業者(HFT)に回送している事実の開示を怠ったとして、米証券取引委員会(SEC)より罰金を科せられている。直近では、レディット上で繋がる個人投資家が仕掛ける形で、一部銘柄の株価が乱高下しており、海外FXブローカー各社が市場の混乱に警戒感を高めている。今回、Admiral Marketsが取引手数料無料化の流れを断つ決断を下したが、他の海外FXブローカーが如何なる対応策を講じるか、その動向を見守りたい。


Date

作成日

2021.02.08

Update

最終更新

2022.04.12

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

【15,000円付与】FXON口座開設ボーナスキャンペーン

海外FX業者のFXONが口座開設ボーナスタイアップキャンペーンを開催中です。新規口座を開設すると15,000円分のボーナスを受け取れます。
update2025.08.26 19:00

【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも

みんなの銀行の口座を実際に凍結・解約されたトレーダーから当サイトに寄せられた情報をもとに、解約までの流れを一部始終紹介します。海外FXユーザーにとって、銀行口座凍結は決して他人事ではありません。海外FX利用時に注意すべき送金パターンも説明します。
update2025.08.12 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

XMのビットコインスプレッドはExnessの2倍広い!それでも「ナシ」ではない理由とは?

Myforex編集部では、2025年1月10日〜4月10日の3ヶ月間にわたり、XMTradingにおけるビットコインのスプレッドを独自調査。その結果、狭い業者と比べて2倍以上の差があることが分かりました。
update2025.09.05 19:00

Wiseでの海外FX入出金をおすすめできない理由とは?アカウント閉鎖の可能性も

海外FXユーザーの間で、Wiseを利用した送金が話題になっています。しかし、Wiseでの入出金はリスクが高いためおすすめできません。この記事ではその理由を説明します。
update2025.09.08 19:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か? FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
キャンペーン
今すぐ申請

次回から表示しない