Select Language

Capitolis、CLSと提携

Capitolis、CLSと提携

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:31
Capitolis、CLSと提携

update 2021.08.31 15:31

FXデータ関連サービスの強化を模索

フィンテック企業であるCapitolis(本社:550 5th Avenue, 10th Floor New York NY 10036[1])は、FXデータ関連サービスの強化を図るべく、多通貨同時決済(Payment versus Payment)【以下、PvPと称す】の専門機関であるCLS(Continuous Linked Settlement)と提携したことを発表した。[2]

今回の提携を通じて、Capitolisは同社独自のテクノロジープラットフォームとCLSが保有するデータを統合し、顧客がバランスシート上のエクスポージャーを最適化したり、保有ポジションを取引する最良のカウンターパーティーを見つけ出すサポートを行うとのことだ。

両社の提携に際し、Capitolisの創業者兼CEOを務めるGil Mandelzis氏とCLSのグローバル商品部門ヘッドを務めるKeith Tippel氏は、それぞれ以下のようにコメントしている。

我が社は革新的なテクノロジーの提供を通じ、市場に対して斬新的なアプローチを試みている他、金融機関コミュニティを形成し、経営資源の最適化を図るサポートを行っております。最も信頼性が高く優れた市場インフラを構築するCLSと提携したことで、新たなビジネス機会を創出すると共に、より安全・健全・効率的な市場の形成という我が社の目標達成に近づくことができるでしょう。

Gil Mandelzis, CEO and Founder of Capitolis - Business Wireより引用

FX市場における我が社のユニークな特性を生かすことで、Capitolisのような専門性の高いサービスプロバイダーと提携し、より安全でコスト効率の良い取引環境を提供することができるでしょう。我々は同社と協働し、資本効率の向上やリスクの大幅削減につながる取引データを提供していくことを楽しみにしております。

Keith Tippell, Global Head of Product at CLS - Business Wireより引用

2017年にイスラエル人起業家であるGil Mandelzis氏が設立したCapitolisは、金融機関を対象に、取引に伴う障壁を排除すると共に、資本の効率化に寄与するソリューションを提供している。現在までに、ヘッジファンドやアセットマネージャーといった50社以上の金融機関が同社のテクノロジーを利用し、5兆ドルものポジションを削減しているという。また、Capitolisはシティ(Citi)グループやJPモルガンチェース(JP Morgan Chase)、ステートストリート(State Street)といった大手金融機関などから、総額8,100万ドルの資金調達に成功している。

CapitolisはCLSと提携し、リスク削減などに寄与するFXデータ関連サービスの強化を図ることで、更なる顧客満足度の向上が期待できそうだ。

release date 2021.01.18

出典元:

ニュースコメント

ネットワークの拡大が続くCLS

2002年、世界の主要金融機関が中心となって設立したCLSは、決済と取引データ、及びポストトレード関連のプロセッシングソリューションを提供している。同社が提供するFX決済サービスは、CLSのネットワークに加入する決済メンバーに加え、同社に口座を開設していないサードパーティーの企業も利用することができる。現在では、70社を超えるグローバル有力金融機関に加え、銀行や投資ファンド、銀行以外の金融機関、多国籍企業といった25,000社以上のサードパーティーが、CLSの主力PvPツールであるCLSSettlementを活用しているとのことだ。多くの金融機関が同社のサービスを利用する中、CLSでは日次平均で5.5兆ドルの取引が決済されているという。足元において、同社のサービスを利用する企業は増加しており、例えば、ステートストリートがCLSと提携し、CLSSettlementを活用した効率的な取引管理の提供を試みている。また、新たに4行がCLSNetに加入した他、中国CNCBIもCLSSettlementコミュニティに加入している。CLSの決済ソリューションを活用することでリスクの大幅削減を期待できることから、今後も多くの金融機関が同社のネットワークに加入することが見込まれる。


Date

作成日

2021.01.18

Update

最終更新

2021.08.31

プラナカンカン | Peranakankan

執筆家&投資家&翻訳家&資産運用アドバイザー

arrow
プラナカンカン

国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは

SNS上で海外FXユーザーの銀行口座が凍結されたことが話題になっています。本記事では、SNSで話題の凍結報告の背景を説明するほか、海外FX業界に迫る「本当の入出金危機」と今後の備えについて解説します。
update2025.07.09 19:00

【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声

海外FX業者のAxiで、不正出金の被害が海外フォーラムなどで報告されています。国内で同様の被害は確認されていませんが、日本人ユーザーも無関係ではありません。この記事では、報告されている不正出金の事例やセキュリティの問題点のほか、現状でユーザーがとれる対策を説明します。
update2025.09.29 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXの入出金ルート封鎖が加速しており、SNS上では「銀行口座が凍結された」といった投稿も見られます。そんな中、注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXに仮想通貨で入出金する方法や、仮想通貨送金時の注意点などを解説します。
update2025.07.15 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?

DCJPYというデジタル通貨が話題となっています。一方で、海外FXユーザーの間ではJPYCへの期待も高まっています。本記事では、DCJPYとJPYCの特徴や違いを比較し、海外FXトレーダーにとってどちらが送金手段の選択肢となるのかを解説します。
update2025.09.26 19:30

【独自取材】海外FXで急拡大中のPeskaとは?入金・出金の安全性や運営実態を直撃

当サイトではPeskaの運営に直接取材を行い、安全性やセキュリティなど、トレーダーが気になるポイントを一つひとつ確認しました。この記事では取材から見えてきたPeskaの実像をお伝えします。
update2025.09.17 19:00

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた

「Exnessのスワップフリーが解除された」という投稿がSNSの一部で話題になっていますが、解除の具体的な条件は公式サイトにも掲載されていません。そこで当サイトではサポートに直接条件を質問してみました。
update2025.08.25 19:00

「Exnessにそっくり?」FXGT公式サイトがリニューアル

海外FX業者のFXGTが公式サイトをリニューアルしました。一部ではリニューアル後のサイトが「Exnessにそっくり」との意見もあるようです。本記事では、FXGTとExnessのサイトの類似点を比較するほか、「パクリ」の可能性について説明します。
update2025.09.26 19:00

【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象

2025年8月1日より、FXONでの口座開設で15,000円のボーナスを獲得できる、当サイトMyforex限定のキャンペーンがスタートしました。この記事では、ボーナスの受け取り方法や注意点などを説明します。
update2025.08.01 19:30

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル