Select Language

イーサリアム、ETH2.0移行に向けて検証が進む

イーサリアム、ETH2.0移行に向けて検証が進む

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
イーサリアム、ETH2.0移行に向けて検証が進む

update 2021.08.31 15:31

今年中旬までにビーコンチェーンとの統合を計画

イーサリアム(Ethereum)財団が支援する開発者チームが、今年中旬までのETH2.0移行に向けて同ブロックチェーンの検証を進めていることが明らかになった。[1]

昨年末、イーサリアムはETH2.0の最初のフェーズであるビーコンチェーン(Beacon Chain)を稼働したが、それに既存のブロックチェーンを統合することを計画しているという。その際にライトクライアントのインフラ構築や、非アクティブなバリデータに対するペナルティの変更、報酬の計算方法の改善に加え、ディフィカルティボム(Difficulty Bomb)またはアイスエイジ(Ice Age)と呼ばれるマイニング難易度調整メカニズムの実装などのアップグレードが施される可能性があるようだ。アイスエイジは経済的なインセンティブを軸に、ブロックチェーンを運用する上で必要だと考えられているが、ビーコンチェーンが問題なく稼働していることを考慮し、ETH2.0立ち上げ後にその要否が判断される見通しとなっている。

ETH2.0のステーキング契約が6億ドルを突破するなど、ビーコンチェーンには多くのバリデータが集まっているが、その参加率も、今月23日に1日平均99.46%という史上最高の水準に達している。相対的にバリデータあたりの報酬は過去7週間の最低値となる0.007235ETHにまで落ち込んでいる状況だ。しかしながらイーサリアム価格が上昇しているため、米ドル基準での報酬額は同期間に81.47%増加した。加えて、バリデータの内訳も仮想通貨取引所やステーキングプールなどの企業と個人とで均衡が取れており、ネットワークは健全な状態を保っているという。

今年に入ってからイーサリアム価格は1,150ドルを記録するなど、好調を維持しているが、ETH2.0の意向に向けてどのような動きを見せるのか、今後もその展開を見守っていきたい。

release date 2021.01.29

出典元:

ニュースコメント

ステーキング需要の拡大でイーサリアム価格が高騰

最近、DeFi(分散型金融)関連サービスに対する関心の高まりと共に、イーサリアムを対象としたステーキングプールが盛り上がりを見せているようだ。実際に、取引所から大量のイーサリアムが流出してステーキングを目的にロックインされており、同仮想通貨の供給不足を招いているという。トレーダー兼アナリストのAlex Kruger氏は、これがイーサリアムの強気な値動きの要因になっていると言及し、ステーキング需要の拡大がポジティブに作用していることを説明した。また、仮想通貨分析サービスのCrypto Research Reportは、イーサリアム価格がこの流れに乗って2025年までに3,500ドルに到達するとの具体的な予想を公開している。ジェミニがETH2.0のステーキングに対応する方針を示すなど、大手取引所などもこのトレンドを後押ししているが、仮想通貨市場はどのような展開を見せるのか、今後もその動向に注目していきたい。


Date

作成日

2021.01.29

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク

資金決済法の一部改正により、海外FXユーザーの間で、当たり前のように利用されてきた国内銀行送金による入出金が使えなくなる可能性が浮上しています。法改正が海外FXに与えるリスクと現時点で考えられる対策を説明します。
update2025.07.01 19:00

海外FX業者Exnessへの入出金で​​銀行口座が凍結されるケースが発生

海外FX業者のExness(エクスネス)で国内銀行送金による入出金を行ったことをきっかけに、銀行口座が凍結されるケースがSNS上で話題になっています。SNS上では銀行送金2によるものとの声が見受けられますが、凍結の原因は収納代行業者と想定されます。
update2025.05.09 19:00

ワールドコイン(WLD)の換金方法は?日本円に現金化する手順を解説

ワールドコイン(WLD)は、OpenAI社のCEOであるサム・アルトマン氏らが手掛ける仮想通貨プロジェクトです。登録したユーザーには、仮想通貨WLDが無料配布されます。当記事では、ワールドコインを日本円に換金する手順や、換金時の注意点などを解説します。
update2025.04.16 19:30

海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる

bitbankが利用規約を一部改定し、今後は海外FXへの直接送金が難しくなりました。エポスカードもFXの利用停止を発表したほか、国内銀行口座の凍結事例も増加しています。こうした背景から、海外FXユーザーは入出金経路の見直しが急務となっています。
update2025.07.04 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2025.06.10 20:00

SBI VCトレードからBybitに送金してみた!手数料や送金時間も解説

Myforex編集部では、国内取引所のSBI VCトレードからBybitに仮想通貨を送金してみました。本記事では、送金手順や手数料、送金時間などを紹介します。
update2025.06.11 19:30

海外FXがオンラインカジノ規制の影響を受ける理由とは?出金できなくなるリスクも

2025年以降、オンラインカジノ規制の影響と見られる海外FX業者の国内送金の遅延が度々問題になっており、決済代行会社に関連したトラブルと言われています。なぜオンラインカジノ規制が海外FXに波及したのか説明するほか、今後考えられる影響も解説します。
update2025.05.28 19:00

メタマスクからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にメタマスクから国内取引所のビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金した経験をもとに、送金手順や手数料、事前に知っておきたい注意点などを紹介します。
update2025.05.01 19:00

ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意

ThreeTraderやVantageのX(旧Twitter)公式アカウントに表示制限がかけられていることが確認されました。本記事では海外FX業者のアカウントが制限された背景や、こうした状況で注意すべき偽アカウント詐欺について説明します。
update2025.07.04 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル